見出し画像

小規模ショッピングセンターって実は売れてるんじゃない??

アパレル不況、百貨店不況、大型モールの不振・・・色々世知辛いニュースを耳にする機会も多いんですが、最近常々感じている事があります。

それは、「実は小規模なショッピングセンターって売れてるんじゃないの?」

と言う疑問です。
あくまで、私の肌感覚です。ぶっちゃけデータも何も無いのですが、私が普段通ってる大阪の商業施設を元に考えてみます。

私が日常的に通っているのは、「ベルファ都島ショッピングセンター」と言う、三井不動産商業マネジメントが運営管理する小規模ショッピングセンターです。
https://mitsui-shopping-park.com/bellfa-miyakojima/

キーテナントは、「ユニクロ」「ニトリデコ」「エディオン」「マツモトキヨシ」「しまむら」

そう・・・超ローカル地元密着型商業施設と言えるでしょう。昔ながらのファンシーショップなども入っており、昭和の香りが残っています。
この商業施設によく通うようになったのは、2年ほど前から。それまでは、近くに住んでいたのですが、全く通ってませんでした。

では、その2年前に私の中で何が変わったか?

それは、子供が生まれたと言う事です。

さて、ここで「都島」と言う立地の説明をさせていただきますと、大阪の梅田から北西、バスで約15分〜20分の立地となります。地下鉄も通っているのですが、場所によってはバスしか交通機関の無い陸の孤島的なエリアなのです。
梅田(大阪駅のある場所です。)まで簡単に出れる場所であり、アクセスも非常に良い場所と言えるでしょう。そのため、大型の団地やタワーマンション、分譲マンションが大量にある住宅地と言えます。(以上かなり適当な説明です。)

で、私は一般企業勤の34歳サラリーマン。嫁は専業主婦・・・となると、正直車を持つ余裕がありません。(まぁ、収入をオタク趣味に投下してしまうと言うのが原因な気がしましが・・・)
そうなると、「子供を連れて出かける」と言う事自体が、非常に「骨の折れる」行為となってしまっています。

とは言え、「ショッピング」が「主役」だった時は、それは我慢できたような気がするのですが・・・想像してみてください。

意外と、休日に出先でずっとスマホ弄ってませんか?

そう、スマホが主役になってしまった最近では、スマホが「出先」でも「主役のまま」

だったら、わざわざ辛い思いして遠くに行くの意味がなく無い?
程々のものがとりあえず揃って、気軽に行って帰れるのが楽。

と言うマインドになってしまいました。

でも、好きなブランドの物は・・・

ネットで見ればよく無い???

っと・・・。

よくよく考えれば分かるのですが、
購買客数のパイは限られている。
その中で、ファッションが売れていない。
(その多くはファッションビルやイオンモールなどのファッションがキーテナントの大型商業施設に出ている)
とするならば、購入客は
「ファッションがキーテナントでは無い商業施設に行っている。そして、ファッションは低価格のユニクロやネットで済ませている」

っと。
さて、話を戻しますが、ベルファ都島で「賑わっている」店は
「ユニクロ」「ニトリデコ」「しまむら」「ダイソー」「写真館」「ゲームセンター」です。
つまり、「子供ずればかり」です。

そう、つまり「子供が小さくて、遠くまで行くのが億劫。子供を連れて2〜3時間時間が潰せる場所」と言うニーズにこの、「小規模なショッピングセンター」はマッチしているのです。
もちろん、ファッション感度の高いユーザーはここにはきて服を買おうとは思わないでしょう。
でも、それでいいんです。「この地域に住んでいるユーザーはお洒落な服は梅田に買いに行く。またはネットで買うから」

商業施設の花形はファッションでした。ですが、どうでしょう?実際そんなに服が見たいの?と改めて問われると、「まぁ、そんなに・・・」でしょう。特に、近所のショッピングセンターにはそれを求めないでしょう。

この都島ベルファのように、「ニーズに全振り」したリーシングは外すと大変な事になりますが、きっちりニーズを把握すれば、「都心部の施設」や「大型商業施設」と戦えるのでは無いでしょうか?

余談

逆に都心部の施設は、「なんでファッションだけで戦うの?」と本当に思います。
例えば、梅田エリアで休日にお昼にお茶したくてもどこも空いてません。

正直、「ここは閑古鳥が鳴いているなー」っと言うビルで、全フロア喫茶店で埋めたら、「お茶をするならとりあえずあそこに行こう」と思ってもらえる。そこにプラスアルファでテナントを入れて、飲食をキーテナントにした施設が増えればいいのになー・・・と思ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?