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【無理と思ったけど出来たんだ】一級建築士の学科を独学で突破した時の勉強法

最初に

こんにちは。こいぬです。
私は、令和3年度の一級建築士試験に学科、製図で合格しました。

製図に関しては、昨今の状況から独学は厳しいと思っていたため、もし学科を突破できたら製図は絶対に学校で学ぶと決めていました。

反対に、学科は独学でどうにか突破しようと決心していました。
理由は、学費です。

建築士の資格を意識し始めたのは、大学院に進学してからでした。
学生ですし、大金を払って資格学校に通うというのは、なんとも気が重く、自分にお金を掛けるなら、せめて学科を突破してから、というルールが私の中にありました。

色々調べていると、独学で学科を突破されている方が一定数いらっしゃることを知り、不可能な話ではないのか…と希望の光が少し見えました。

それからの私の3年間は以下になります。

まず、大学院1年生の時に二級建築士に挑戦します。もちろん、学科は独学で。
結果は、学科 不合格
この時は、自分の勉強方法が悪かったと素直に感じました。

次に、大学院2年生で一級建築士に挑戦します。就職内定先が一級建築士を必要としていたこともあり、目標を二級建築士から一級建築士に切り替えました。同様に学科は独学。
結果は、学科 不合格でした。

しかし、この時、私の独学法が結果に繋がらない要因が少し見えました。これは大学院1年目で二級建築士に挑戦した際は見えていなかったことでした。
「独学での学科突破」を目標に掲げて2年目でようやく見えたことでした。

大学院を卒業し、社会人1年目で再び一級建築士に挑戦します。これまで2年間の反省を踏まえ、独学法を改善し、学科に挑みました。
結果は、学科 合格
ただ、この年は3月まで修士論文に追われていたことと、就職と同時に結婚もしたため、勉強のスケジュールは思っていたよりもかなり短期集中型となりました。

また、この年は、学科の合格率が15%台となり1年前に比べて5%、2年前に比べて7%も低く、試験後の雰囲気やネットの情報、Twitterも、独学1、2年目と比べてかなりザワついていました。
私も、難しかったという実感が強くありました。

学科試験の夜に、大手資格学校が発表する解答速報を見ながら自己採点を行いました。各学校が予想した合格基準点は87点。私は90点でした。決して余裕がある点数ではなかったので不安でしたが、その結果を信じて翌日早速、資格学校に製図の申し込みに行きました。

結果は、無事に学科を突破できており、そしてこの年、製図試験にも合格できました。

正直、無理だと思ってました。
特に目標を一級建築士に切り替えた独学2年目には、親からも
「そんなに頑張るなら、学科から学校通ったら? いくらかかるの?」と心配されました。家族も無理と感じてたんだと思います。

でも、出来たんです。

独学のメリット・デメリットを肝に命じ、ひたすらデメリットを改善する作業を続けていくうちに、勉強方法が定まってきて、ちゃんと問題が解けるようになっていきました。

そこで、独学での学科突破を検討している方に私の独学方法が参考になればと思い、このnoteを作成するに至りました。

このnoteでは、私の独学方法がどのような背景から形成されたのか説明しながら、独学方法をまとめていきます。
その方法に至った背景無くして、その方法に納得して頂ける訳はないと思うので、このような書き方でまとめたいと思いました。

あらかじめ、お伝えさせて頂きたいことがあります。
このnoteは、具体的な私の独学法の説明の部分から有料(300円)とさせて頂いております。

また、読んでくださった方の合格をお約束するnoteという訳ではありません。
私の経験から導いた独学方法というだけです。ご参考程度に読んで頂けますと幸いです。

独学のメリット・デメリット

まずは、3年間独学をしてきた中で感じた独学のメリット・デメリットをまとめていきます。

独学のメリット

1.自分に合ったスケジュールが組める
2.好きな学び方が出来る
3.人の目を気にしなくていい

独学のデメリット

1.自分に負ける可能性大
2.勉強方法が確立できない
3.比較対象が近くに居ない

ご覧の通り、独学は諸刃の剣です。メリットの1.2.3とデメリットの1.2.3は対応しています。
人によって吉と出るか凶と出るか…という学び方なのです。

メリットとデメリットを照らし合わせながら順に見ていきます。

その1
 自分に合ったスケジュールが組める
↔︎自分に負ける可能性大

 おそらく、これが独学における最大のメリットとデメリットだと感じます。学業や仕事と両立して試験勉強をする方が多いと思いますが、通学だと曜日や時間がある程度固定されます。フレキシブルに学べる学校もありますが、スケジュールを確立している学校がほとんどなので、自分のスピード感で、好きな日に講座をカスタマイズするには限界があります。
建築関係の方や、学生さんは、残業や徹夜が日常茶飯事という場合も多いです。スケジュール通りに通学するだけでも相当な努力が必要な方もいます。

