Moco

ライター/イラストレーター 料理と文章とイラスト。 美味しいものと音楽があれば生きてい…

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ライター/イラストレーター 料理と文章とイラスト。 美味しいものと音楽があれば生きていけます。レシピから妄想するのが趣味です。 ▶インドネシア生活&もやもや考えることをつらつら書いたものはこちら。 http://sohungry-harapeco.blogspot.com/

最近の記事

#10 不思議空間のウィンナーコーヒー【おいしいもの備忘録】

阿佐ヶ谷という街 阿佐ヶ谷は、わたしが20代の頃暮らした街だ。 JR中央線新宿駅と吉祥寺駅のちょうど中間くらいに位置している。お隣の高円寺の賑やかさに比べたら落ち着いていて、何があるのかと言われると何かあったか?と考えてしまうのだけれど、絶妙にユルくて居心地のよい街であることには間違いない。 阿佐ヶ谷の好きなところをあげてください、と言われたら、多分「もういいです」と嫌な顔をされそうなくらいにはあげられる自信がある。 ゆるい喫茶店 お気に入りの場所のひとつは、喫茶店である。

    • #9 詐欺味のオムライス

      先日、Twitterのアカウントをプライベート以外の情報取得の目的で開設してみました。 プロフィール欄に一応ビジネス臭を漂わせつつ、さらにWordPressで作ったサイトのURLを貼って、”始めました”とか”登録したて”的な言葉を入れてしまって、修正をかけたものの後の祭り。 途端にフォローの嵐。 『ビジネス用アカウントを匂わすだけでこんなに来るもの??』とビックリ。Twitterは言うてもそれほど歴が長くないので、マナーかな・・と思い最初の10人くらいはフォローバックをし

      • #8 心の友とチーズケーキ

        ジャカルタの現在の状況は、数字だけ見ると地獄。 2020年7月下旬現在で、感染者数は10万人を超えてしまいました。死亡者数はもうすぐ5,000人に届きそうです。 最近はずっと1,500人以上の新規感染者数が続いて、1,300人台くらいになると『お、今日は少ないな。』などという謎のポジティブ思考に陥ります。 日本企業の駐在員の方、及び帯同家族の方たちは、最近ちらほらと単身で戻ってこられる方が多いのですが、未だに大多数が日本に緊急一時帰国中のようです。 我が家はジャカルタの会

        • #7 アイロンとクレープ

          洗濯は大好きな家事。 洗濯機から出した後いつも『どう効率的に干したろか』と考えるのが楽しくてたまらないのです。 しかし、難点があります。 乾燥している間に"急激に"興味が失われ、洗濯物を畳んでクローゼットにしまうことへのモチベーションの低さと言ったら。極たまに思い立ってお菓子を作り、山盛りの洗い物を見なかったことにする人みたいな感じです。 干すまでがピーク、その後は苦痛。 ジャカルタに来てからさらに、追い打ちが。 ジャカルタが毎日暑いこともあって、麻入りのシャツを着る事が

        #10 不思議空間のウィンナーコーヒー【おいしいもの備忘録】

          #6 気分だけでも愛玉子

          「愛玉子」:オーギョーチーは魅惑の琥珀色ゼリー。 愛玉子との出会いは、横浜中華街。 色々美味しくいただいた食後のサービスで出てきた、ツルツルでプルプルで爽やかなデザート。見た目はシンプルだけど、照明に照らされてキラキラ光ると本当に琥珀みたいでとても綺麗だったのを覚えています。 中華料理のデザートと言えば、マンゴープリンや杏仁豆腐の方がポピュラーです。 愛玉子はメニューに写真入りで載っていても、見た目で埋もれてしまう地味子。そういうところ、愛らしいじゃないですか・・ 愛玉

