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note18 : ホーチミン(2011.5.4)

【連載小説 18/100】

旅が進むにつれ、このfacebookを使った連載ブログ形式の「note」が僕の紀行録になってきているような気がするが、PASSPOT社が提供する「SUGO6」という旅行企画のシステムを読者に紹介するミッションが僕にはある。

ちょうど昨夜が「Dice Roll」デーだったので、ホーチミンに続く僕の次なる訪問地と、まだ紹介していなかった「SUGO6」の旅でツーリストに与えられるユニークなシステムについて解説しておこう。

まずは次なるデスティネーションだが、「3」の目が出て以下のメッセージが届いた。

>>>>> Dice Roll ⑤/2011.5.3-20:00<<<<<

Ho Chi Minh → Phnom Penh
【プノンペン Phnom Penh 】

次の訪問地はカンボジアの首都プノンペン。
5/7に「ラッフルズホテル ル・ロワイヤル」にチェックインし、プノンペン市内観光をした後、5/10に届く小荷物を受け取り、その指示に沿ってシェムリアップへ移動する。

>>>>>SUGO6 Support Desk<<<<<


「1」の目が出ればベトナムのハノイ、「2」の目が出ればラオスの「ルアンパバーン」だったから、それら2都市を訪れるチャンスは逃したが「3」の目で出たプノンペン行きには双六ゲームでいうところの「1マス進む」が付いていて、同じカンボジアのシェムリアップも訪れることになったという訳だ。少しでも多くの都市へ立ち寄りたい僕にとってはうれしい限りだが、6大陸を巡る「SUGO6」の旅なのに、日本を出て間もなく2ヶ月が経つにも関わらず、いまだ最初のアジアをうろうろしているということは、その後の訪問地が相対的に少なくなるのでは、と気にならないこともない。

ところが、この先も僕はしばらくアジアに留まることになっている。

何故か?
その理由がゲーム性の高い「SUGO6」でツーリストに与えられるユニークなシステムの「Dice Free」にある。

実は、旅する先々の国と都市がダイスの出目によって決定し、参加者自身が訪問地を決定できないところが「SUGO6」の面白さなのだが、世界一周の旅の中で2回だけダイスの目を自ら決定できるチャンスがあるのだ。

つまり、どうしても訪れたい都市がある場合、「Dice Roll」デーに自己申告を行い、次の出目を自ら指定することで希望地に立ち寄ることができるというシステムが「Dice Free」。ただし、この特権を利用するためには当然のことながら希望する訪問地から数えて6つ前の都市に入った時点から意識をしておかないといけない。
5つ前まで来てしまうと「1」から「5」までの目ならいいが、「6」の目を出してしまうことで希望地の先へ進んでしまうことになる。「SUGO6」の旅に後戻りは不可能だから、「Dice Free」申告のタイミングを各自で逆算して考えるのだ。
僕は今回の「世界一周」でどうしても訪れたいふたつの都市を最初から心の中で決めている。いよいよそのひとつ目の都市が近づいてきたので次回の「Dice Roll」デーに権利を行使するつもりである。

詳細は申告時にレポートしよう。

>> to be continued


※この作品はネット小説として2011年5月4日にアップされたものです。

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