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インナーマッスル

~実はあまり知られていないインナーマッスルの特徴~

 スポーツをする人にとっては、今や当たり前のように知られているインナーマッスルですが、スポーツをするわけではない一般の人にとっても非常に重要な筋肉です。
 「インナーマッスル」=「体幹」と誤解している人もいるかと思いますが、インナーマッスルとは名前の通り、内側(インナー)の筋肉(マッスル)です。体幹でいうと骨盤底筋や腹横筋などに当たるのですが、肩や股関節など他の関節にもインナーマッスルは存在します。体幹においても、その他の関節においてもインナーマッスルは重要な役割を担うので、その理由を解説していきます。

インナーマッスルの

①姿勢保持・関節安定

 筋肉と聞くと力強さやムキムキな身体を連想する人が多いと思いますが、これはアウターマッスルです。逆にインナーマッスルはアウターの深層に隠れ、姿勢の保持や関節の安定という場面で活躍します。いわば、縁の下の力もち的な存在で、インナーマッスルが機能しないと姿勢の崩れや関節不安定性などに繋がり、動きの質を下げたり、関節の痛めたりしてしまいます。

②筋出力は弱い

 インナーマッスルのほとんどは細く、短いため力が弱いです。なのでトレーニングをする際は、あまり負荷をかけないのがポイントとなります。鍛えたいからと負荷を強くしてしまうと、アウターマッスルが出しゃばってしまい、インナーの活躍の場面が奪われてしまいます。鼻歌を歌いながら、効いてるか効いていないかわからない程度の負荷で行いましょう。

③筋持久力が優れている

 インナーマッスルは酸素を取り込みやすい性質から持久力に優れているため、ある程度の時間は姿勢保持したり、関節を安定させ続けられます。インナーが機能せずアウターがその役割を担うと、筋肉疲労しきった状態での活動が強いられます。姿勢は崩れてしまい肩こりや腰痛に、関節を安定させられない状態で肩を動かし五十肩にと慢性疾患の原因になってしまいます。

最後にひとこと

 インナーマッスルは見えないし、力も弱いし、わかりづらい筋肉ですが、身体を動かすにあたっては重要な役割を担います。慢性痛の原因のほとんどはインナーマッスルの機能不全ではないかと思うくらいです。気になる人は専門家に見てもらうことをオススメします。
 インナーマッスルの持久力を活かした身体の動かし方を身につけていきましょう。

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