Mr.Childrenのmiss you(新アルバム)は、令和の◯oooooだった.
楽しみに聴きました。
サブスクの解禁を待って全曲聴きました。
CDを買わないで待っていたので、ライト層のファンといえるけど、さきに発売開始されてたCDの評判が賛否わかれていることや、先行公開されてた楽曲『Fifty's Map〜おとなの地図』の中身がまんま『くるみ』だったり(PVのエンドには粋な演出が)してることから、ミスチルからの何らかのメッセージは受け取っていました。
くるみ、をオマージュしてることからも分かるとおりFifty's〜、が単なる〝原点回帰〟なんて言葉で片付けられるようなもんじゃなく、この、ミスチル中期の名曲のような〝手触り〟や〝あたたかさ〟を志向し、企図したのだと考えることができる。
くるみ、から思い出されるのは、シンプルなアレンジと、ただただ良いメロディ。
くるみ、っていう(架空の?) 恋人への哀切を歌い上げる楽曲。
今に至ってもなお、カラオケに行けば歌いたいようなグッドメロディをたたえた楽曲であり、そこと似たアコースティックギターメインのシンプルなアレンジやスタイルが新曲Fifty's Mapやアルバムmiss youには溢れていた。
そう、これはアコースティックギターの旋律や、ときにピアノ🎹の旋律が櫻井の歌唱を支え彩るスタイルが軸のアルバムだ。
それもそうで、今回のアルバムを作るにあたり、メンバーは4人だけでスタジオ入りしたという。
アーティストには時に、自分たちだけで生み出せるモノ•良いメロディと歌•演奏だけで勝負したくなる瞬間があるのだろう(自分はThe1975の5枚目のアルバムBeing Funny in a Foreign Languageの事を思い出していた。)
過度に装飾されたつくりより、簡素で、より生身の状態にちかい。
シンプルなピアノの旋律が目立つのは、
④Are You Sleeping well without me?
櫻井が弾くピアノのリフから楽曲の構想を広げていったにちがいない。
かと思えば、
⑥アート=神の見えざる手
は、とんでもなくチャレンジングな楽曲になっていて、歌詞の鋭き突き刺さってき方は、アルバム(an imitation)blood orangeの、過去と未来と交信する男、ぶりに衝撃🫨でした。
もちろん、ここでの櫻井の歌唱法にも。
Mr.Childrenってバンドは、鈴木•田原•中川の3人が、櫻井のヴォーカルが一番はっきりと映えるように演奏するし、ライブでも、音源でもそれはそうだし、それがバンドの良さを最大化することだと理解してる点が凄くて。
(そういう部分はスピッツとかにも共通するけど) 長く愛されるすべを心得ている。
そういった視点から見ると、今作はミスチルとしての現状最高到達点に達したと、陳腐な表現だけど言える。
スタジアムやアリーナが似合うミスチルだけど、今作のアルバムツアーならホールで見たいな。
距離感もより近く。
Blue Noteとかでやっても、むしろ一層、映え際立ちそうな作品になったよ、ほんと。
最後の曲
13.おはよう
の、優しさよ.....
おはよう、ってただの挨拶じゃなくて優しい〝コトバ〟だったんだなと気づく。
何度も噛んで、味わうことができる
アルバムの誕生を、あなたと共に祝いたい。
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