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「経理ってカッコいい!」クラウド会計を利用した中央大学ゼミの実践的な取り組み

マネーフォワードが企業向けのサービスとして提供している『マネーフォワード クラウド会計』(以下『クラウド会計』)。実は近年、教育現場で授業に活用いただく事例も増えてきています!

今回は、中央大学商学部の「創業体験プログラム」の事例をご紹介します。お話を聞いたのは、潮教授とゼミ3年生(2021年度時点)のみなさんです。ゼミで活用いただいた背景には、より実践的なツールを使って学びたいという想いがありました。

集合写真
ゼミのみなさん!今回はオンラインでお話を聞きました。

プロフィール

潮 清孝/中央大学商学部教授/管理会計・会計教育
大阪府出身。1979年生まれ。京都大学経済学部卒、Manukau Institute of Technology (NZ), MIT Diploma in Communication Studies修了、ソニー株式会社経理部勤務、京都大学大学院経済学研究科修士・博士後期課程修了、中京大学経営学部講師・准教授等を経て現職。博士(経済学)(京都大学)。

中央大学商学部潮ゼミについて
潮ゼミでは「創業体験プログラム」という授業を行っています。学生達で模擬株式会社を作り、イベントを企画。公認会計士に監査をしてもらったり、学生が売上予測やコスト・リスクをOG、OBの投資家に説明するところまで実施する本格さ!

『クラウド会計』は創業体験プログラムの中で導入していただいており、イベントの売上やコストを管理するのに活用いただいております。
今回は潮教授と潮ゼミの島田さんと永田さんが、取り組みについて説明してくれました。

『クラウド会計』を活用した会社運営

ーゼミ活動に『クラウド会計』を利用することになったきっかけは何ですか?

潮教授:理由としては二つあります。一つ目はより実践的な方法で模擬株式会社を運営したかったことです。学生は、会計を学ぶ際、まず簿記の勉強をします。ただ、今は簿記で勉強するような、手で仕訳をして電卓を叩いて財務資料を作成するという企業は、かなり少なくなってきました。大学の教育現場でも、実際の経理の現状に近い、デジタルを使った財務処理を行いたいと思いました。

 二つ目は、経理に対してもっと先進的で「かっこいい」イメージを持ってもらいたかったからです。ITを駆使して会計処理を行い、データを元に経営のアドバイスをするというのは、かっこよく見えますよね。

 たまたま、マネーフォワード執行役員 経理本部本部長の松岡さんが前職の先輩ということもあり、『クラウド会計』の導入について相談させてもらいました。

マネーフォワード執行役員 経理本部本部長 松岡のコメント
今回『クラウド会計』を授業で利用したいとご連絡いただき、社内の担当者に繋ぎました。前職からの縁が学生さんにマネーフォワードのサービスを導入いただくきっかけになり嬉しく思います。私が学生の頃も簿記を勉強していましたが、実務を伴わなかったのでいまいち理解が深まりませんでした。私の時代はPCの値段も高く、長期インターン制度もなかったので、一概に比較はできませんが、学生の頃から実践経験を積むことで、より会計業務に対する理解が深まると思います。

ー今年の模擬株式会社での活動を教えてください

島田さん:私は潮先生のゼミで模擬株式会社の代表取締役を務めています。ゼミで運営している模擬株式会社の名前は「Lien」にしました。Lienは、フランス語で、つながりを意味する言葉です。コロナ禍で学生同士や人と人とのつながりが薄れる中で、自分たちの活動を通じて、つながりを作り出そう、という想いが込められています

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Lienの企業理念。「わ・わ・わ」と読むそうです!素敵!

島田さん:具体的な事業として、「マーダーミステリー」という、ボードゲームを使った学生交流イベントを企画、運営しています。直接友達を作る機会が少なかった1年生向けに、交流の機会を作りたいと思い企画しました。マーダーミステリーは人狼ゲームに似ているボードゲームですが、3〜4時間と長い時間をかけて複数人で行うゲームです。時間をかけてじっくり行えるので、友達を作る良い機会になるのではないかと考えました。

島田さん
株式会社Lien 代表取締役の島田さん

最初は外部の会場を借り、参加費をもらって開催したのですが、会場費が高くなってしまったりして苦戦しましたね。初回の反省を活かし、安く会場を借りることができる日にイベントを開催したり、校内の施設を使うなど、利益率を高める工夫をするようにしました。イベントの売り上げや経費を『クラウド会計』で管理しています

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実際に開催したイベント時の様子

ー実際に『クラウド会計』を利用してみて、どうでしたか?

ナガタさん
株式会社Lien CFOの永田さん

永田さん:私はゼミの模擬株式会社のCFOを務めており、「Lien」の経理を担当しています。私は大学に入ってから簿記の勉強を始めて、『クラウド会計』で初めて会計処理をクラウド上で行いました。手を使った仕訳に慣れていたので、最初は少し戸惑いましたが、慣れた後は使いやすいと感じました。監査の際にも『クラウド会計』を使ってスムーズに実施することができました。潮ゼミには簿記を勉強していないメンバーも3名ほどいるのですが、そのようなメンバーでも問題なく使うことができています。

ー『クラウド会計』を授業で利用して得られた効果はありますか?

潮教授:会計業務のイメージが変わったと思います。学生にとってはイメージがつきにくい会計業務ですが、座学ではなく、実際に企業で導入されているクラウド会計に触れることによって、具体的なイメージを持ってもらえたのは良いことだと思いました。それにより、卒業後そのまま経理の道に進んだ学生もいました。

私のゼミでは、例年学園祭の売り上げを管理しており、過去は手作業で会計処理を行っていました。その時に比べると、『クラウド会計』の利用で決算作業や監査の作業もスムーズに行うことができています。

あとがき

潮教授は、プレゼンで終わる授業ではなく、「実行」することを大切にしていると話していました。模擬株式会社を作って運営する「創業体験プログラム」は、「模擬」ではあるものの公認会計士に監査をしてもらったり、株主向けに説明をしたり、内容はとても本格的です。コロナ禍でイベントの開催が難しいなか、オンライン・オフラインを使い分けるなど、工夫しながら会社を運営していく学生さんの姿に私も元気をもらいました。

そして、ゼミ生のみなさんの実践的な学習に『クラウド会計』を利用いただけていることが、マネーフォワードの一員として、とても嬉しかったです。

今回の事例以外にも、専門学校や職業訓練校でマネーフォワードの『クラウド会計』を採用いただく事例が増えてきています。また、潮ゼミで2021年度ご利用いただいた結果をふまえ、2022年度は他のクラウドサービスをご提供し、引き続きサポートさせていただけることになりました。

これからも多くの人に使っていただけるようなサービス作りに取り組んでいきたいです!

職業訓練校での取り組みnoteもご覧ください


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