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細い身体と軽い身体

~体重・BMI・体脂肪率の捉え方〜

 ダイエットやメタボ改善のために考える「痩せる」という言葉ですが、みなさんはどのようなイメージを持つでしょうか?「身体を細くする」と身体のラインを考える人もいれば、「体重を軽くする」と身体の質量を考える人もいるでしょう。細くなったら軽くなるんだから一緒でしょう…という声が聞こえてきそうですが、この2つには大きな違いがあります。身体は細くなっても重たくなるケースや、軽くなっても太くなるケースもあるということです。何やらトンチの効いた話に感じられますが、体重やBMIと体脂肪率を上手に解釈することで身体の「細さ」と「軽さ」の理解が深まります。

「細さ」と「軽さ」を解く3つのポイント

①筋肉は重く、脂肪は軽い
②体重とBMIは「重さ」を示す
③体脂肪率は「細さ」を示す

①筋肉は重く、脂肪は軽い


 トンチのカラクリの核が、この筋肉は重く、脂肪は軽いという性質です。例えば同じ50kgの体重でも、筋肉の割合が多い人は細く締まって見えますが、脂肪の割合が多い人はぽっちゃりした印象になります。つまり、同じ体重でも筋肉と脂肪の割合により体型が変わってきます。

②体重とBMIは「重さ」を示す

 体重は単なる重さを示し、BMIは肥満度を示します。BMIは身長に対する体重を算出するので、体型(細さ)に少々関係するのですが、体質(筋肉や脂肪の割合)は無視されているので、これだけで肥満の判断は不十分に思えます。実際にBMIはアスリートのような筋肉質な人は高値になり、隠れ肥満と言われる低体重で脂肪体質の人は低値になります。体重・BMIとも標準値に対して、自分がどの程度かということをチェックするようにしましょう。

③体脂肪率は「細さ」を示す

 と言いつつも、体脂肪率だけで細さを判断することはできません。少し痩せようと運動を始めても体重が変化しないことがあります。では体脂肪率はどうなったでしょうか?体脂肪率が下がっていれば、筋肉の割合が増えて身体は引き締り、つまり細くなっていることになります。逆に体重が減っても体脂肪率が増えていれば、筋肉量が減り、身体は太くなっている可能性もあります。

最後に

 体脂肪は減らしたいと思う人はいるかもしれませんが、筋肉を減らしたいと思う人はいないでしょう。体重・BMIと体脂肪率を一緒に確認して体型の管理をしていきましょう。体組成を計測するInBodyを計測すると、筋肉量も明確になります。興味がある方は一度計測することをお勧めします。


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