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【担当編集さんも知らない⁉︎】設定裏話『一杯分のファンタジスタ』

こんにちは!いくにです。
今日はタイトルの通り、わたしの漫画家デビュー作品『一杯分のファンタジスタ』の設定裏話についてお話ししていきたいと思います!


一杯分のファンタジスタってなんぞや?
まだ読んでへんで!
という方はぜひ下記URLより一読していただけるとよりお楽しみいただけるかと思います!

2年前くらい…2019年の作品です。


-Story-
舞台は1873年ヴェネツィア
どこか自信なさげな少年・ロベルトと可憐な少女・カリーナがとあるカフェの前で出会うところから物語は始まります。
カリーナと、店番をしていたおじさん・セオドアはロベルトがサーカス団員であること、そして今夜からヴェネツィアの広場でサーカスを行うことを知り2人でロベルトのサーカス団を見にいくことに。
しかしどうやらロベルトは演者としては技量不足…。出演できない日々が続いていたことからサーカス団を退団するか悩んでいることを打ち明けられます。
そんなロベルトに、カリーナは一枚の招待状を差し出します。
「コーヒーはお好き?」
それは不思議な時間へと誘う、
特別な一杯のコーヒーへの招待状でした。

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…といった感じです。

不思議な少女とおじさん、そしてその2人と邂逅した少年はその2人の不思議な力?で未来を見出していく…というのがざっくりとしたあらすじですね。


そんな不思議で、なんかコーヒーが美味しそうで、でも物語の奥深さがコーヒーの味のように底知れない…そんな物語。(自分でいう)

あれからもう2年、まあもう時効だろう!ということで今日はそんな「一杯分のファンタジスタ」のウラバナシを語っていきたいと思います。


きちんと年表まで作ってあるので、今それ見ながら「あーそんな人生だったなぁ」と思い出しながらこの記事を書いています。


もちろん当時のヴェネツィアのカフェ事情についても色々お話ししていきます。

お楽しみいただければ幸いです。


それではどうぞ!


01-あのカフェって、一体何なの?

「一杯分のファンタジスタ」(MAGKAN)

このカフェの扉の前で、ロベルトとカリーナは出会います。

わかりやすいように「カフェ」と呼称していますが、本来イタリアではコーヒー(エスプレッソ)を飲む場を「バール(il bar)」と呼びます。


全員が立ち飲みなのも、イタリアの文化。
実はイタリアでコーヒーを飲むために席につくと席代がかかることもあるんですよ。大抵は、25ccのエスプレッソを3口ほどでクイっと飲み切ってさっと出るのがイタリア流カフェ。=バールです。

え?作中でのコーヒーはもっと量が多そう
…それについては次の章でお話しするとして。


このカフェの名前は作中では登場しませんが、もちろんあります。


Cafè marionetta
「カフェ・マリオネッタ」

それがこのカフェの名前です。

カリーナがロベルトに招待状を差し出すシーン。


実はこのお店、現在はカリーナが店主ですが元は違う人物が店主でした。

1828年、物語の舞台である1873年の約40年前。当時16歳という若さでムラーノ島出身の少女がカフェ・マリオネッタをオープンさせました。

後にこの女性からカリーナは店を継ぐこととなります。


02-当時のカフェ(バール)文化事情

カリーナの淹れた、特別な一杯。

さて、1873年のヴェネツィア。
カフェ(バール)文化は今と一体どのように違うのでしょうか?今度は少し史実に基づいた、歴史的な部分についてお話ししていきたいと思います。


みなさんは今日、コーヒーにどれほどの種類があるかはご存知ですか?いえわたしも知りません、聞いてみただけです。ただ、コーヒーといっても色々なものがある…ということ自体はご存じの方も多いのではないでしょうか?

