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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2023年5月の記事一覧

[逆光を見つめる]

曇った日 桃色に染まる 記憶が隠されていく 花が咲き 散ってゆくのを 誰も嘆きやしないのに 僕らは嗚咽する そして震える手で筆を執る 君から逃げるような 西路を今日も行く 逆光だけだよ 逆光を見つめてもいいよ 信じていてよ 断じて頬ずりを拒まないよ 辺りは血みどろ 重ねてビードロ 目新しいもの 君は今でも 海の下で泣いてるのですか 波間が色を閉ざす 神様を 信じる限り 人の目が隠されていく だから僕ら 手を合わせるとき 瞼は閉じてと教えられた 黄昏星を 競って示し合う

[柏並木]

柏並木と なじみ深き人 ある日の若葉に手を伸ばした まずはあなたが そしてすぐ追いついて 比べて見せたっけ 泣き笑いのあなたを追いかけてたら 木を見て思い出を知った あやまって 手を取って そのまま惹かれたなら 幻はどっちかな かすかな便りもない二人を カモメの飛ぶお空が しつこく照らすので 沈みやがれ いのちも辛々 落ち延びたように 名残は今でも惜しんで余りある だからもう ひとり歩き 柏並木と なじみ深き人 あなたが吐いた言葉を聞いた 塗り変わらずに 落書きのようで

[5月のハニー]

すみずみまで敷き詰めたら 幾何学調のタングラム 1ピースだけ君と僕で 満たすのが夢だった まじり気のない パステルカラーのような卯月色 たられば許してね 今日も拾い集めてる 風に変わる 風に変われば 離れてゆくけど 思い出になる 思い出が香れば 泣いてしまうよ いついつだって ねぇハニー こっちを見て笑ってよハニー あっちゅーまに散った菜の花に よく似た重たく濡れた恋だったね ハニー どうしょうもない辛さに 寄り添うような雨上がりの曇り空 たぶん…でもない 抱きとめた

[アンタに会えて]

語るに及ばない これまでを一言 あつめるならば あんたに会えてよかった あんたに会えてよかった なにかが終わるのを 目にしたこともなかった 水溜りの最後のしずくの 行方すら知らなかった 同じ音の轟を 波紋を聞いている人よ 同じ言葉の連なりを 愛でていた人よ たった夜半のひとかけら 僕らが息絶えている間 まぶたの中の曇り空を この手に掴めど逃げてくよ だから お別れのハンカチを 見えない月へと振りかえすよ 心から 振りかえすよ 愛はすくない 探して見つかるものじゃない

[正午]

あんただけが欲しい 悪い夢だったんだ 何年も前から 目覚めたが 正午 正午 時計を止めたんは誰だ 寝起きの夢はメッタ刺し 叩き割る勢いで 8時すぎ 春暁 春暁 4つか5つ数えてる間に アンタは羽ばたいた 俺が惰眠を貪る間に たおれ はだけて そして 出番だユメクイバク! こいつも呑気にぐーすかぴー 記憶が薄れてゆく あれは学校 通いたて 随分と 思えば 贅沢に 成長 成長 頼んだユメクイバク! 選り好みも一周回って アンタに惚れました 俄然都合がいいだけに 跪いて