          #6 気分だけでも愛玉子

          #5 麦茶とお煎餅、縁側でおなじ話を

          麦茶に合うおやつってなんだろう。 考えてみると、緑茶や抹茶に合うおやつはすぐに思いつくものの、麦茶の相棒はなかなかコレ!というものが頭に思い浮かびません。 おやつは結びつかないのに、思い出すのは小さい頃の夏の土曜のお昼ごはん。 いつも麦茶がお供だったカレーライス。 生意気にもそれが嫌でいつも『カレーには冷たい水が一番合う』と思っており、麦茶はいつも「香ばしいですよ。」の主張が激しいと謎の怒りを感じていたかわいくないお子様でした。 しかし、南国にいると麦茶のありがたみがよ

          #5 麦茶とお煎餅、縁側でおなじ話を

          #4 恋するピエトロ

          日本で生まれ育ったので、そりゃ日本の食べ物に慣れてますし美味しく感じます。異国に住んでみたら尚更、『日本ってお店で買えるものがいちいちレベル高くて最高だ!』と確信します。 スーパーに行けば、「安くて美味しい」や「時間をかけなくても美味しい」ということが高いレベルで実現する。 世間が要求するものは高く、企業もそれに期待以上のものを提供する凄さ・・ 日本人は、美味しいということに貪欲なのだ。 インドネシアという南国に来てから、ずっと恋焦がれているのは「新鮮野菜を生でモリモリ食

          #4 恋するピエトロ

          #3  B型嫌いとレモネードとくるり

          学生時代のアルバイトのお話。 イタリアンレストランの求人に応募したら、「直ぐに来られる?」と聞かれて二つ返事で面接に行きました。 最初は採用担当のソムリエのサバサバした女の人と雑談をして、その後シェフと直接話す流れでしたが、わたしは緊張でコチコチ。 面接というのは、いつまで経っても慣れないもので。いつも緊張して、終わると大概記憶からなくなるのですが、この一件は今でも脳内に住みついて離れてくれないのでよく覚えています。 真顔で面接のテーブルについたシェフが開口一番、 「

          #3  B型嫌いとレモネードとくるり

          #2 お年頃のTea for twoと抹茶ムース

          先日、キッチンの棚から発掘した強力粉や中力粉に紛れて、抹茶の粉末(一保堂の良いヤツ)を発見。 賞味期限を見ると、2ヶ月前に切れている。 ・・・しばし小さな白い缶を見つめたまま立ちすくむ。 抹茶が好きで、ちゃんとたてて飲めるように異国に茶筅まで持ってきているというのに、肝心の抹茶粉を蔑ろにするとはわたしも落ちたものです。 こうなったら、贅沢に使ってやろうじゃないか(ヤケ)・・・ いい抹茶粉。余った生クリームが冷蔵庫にある。甘いものに最近飢えている。 閃きました。 全て

          #2 お年頃のTea for twoと抹茶ムース

          #1 パンを愛でる話と贈る言葉

          小さい頃から朝ごはんは"パン派"。 お米も大好きですが、朝に食べるとお腹が重くなるのが苦手なのです。 パンが好き過ぎて、陽が昇る前に家を出て2時間かけてお気に入りのパン屋さんに行ってできたてを買う、なんてことをしていた時もありました。 コンビニのパンでさえハイクオリティな日本は、パン天国です。ほんとに。 ●I am a パン難民わたしが今住んでいるのはインドネシアのジャカルタ。 インドネシアも日本と同じ"お米"が主食でして、ナシゴレンなどは日本でも知っている方も多いはず

          #1 パンを愛でる話と贈る言葉

          #0 ごはん、食べよう。

          はじめまして。 noteでは、これからわたしができること(器用貧乏)を色々と試しながら、美味しい食べ物と音楽について語っていこうと思います。 「美味しい」は、本当に尊い・・どんなに辛く悲しい時でも、どんなに怒りがおさまらない時でも、美味しいものはココロを柔らかくしてくれます。 「音楽」は、色々な所に連れて行ってくれます。曲から見える景色にも、いつかの風景にも。 美味しいごはんと音楽。最高の組み合わせです。 自分で料理するのも、楽器を演奏するのもとても楽しい時間です。

          #0 ごはん、食べよう。