例えば、豆だけでも「ブルーマウンテン」「マンデリン」「モカ」等々…コーヒーショップなどで見かけた方もいるでしょう。
そして淹れ方。ドリップ、サイフォン、エスプレッソ…まるで理科の実験のように多種多様な淹れ方を実際見た・体験した方もいらっしゃることと存じます。

写真はドリップ式。自宅でも手軽で一般的に普及している方法の一つ。


物語のこの同時、19世紀。まだサイフォンコーヒーやエスプレッソ式は主流ではありませんでした。

コーヒーの豆を砕き、その粉にお湯を注ぐ…。今よりずっとシンプルに飲まれていたコーヒー。まだ現代のように便利な機械などはありません。ですが作中ではカリーナはサイフォンコーヒーを提供しています。

ドヤ顔で器具を紹介するカリーナ。かわいいね。

ちなみに現代のサイフォンといえばこちら。

現代のサイフォン

全然違いますね。
当時のサイフォンと仕組み自体は同じですが、部品の配置が違います。仕組みについてはカリーナが楽しそうに語っておられますので、ぜひそちらをご覧ください。

カリーナのサイフォン講座

このサイフォンコーヒーは、実際に19世紀に使われていたものです。
発明されたのは、1828年。
カフェ・マリオネッタでは12年後の1840年から導入・使用していました。

きっと当時は今よりももっと高かったことでしょう。
運輸も今のように空輸がなかった時代。ですが、ここはヴェネツィア。世界各国からさまざまな品が集まる場所。情報と流行の最先端の街です。そのため、カフェ・マリオネッタでは早い段階で導入できたのでは…なんて推測ができますね。

ちなみに作中で登場したコーヒー豆「マラゴジッペ」、別名:エレファントコーヒーも当時はまだ珍しい豆でした。

大豆ほどの大きさ。でも味はとっても繊細。

ここヴェネツィアは、アフリカ大陸からやってくるコーヒー豆がわんさかと運ばれてくる地域です。そのためこちらもいち早く情報がゲットできたのかも知れませんね。


そして先の章で少し触れた、「25ccのエスプレッソをサッと飲むのがイタリア流」というお話。イタリアンカフェでエスプレッソを頼んで、「ちっちゃ!!!」と叫んだ方もいらっしゃるのでは?

指だけで取っ手をつまんで飲むのが粋なやつ。

しかしお気づきの通り、作中で出てくるコーヒーはどれもカップが大きい。とても25ccには見えません。これは、エスプレッソが25ccの量で提供されるようになった歴史が関係しています。

そもそもなぜ、今のように量が少なくなったのか?味が濃いから?それももちろんありますが、本来の始まりの理由はもっと現実的なものでした。

それには、かの有名なナポレオンが関係しています。


1800年代、ヨーロッパの多くの土地を支配しフランス植民地を拡大したナポレオンは、大陸封鎖令を発令します。日本で言う鎖国のようなものです。この封鎖令により、フランス植民地では様々な物が輸入されなくなり、不足していきます。

コーヒーも、その一つでした。

イタリア国内でもコーヒー豆が不足、店側の苦肉の策として始まったのが、「コーヒーの量を減らし価格をそのままで提供すること」でした。これが今の少ない量で出てくるエスプレッソ文化の始まりです。

こうした策はイタリア全土でどんどん普及。しかし今までのコーヒーだとあっさりしていて少量では味があまり楽しめない…。そうした悩みから生まれたのが、加圧式エスプレッソマシンでした。

コーヒー粉にお湯を通す浸透式とは違い、エスプレッソマシンでは一気に圧力をかけて濃縮されたコーヒーを抽出します。そうするとこれまでのコーヒーにはないパンチのある濃厚な味が生まれるのです。

この味であれば、少量でも十分に満足できますよね。また注文が入ってから一杯づつマシンで淹れていくという方法は、おもてなしの心を大切にしているトルコ式コーヒーがすでに浸透していたイタリアでは受け入れ易いものだったそうです。トルコ式コーヒーは動画とか見ていたら結構面白いのでおすすめですよ。日本の茶道の心と通じるものがあるように感じます。

ともあれ、そうした歴史背景から徐々に姿を残しつつ変えつつ生まれ嗜まれてきたのが、あの小さなカップで提供されるエスプレッソということです。


物語の舞台である1873年には未だエスプレッソマシンは登場していません。また大陸封鎖令はこの頃にはもう効果を発揮しておらず、またヴェネツィア周辺はオーストリア領となっていたため、カフェ・マリオネッタでは通常に近いコーヒーが提供されていたというわけです。



03-セオドアとカリーナの関係って?

