![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/32911165/rectangle_large_type_2_9c254354609bbe178978955fda1865ef.jpeg?width=1200)
「欧米人の旅人の沈没する場所に美味いパン屋あり」
世界一周225日目(2/8)
ポカラにある日本人宿「サンタナ」に昨日から泊まっている。
僕はここに仲間から依頼された漫画を描きに来たのだ。旅は移動の連続だ。腰を据えて漫画を描くことができない。
僕は作業場として快適な場所を求め日本人宿にやって来たのだ。
朝ご飯を食べに近くを軽く散歩した。
見つけたのは一軒のパン屋さん。
どうやらポカラの街にはいくつかパン屋さんがあるようだ。パン好きの僕にはたまらない。
パン(bred)の魅力に取り憑かれたのは小学校の時だ。
給食で出てくるモチモチなロールパンから、ロングセラーのきな粉揚げパン。食パンにかけるイチゴジャムやハチミツや甘めのマーマレード。一番大好きだったのはピーナッツクリーム・パンだ。
あれから色んなパンを食べてきたけど、小学校の給食で出されたピーナッツクリームと同じ味には出会えていない。それほどあのピーナッツクリームは衝撃的だった(唯一食べられなかったのはタマゴ・サンドだった)。
パン欲しさに、パンを食べないヤツからもらったり、学校を休んだ人の分のパンを食べたりしてきた。僕は小学校の6年間でしこたまパンを食べてきた。パンの摂取量だったら他の子供たちの2倍はあったかもしれない。その経験が僕をパン好き少年へと変えてしまったのだ。
ここで手に入るのはプレーン・ドーナッツやクロワッサンの他に「チョコ・コパ」というチョコレートパンが手に入る。一見、こしあんの様に見えるが、素朴な味わいのチョコレートがぎっしり詰まったパンだ。だいたいどこのパン屋さんでも見かける。30ルピー(30yen)。
朝食にパンを食べてた後、僕は満足してサンタナへ戻った。
漫画製作道具一式を持って4階にある食堂へと上がる。
木製のちょうど良い高さのテーブル。無料の朝の軽食の紅茶とパンケーキ。
そして「20世紀少年(全巻)」
うわぁあああああ!!!!!やべえよ~!漫画あると読んじゃうよぉおおお!!!
今まで途中までしか読んだことがなかったから、続きから読み始めてしまうと、漫画の下描きをしていたはずなのに気づいたら本棚の前で立ち読みしてる始末。
「...はっ!ヤバい!漫画描かなくちゃ!」
って我に返り、しばらく漫画を描くんだけど、気づいたらまた本棚の前で立ち読みしているっていう(笑)
これが絵の研究ならいいんだけど、話に引き込まれちゃってセリフを追ってしまう。
ついには最終巻まで読んでしまい、批判を巻き起こしたエンディングにモヤモヤしていた。
西日が差し込む17時に漫画製作2日目は終了した。
宿の近くに2軒目のパン屋さんを発見した。
栄養面ではあまりよろしくないんだけど、宿のごはんって高いんだよね~…。お米ドーナッツ。カリカリモチモチ♪
ネパールは一日の半分が停電だ。
一日に2回。日によって時刻が定められている。
サンタナでは電気の来ている間にバッテリーに蓄電する。停電になるとバッテリーから電気を宿に供給するのだ。
バッテリーの電気はだいたい20時~21時には切れてしまう。計画停電が解除されるまでの数時間はキャンドルを灯すのだ。
ここにいると一日が早く始まり、早くに終わる。
寒空の下、日記を書いてを僕はこの日の一日を終えた。
現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。