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「のどかなゴアの町」

世界一周203日目(1/17)

インドを旅し始めてから43日が経過した。

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タイのチェンマイで取ったビザは3ヶ月のシングル。それしか取れなかった。本当はダブルが欲しかったんだけど(欲を言うならマルチが欲しかったさ!)「インド入国のチケットのみだと3ヶ月シングルしかだせん!」って言われちゃってさ。
(バンコクのビザセンターで代行とかダミーチケットを用意すればダブルは余裕みたいです。まぁ、大使館やビザセンターを誰が担当するかによってもコロコロ変わるとか変わらないとか…)

しかもミャンマーに入る前に早めにビザを取ってしまったもんだから、インドにやってきたのはビザ取得から一ヶ月後。だからまるまる2ヶ月間インドに滞在できることになっている。2月6日までに一度ネパールに抜ける。そしてまたカトマンズでビザを取り直してインドに戻ってくるつもりだ。

僕は思うんだよ。ほら、よく言うじゃないか「インドに来て人生観が変わった」って。たぶんねあれはデリーでこっぴどくボラれたり、バラナシのガンジス川を見てインドを感じた人が抱く感想なんじゃないかって。コルカタから南へ、西へと旅して来て、今のところ三年前のような衝撃は受けていない。そのかわり色々なインドの顔を見ることはできている。

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世界一周の旅に出る前から、インドはできるだけ時間をかけて旅してみようと決めていた。大学2年の終わりに友達と二人で行った初めての海外の旅。一週間後の別行動の時に、僕はインドを何ヶ月も旅している日本人たちに会った。自分たちの2週間の旅でさえ濃いものだったのに、3ヶ月もインドを旅しているなんて一体どんなだ!!?彼らの目には何が見えていたのだろうか?あの時のことを思い出してはそんなことを考えていた。

まぁ、旅のスタイルなんて人それぞれだ。
一週間以上ひとつの街に留まってじっくりインドのひとつの街を堪能する人もいれば、僕のように駆け足でどんどん次の街へ、次の街へと移動していく旅もある。

ひとますインドに滞在できる日数が20日を切った。さて、この後どういう風に旅をしていこうか?




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ゴアと言ったらパナジがその代表的な街のひとつなんだと思う。(下調べをしていなかったからさ)整った道路にコロニアルな雰囲気を持つ建物たち。

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建物のひとつひとつが顔を持っている。街にはナイキやアディダスなんかのスポーツ店が見える。街には点々と教会が建っている。その代わりに酒屋を多く見かける。ヒンドゥー今日もけっこうゆるいのだ。買おうと思ったら誰でもどこでもお酒を買うことができる。初めてガヤでキングフィッシャーを買った時はわざわざ新聞紙にくるんでおっちゃんが売ってくれたのになぁ。

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欧米人旅行者の姿もこの街でよく見かけるようになった。手には何かのセール品の紙袋。レイバンでも買っているのだろうか?

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海上にはカジノが入った客船が浮かぶ。外からやってきたお金を持った旅行者たちがあそこで遊ぶのだろう。

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いつものように車優先の街だけど、そこまで人でごちゃごちゃしていない。どこでもあるようなメシ屋がない。その代わりに酒屋を多く見かける。ヒンドゥー今日もけっこうゆるいのだ。買おうと思ったら誰でもどこでもお酒を買うことができる。初めてガヤでキングフィッシャーを買った時はわざわざ新聞紙にくるんでおっちゃんが売ってくれたのになぁ。

ゴアにもケンタッキーがあるんだな。もちろんWi-Fiは使えなかった。

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街のはしっこまで行き、そこからぐるっとまわるようにして街を歩いた。



さあ、この街に3~4日滞在するとしよう。
この街の一日が始まるのは本当に遅いんだ。8時を過ぎても街が起きだす気配はない。10時前になってようやくいつもの車のクラクションの音がし始める。

当然ながら8時くらいだとどこのお店もしまってるから君の一日もパナジの街に合わせざる得ない。『街が動き出したな。じゃあそろそろ...』みたいにね。君がリッチな旅人ならいいけど、僕みたいな安宿を血眼になって探すような旅人にはこの街は優しくない。
コルカタだったら200ルピーそこらで泊まれるようなクオリティの宿もここでは400ルピー以上してしまう。値下げ交渉は必須だ。
朝が始まるのは遅いくせに夜はあっという間に静まり返ってしまう。何軒か観光客向けのバーやレストランはやってるけど、そこで食事をする気にはなれない。
「やべえ…することねえ」。僕がゴアに抱いた感想はそんなものだ。この街だけが持った雰囲気はある。だけど、長くいると飽きてしまうだろう。


そんな時はー…、
そうですね。バスキングですね♪

体調が回復してから全然唄ってなかったからな。声出っかなぁ?

コチでバスキングをした時、聴いてくれたインド人は「ゴアだったら絶対稼げるぜ!」なんて言ってたけど、ここはお金を持っていそうな人がいても、人通りがある場所を見つけるのが難しい。

17時過ぎから2時間ほど三カ所くらいで唄って、稼ぎは384ルピー(648yen)。あれ?地味に入ってる!!?「明日もここで唄ってくれよな!」というCITIZENのおっちゃんに明日も来ると約束して僕は宿に戻った。

あのバックパックを背負った旅人はどこに向かったんだろう?

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。