孫?赤の他人?常連?

さて、作中では語られなかったけれど「ん?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

カリーナとセオドアって、どういう関係なの?

似てるような気もするけど似てないし、店主はカリーナだし…そういえばセオドアはカリーナに対して敬語を使っていますね。一見不思議だけど、漫画の設定と言ってしまえばそうも見えるような…。

実際はカリーナの方がうんとお姉さんで育て親なんですよ、って言ったら皆さんどう思われますか?

…頭が混乱しましたか?よろしい。
そのままどんどん混乱していきましょう。


結論から言いますと、セオドアは戦争孤児です。
生まれたのは1833年。当時のヴェネツィアはイタリア王国ではなく、ミラノ周辺のロンバルディア王国とヴェネツィア周辺のヴェネト王国が合体して生まれた、ロンバルト=ヴェネト王国というオーストリア支配下の国でした。(現在でもその地域はロンバルディア州、ヴェネト州と呼称されています。)

そんな国にセオドアは生まれます。

その後様々な遍歴を経て、ロンバルト=ヴェネト王国は分裂(させられた、という方が正しい)。セオドアのいたヴェネト王国はオーストリア支配のまま、1848年・セオドアが8歳の時に第一次世界大戦が勃発、16歳になる年に第二次世界大戦が勃発します

その戦争で、セオドアは両親を失い孤児となりました。長らくオーストリア領だったヴェネトは、1866年に統一イタリア王国に。その同年、路頭をフラフラと歩いていたセオドアを拾ったのが、カリーナでした。

つまりセオドアにとってカリーナは命の恩人であり、カリーナにとってセオドアは子供のような関係ということです。


04-カリーナって、何歳なの?

よく混乱できましたか?
ではここで混乱を一つづつ紐解いていきましょう。


まず、カリーナは一体何歳なのか?
セオドアより年下ではないのか?ということです。

カリーナはセオドアと出会った時、すでに139年の月日をこの世で送っていました。1人だった時もあれば、誰かと一緒にいた時もあります。そう、それは時に自分をこの世に送り出してくれた夫婦、時に骨董屋のおじさん、時にカフェの店主となった少女…。

長い時を経て、様々なヴェネツィアの移り変わりと、変わらない海の景色を眺めて。カリーナはセオドアと出会ったのでした。

139年を生きる少女。謎は深まるばかり…。

しかし生まれた時からヴェネツィアにいたわけではありません。
もともとは南チロルという、イタリアの北の方で誕生しました。

そこでしばらく自分をこの世に送り出してくれたお兄さんと、そのお兄さんと結婚したお姉さんの夫婦と3人で暮らしていました。

しかしその後夫婦の子供たちによって別の者の元へと移り、その者と共にヴェネツィアへとやってきたのでした。


05-カリーナって、そもそも何者?

店主としてカリーナが淹れるのは、特別な時だけなんだって。

139年の月日をこの世界で送ってきたカリーナ。そもそも人間が139年生きるのは21世期現在でも難しいことです。しかしカリーナはその長い時を、幼い少女の姿のまま生きてきました。

人間は、年を取れば老いるものです。しかしカリーナは誰が見ても幼い少女。一体どういうことなのでしょう、カリーナとは一体何者なのか…?ここではその結論に至るヒントをお話しします。

えっ、話すんじゃないの!?と思われた方…申し訳ございません。なんか勿体ぶりたくなりました。笑
しかしほぼ話したと言っても問題ないくらい話して、結論を述べないだけなのでぜひ「こういうことか!」と色々考えていただければ嬉しいです。


