「たゆたえども沈まず」とゴッホ美術館。
読書歴はとても短い私ですが、去年日本でKindleを新調してから、その流れでKindle Unlimitedに登録し、それ以来何かに目覚めたようにいろんな本を読みあさっている私です。
原田マハさんの作品で最初に読んだのは、「さいはての彼女」。
面白くて一気に読んでしまいました。
この爽快感がクセになり、次に読んだ「翼をください」も同じく一気読み。
そこで、改めて調べてみると、とても面白い経歴をお持ちの原田マハさん。
私の住むオランダを代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホを題材にした小説をいくつか書かれていることを知りました。
そこで興味を持った「たゆたえども沈まず」。
これも本当に面白くて、ページをめくる手が止められなくて、一気読みでした。
アムステルダムにあるゴッホ美術館には去年初めて行きました。当時は特にゴッホが好きとか、そういうわけではなく観光地の1つとして気軽な気持ちで訪れました。そこで日本の浮世絵のようなものを描いた作品を見ました。オーディオガイドを聴いて、「ああ、ゴッホは日本の絵画に興味を持っていたのかな」なんて思っていました。
そこから1年たち、この小説を読んだ後、想像がどんどん膨らんで、またゴッホの作品を近くで見たくなり、すぐにゴッホ美術館を予約!(コロナ以降、ゴッホ美術館は予約をしないと入れません。)
先週の金曜日に行ってきましたが、不思議なほどゴッホを身近に感じている自分がいました。
ゴッホの作品1つ1つから、彼の思いが伝わってくるような。
小説の中でのシーンを思い出しながら、去年と同じオーディオガイドなのに、耳だけではなくそれに心も傾けている自分がいました。
もっともっと、ゴッホの作品を見たい!彼がどんな想いで、どんなメッセージを届けようとして描いていたのか知りたい!
そんな気持ちで美術館をあとにしました。
これからゴッホ美術館に行かれる予定の方で、特に私のようにあまり知識がないという方には「たゆたえども沈まず」や他の原田マハさんの作品を読んでいかれると、より一層楽しい美術館滞在になると思います。
私たち日本人と、オランダ人兄弟のフィンセント・ファン・ゴッホとテオが美術を通して関わり合った。不思議なつながりを感じます。
また1つ、オランダが好きな理由が増えました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます! 楽しんでいただけましたら、「スキ」してもらえると嬉しいです。