プレゼン初心者に伝えたいこと
毎回、うちの会社では、実習の終わりに、学生の成果発表会なるものを開催しています。
昨年来たユキちゃんの発表会の話↓
今年の実習の話は、去年と変わり映えがない上に色々な行事が重なったので途中で断絶してしまったんですが、今回の実習生も凄く楽しんでやってくれたと感じています。
今回はうちの実習生武文くんと、他の店舗でもう1人、実習生がいました。
彼らのプレゼンの内容についても触れていきたいんですが、今回はプレゼンテーションそのものにフォーカスしてみたいと思います。
プレゼン、苦手ですか??
プレゼンが苦手だと感じている人、多いのではないでしょうか?
例えば教師の方のように、日頃から仕事で前に立っている方でもない限り、なかなか慣れないものだと思います。
話すだけでならまだしも、そこから飛んでくる質問に戦々恐々。
私は学生で研究室に配属されたばかりの頃、自分の研究内容も理解しておらず、飛んでくる質問に閉口してしまったのを覚えてます。
質問されないプレゼン
そんなわけで、プレゼンに苦手意識がある人ほどなんとか質問に対応しようと頑張る傾向が強い印象です。
例えば、原稿を用意して一言一句間違えないように読もうとしたり、発表外の沢山の資料を用意したり。
また、説明内容を全部スライドに詰め込む方も多いです。こちらは極力質問を受けないようにしているのだともいえます。
※スライドに全部書いてるから、わからなかったらそれを読め、というスタンス
しかしコレらは逆効果。
視聴者の顔を見ずカンペを見たり、質問の度に資料確認に時間を要する人の話を誰が聞きましょうか。
また、細かい文字だらけのスライドなんて誰が好き好んで読もうとしましょうか。
視聴者の時間を貰って発表するのですから、時間の無駄にならないようにするには、やはり聴いてもらう工夫が必要だと思います。
原稿を破り捨てたあの時
先にも書いた通り、私も全然上手くいかなかったんですよ。
当時、原稿を書いたものの、カンペはなるべく見ないようにしよう、と、そっとポケットに忍ばせて前に立っていました。
でも結果どうなったか。
覚えてない部分が出てきて焦り、メモを取り出して見てしまうんです。
どんなに練習しても、そうなってしまうことに気づいたんです。
それで思い立ったんです。
ちょっと逆転の発想的な感じですよね(笑)
でもよく考えてみてほしい。カンペを持ってプレゼンに臨むなんていうのは、自信のなさの表れです。
そしてその自信のなさは、発表内容とは実は関係ありません。
原稿通りに話をしなければならないという固定観念に囚われていて、それができないことで自信を失うことに繋がるのではないかと思うのです。
だからこそカンペに走ってしまうんだと思います。
だったらしっかり原稿なんて用意しないで、話したい要点だけまとめて、言い回しや順序などを考えながら練習すれば良し。
むしろカンペを用意することで練習しなくなるのが忘れてしまう一番の原因とさえ言えそうです。
プレゼンは一対多の会話
人と話をする時、どんなことを話そうかざっくり内容を決めることはあると思いますが、原稿を用意して一言一句違わずに話そうとする人はまずいません。
プレゼンの場合、相手が複数いて自分の考えを話す時間を貰っているんです。
そうして話した内容に対して、質問されて答えて、というコミュニケーションが出来る。
そう考えればプレゼンもただの会話です。
プレゼンの出来は質問の量でわかる
私は、プレゼンの出来は質問の量で測ることができると思っています。
質疑応答の時間で質問が沢山湧くということは、それだけ内容に言及したいと思われているということです。興味が出ているということ。
また、人は”わからないことがわからない”場合には質問しません。
つまり質問が多いということは、プレゼンの内容がちゃんと伝わっているという証明なのです。
こと科学の世界において、プレゼンは”議論するため”に行うものです。
拍手を呼ぶ感動的なスピーチも、議論が起きなければ無意味です。
プレゼンの理想は、ある人の質問に他の人も横入りして、発表者と複数人の視聴者の間で会話が生じる状態だと私は考えます。
こうなれば発表もすごく楽しいものに変わります。
きっちりこなそうとするより、議論を楽しむことを目指せば、プレゼンに対する心持ちも変わってくるのかもしれません。
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