-ヒント01:アンリ人形

皆さんは、「アンリ人形」をご存じでしょうか?
南チロルで誕生した、木彫りの人形です。「アンリ人形 南チロル」と調べるとあまり多くはありませんが情報が出てきます。

調べていただけるとわかりますが、とても可愛らしい人形です。現代でも職人の方が木彫りで製作しており、デザイナーによってデザインが違うこともまた味があり、とても魅力的な工芸品です。

18世期初頭、南チロルのサンタ・クリスティーナという小さな村で「クリスチャン・トレビンガー」という1人の若き木彫工芸家が作り始めたのが始まりと言われています。

最初は宗教的なマリア像などが多かったそうですが、徐々に人気を博し1912年には共同経営者も現れ「アンリ社」と会社を設立。現代に至るまで可愛らしい木彫り人形を製作。世界中にファンがいます。


カリーナが生まれたのは、まさにこの「サンタ・クリスティーナ」です。
そこで1人の若き少年によって生まれました。

同じ村で、男性の手によって生まれたカリーナ。それはつまり…?


その少年と、のちに結婚した女性。そしてその息子・娘と共に長らくサンタ・クリスティーナ村で穏やかに暮らしていました。


その後、誕生から30年後。少年が45歳、少女が43歳になった頃、2人は突然この世を去りました。慎ましく行われたお葬式に参列した2人の娘息子は、自宅で1人涙を流しているカリーナを発見します。それを気味悪がった2人は、カリーナを骨董商のおじさんへ引き渡すのでした。
そしてそのおじさんと共に、カリーナは生まれて初めてサンタ・クリスティーナを出て海に囲まれたヴェネツィアへと辿り着いたのです。


さて、ここまででカリーナが何者なのかをある程度理解いただけた方は「涙を流した」ことに疑問を抱かれるかと思います。悲しいことですが、普通に考えて怖いですよね。私もこの手の話は苦手です。

ここには、イタリアに伝わる古い伝承が関係しています。

-ヒント02:ベファーナ


「ベファーナ」と調べてみてください。イタリアのクリスマスになるとよく見かける名前です。その正体はおばあさんであり、魔女であり、今なお悲しきかな“ある子供“を探して彷徨っている亡霊です。

そんなおばあさんに見初められたのが、カリーナです。
ただそこにいて、家族の幸せを願う。そんな1人の少女にベファーナがプレゼントしたのが「動ける体」でした。

ただ動けて、家族の幸せを見届けているだけだったカリーナ。この段階で何か心だとか、感情だとか、そう言ったものはありませんでした。ではなぜ、泣くことができたのでしょうか?


-ヒント03:善悪の知識の木の果実

「禁断の果実」といえばわかりやすいでしょうか?

禁断の果実(きんだんのかじつ、Forbidden fruit)とは、それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののことをいう。
メタファーとしての「禁断の果実」という語句は、旧約聖書の『創世記』をもとにしている[1]。創世記では、禁断の果実とは、善悪の知識の木の果実を指す。アダムとイヴエデンの園にある果樹のうち、この樹の実だけは食べることを禁じられるが、イヴヘビにそそのかされてこの実を食べ、アダムにも分け与える(イブが先と書くのは旧約聖書においてであり、イスラム教クルアーンにおいてはどちらが先に口にしたかは書かれていない)。この果実を口にした結果、アダムとイブの無垢は失われ、裸を恥ずかしいと感じるようになり局部をイチジクの葉で隠すようになる。これを知った神は、アダムとイブを楽園から追放した。彼らは死すべき定めを負って、生きるには厳しすぎる環境の中で苦役をしなければならなくなる。

Wikipedia フリー出典「禁断の果実」より引用

聖書のアダムとイブのお話に出てくる、赤い果実のことです。

エデンの園に“善悪の知識の木”の果実。これをヘビに唆されて口にしてしまったアダムとイブは果実を口にして善悪、知識を手に入れる。その結果裸を恥ずかしいと思うようになって無垢が喪失してしまった。それを知って神が2人を追放した…。というのが聖書のお話です。

この赤い果実は、一般的にはリンゴだと言われています。しかし地域によって葡萄であったりイチジクであったりと色も大きさも様々です。


ただわかるのは、赤い果実を口にした存在が、今までになかった感情を手に入れたということ。

さてみなさま、実は「一杯分のファンタジスタ」作中にも間接的に赤い果実が登場しています。わかりますでしょうか?