その点、独学の場合はスケジュールが本人次第です。仕事や学業でスケジュールの見通しが立ちにくい方にとっては、自分の思い通りに勉強出来ることはとても助かります。

しかし、自分で立てたスケジュールに自分で従うということは、要するに己との戦いです。自分が自分を許せる限り、スケジュール変更をしても止める人は居ません。
それだけに、自分に負け始めると際限なくスケジュールはズレて行きます。

その2
 好きな学び方が出来る
↔︎勉強方法が確立できない

独学に勉強方法や方針の決まりはありません。なんでもありです。人に教わるより、自分流で学ぶ方が好きな方にとってはストレスフリーな学び方と言えます。
しかし、学校のようなカリキュラムがない分、何から手をつけたらいいのか、どれほどの量をいつまでにやったらいいのか、と不明瞭な状況に困惑もします。

自分に合う勉強方法を確立して、点数を上げていく軌道に乗れないと、いつまで経っても点数が上がらないという負のループに陥ってしまいます。

ちなみに私は独学一年目(大学院一年生で二級建築士を受験)の時、勉強方法を最後まで確立できませんでした。その時の勉強方法を強いていうなら、

毎日とにかく手当たり次第やってみる

今日は過去問を解いてみよう。
今日は久々に参考書に目を通そう。
と毎日ブレブレの勉強内容でした。

過去問を解くたびに点数は上下し、何が分かってて何が分かってないのかも分からない状況で本番を迎えました。
正直、試験が終わった後、手応えがあるのかないのかも分かりませんでした。勉強方法の確立は点数に直結すると痛感しました。

また、独学に講師は居ません。
分からない問題に出会ったら、解説を読む or 調べる しか方法はありません。
私は、過去問の解答解説では十分に理解出来ないことが多く、一つ一つ調べていました。この調べる作業が独学生活の中で最も時間を費やした部分と言って間違いないです。

講師に教えてもらえない分を自ら補うには、ある程度の努力と覚悟が必要です。

その3
 人の目を気にしなくていい
↔︎比較対象が近くに居ない

努力している姿をあまり人に見られたくない。

誰かに成績を評価されたり管理されることに抵抗がある。

自分より頑張っている人がいると劣等感を感じる。

この他にも、様々な理由で学ぶときに人の目が気になる方は多いのではないでしょうか。

通学の場合、資格学校が大切な生徒さんの成績を分析し、管理するのは当たり前ですし、それによって合格まで導くのが資格学校の提供するのサービスです。

逆に、独学は自分から発信や行動しない限り、誰かが自分に干渉してくる場面はほとんどありません。自分の勉強が結果に繋がっているか分析され、管理されることもありません。どんな頑張り方もオッケーで、誰がどれ程頑張っているかもあまり視界に入ってきません。外的要因で焦らされたり、焦ったりする場面は少ないです。

自分のペースで、自分のやり方で学びたい人にとっては、とても伸び伸び勉強でき、自分流を極める事が出来る環境です。

しかし、これは言い換えると、相対的に自分を評価する機会が無いということでもあります。
今、自分は受験生の中でどのレベルに位置しているのか?他の受験生はどれくらい勉強しているのか?まだインプットの期間なのか、もう過去問を繰り返す時期なのか?
独りで学ぶと見えないことも多いです。

独学という環境には、周囲が見えない良さもあれば、見えない危うさもあるのです。

3年間の独学経験から、以上のその1その3が独学の持つメリットでありデメリットであると思います。

ただ、私の書き方から感じた方もいらっしゃるかと思いますが、独学にはどうしてもメリット<デメリットな性格があることを、認めざるを得ません。

しかし、だからといって独学を諦める必要はないと思います。独学でも学科を突破できる可能性は十分あります。
きちんとデメリットに対処しながらメリットを活かす勉強方法を続けていけば、点数に繋がっていきます。

では、私の3年間の独学方法の変化を追いつつ、どのような独学方法で合格したのかのノウハウを整理していきます。

※あくまで学科の独学に関する内容です。製図試験には触れていないので、ご注意下さい。

また、ここからの内容は有料noteにさせて頂いております。

有料noteに書いている内容は下記になります。

1.参考書について試行錯誤した独学3年間
 参考書のオススメは?
2.法令集について
3.過去問題集について
4.独学の進め方
 独学で意識すべきこと
 勉強の進め方
 法規の進め方
 勉強の優先科目は?
 勉強に役立つツール
5.自分の比較対象を見つけるには?
6.勉強のスケジュール


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