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【エッセイ】間が悪いことに気付いたから間が良くなった話

間が悪い時ってある。

それでよく思い出すのは小学校一年生の時のこと。
私はとてもおとなしくいい子だったww

音楽の時間で歌を歌っていた教科書を見ながら。

ちょうど終業のチャイムが鳴るほんの数分前に伴奏が始まり「最後に1回歌って終わりましょう」という流れだった。私はあまり終業の時刻だとは気にせず一生懸命歌っていた。

担任のベテランおばあちゃん先生は「歌を覚えたら教科書を閉じて心こめて歌いましょう」というような人だったので歌を覚えた生徒は教科書を閉じて歌うというのが通例だった。

まだ新しく習ったばっかりの歌だったので教科書を閉じて歌う人がいなくて、でも私はすぐにその歌を覚えたので授業の最後にはもう空で歌えるようになっていた。そして、たまたまチャイムと同時に教科書を閉じてしまったのである。それが悲劇の始まりだったのだ。

私はとても気持ちよく歌を歌っていて、そしてとっても心を込めて歌っていて、これ授業終わったら先生に褒めてもらえるんじゃないかと思うくらいに意気揚々と歌っていた。

しかしだ、チャイムが鳴って、「じゃあ、今日はここで終わり〜!」と先生が言った後、「りょーこちゃん、ちょっと!怒!」と厳しい声が私に飛んできた。(ちなみに苗字が同じ子がクラスにいたので下の名前で呼ばれていた。)

え?!え?!と動揺し、先生のところへ行くと、「チャイムが鳴って授業が終わりだからといって、あなたは早々に教科書を閉じたわね!怒!あなたはそんなに歌うのが嫌なの?!やる気がないの?!」とゲキ怒りされたのである。。

「ちょっとよくわかりません、、。歌を覚えたので教科書閉じただけですけど、、何がなにやら、、、。」と小学一年生ながら私は思ったけれど何も言えず、「すみません」とだけ、蚊の泣くような声で先生にすぐに謝った。今思っても、かわいそうな私だ、、泣。そんなつもりではないに決まっているではないか!?こんなに気持ちを込めて歌ってる生徒の態度がわからないのか?!と今では抗議するところだが、何も言えない小学一年生の私、でもそこで言い訳しても仕方がないと幼いながらにものわかりがよかった私は何も言わなかった。言わなくて今となっても正解だったと思う。ゲキ怒りしてる先生に何を言っても無駄だ!ゲキ怒りしている先生以上にキレることでもできればよかったが、そんなキャラでもなかったし、言い訳しなかった大人な対応を褒めてあげたい。。

ただ"間が悪い"、"タイミングが悪い"と、こういうことになるんだなぁと、小学一年生でしっかり学んだのである。

だが、それからも私の間の悪い、どうして怒られるんだろう、、と言うような出来事は子供時代の人生には待ち受けていたのだ。

学校ではこれ以来、怒られることが無いような立ち振る舞いの出来る優等生になったのだけど、母には引き続きよく叱られた。それもまた"間の悪い"ことばかりだった。

子供だから仕方がないと今思うのだけれどもお説教が長すぎてあくびを我慢して我慢しきれずにあくびをしたところ、ばっちり母に見られて余計に怒られたりなど"間が悪い"ことを各所で繰り返し、そして怒られ私は学び続けていったのである。

未だたまに"間の悪い"ことをやりそうな時があるけれど、間一髪それを食い止められるし、"間の悪い"ことをして、しまったなぁと思う時の軌道修正の仕方も学習しているのであまり困ることにはならない。大人になって”間が悪い”ことになるのは油断している時が多い。油断禁物。

"空気を読む"、'間を読む"と人間関係を円滑に進めることができ、コミニケーション能力が非常についてきたのであまり人とぶつかる事は無いけれど、それも小さい頃からの学びがそうさせてくれたんだと思い、小学校1年生の時の私を始め、たくさん怒られてきた子供の頃の私に「ありがとう😭」と頭を撫でてあげたい気持ちだ。

でも"間が悪いなぁ"と思って自己嫌悪に陥る時、"そんなつもりじゃないのに"嫌な気持ちにさせてしまったかなぁ、、と落ち込むときなどあるけれど、実は気にしすぎと言うこともあるので、あまり気にしないのが1番だ。

でも"間が悪いなぁ"と思った時はどうして間が悪かったんだろうと自分と反省会をするのがいいと思う。そして原因を突き止め今後はそれが起こらないように気を付ける。
それと、「あ!今、間が悪いことになりかけてる!」と気付けるようになるのも大事!瞬発力を鍛えて、踵を返すように軌道修正を計りましょう!話題を変えるとか、ちょっとお手洗いにと一度その場から外す立ちとか。一呼吸おける余裕を持てるようにしておく心づもりとか訓練とかも大事。そういう心持ちがあるかないかでも判断力は変わってきますから。

自分の1番の味方は自分だから、自分とよくよくタッグを組んで回避できるストレスは回避していこう!

あとは空気や間を読みすぎるのも、カラダに毒なので、ほどほどに。しんどくならないのが一番ですよね。


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