赤い果実・・・?!


そう、コーヒーチェリーです。

コーヒーチェリーとはその名の通り、コーヒーの元となる実です。この実の中にある種子こそがコーヒー豆となるのです。皆さんの知ってるコーヒーは黒い豆だと思いますが、あれは実が取り除かれた姿。本来はこのように真っ赤な実を纏った姿なのです。

この姿でたっぷりの栄養を得た種が、コーヒー豆となり、コーヒー豆が砕かれて粉になり、液体のコーヒーとなって私たちの喉を潤すんですね。


イタリアではかねてよりコーヒーが愛飲されてきました。南チロルの小さな村であっても、きっとそれは変わらないことでしょう。動ける体を得たカリーナが、自身を生み出してくれた少年たちが毎日口にしているのが気になって・・・赤い実から生まれたコーヒーを飲んだら…?

その時にはもしかしたら聖書のアダムとイブのように、何もない無の心に感情が宿ることもあるのかもしれませんね。



06-終わりに、参考文献

いかがでしたでしょうか?
今回はちょっと趣旨を変えて…長々と漫画のウラバナシ、そしてそれにまつわる歴史などをお話していきました。

実はずっとこの「一杯分のファンタジスタ」の話をするかしないかは悩んでいました。作者がこのような話をすべきでないとも思いましたし、とはいえ背景にある歴史的な部分は面白さもあるので知ってほしいという欲もありました。

でもあれから2年。随分と年月も経ちましたし、そもそも作中に(過剰に)凝った設定を散りばめた箇所は少なかったので、読者のみなさまの読後感にさほど影響しないだろうということ、またこの記事を読むか読まないかは選べる状況であるということから投稿を決意しました。

 カリーナは禁断の果実から「感情」を手に入れていきます。夫婦の死に「悲しみ」を、元店主の女性の死には「怒り」を、セオドアとの日々に「楽しみ」、そして「喜び」を…。

作中では人の心地よい部分が描かれていますが、日々を生きていればそればかりではありません。この世には理解し合えない人というのが誰しも存在するものですし、理解し難い感情はお互い存在します。だからこそ誰しも悪になり得て、善になり得る。

そしてそれを裁くのはいつも「一般的な常識」です。そこには絶対的な善はありません。大多数が信じる善があり、大多数が嫌悪する善があるだけです。


カリーナはたまたま「大多数が信じる善」の方へと歩んだ結果、様々な人と共に生きることができた。作中でもセオドアと共に楽しく日々を送っています。が、もしもカリーナと同じような存在が別にいたとして、果たしてその存在も「大多数と同じ善」を選べる感情を身につけられているかは…それこそ神のみぞ知ることです。


…さて何の話がしたいんでしたっけ?笑
ともかく、ウラバナシは以上です!少しでもお楽しみいただけたのなら幸いです。「こんなに色々決めて、描くのってあれだけなんだ…」と無駄なようで実は必要な「描かない部分」を楽しんでいただけていたら嬉しいです。


下記には「一杯分のファンタジスタ」制作時に参考にさせていただいた書籍です。どれも面白い内容のものばかりですので、興味のある方はぜひ読んでみてください。


それでは!


いくに


-コーヒーに関する参考図書



-イタリア・ヴェネツィアに関する参考図書

▼イタリアの歴史について知りたい方におすすめです。

▼ヴェネツィアの歴史について知りたい方に。3点目はライト向け。写真でヴェネツィアの裏道も堪能できます。

▼イタリアの民俗学・言い伝え・伝承など


日本生まれのイタリア大好き漫画家です。好きすぎて留学してました。漫画をきっかけにイタリアに興味をもち、5年以上とあるカフェでバリスタとして勤務していました。