[正午]
あんただけが欲しい
悪い夢だったんだ
何年も前から
目覚めたが 正午 正午
時計を止めたんは誰だ
寝起きの夢はメッタ刺し
叩き割る勢いで
8時すぎ 春暁 春暁
4つか5つ数えてる間に
アンタは羽ばたいた
俺が惰眠を貪る間に
たおれ はだけて そして
出番だユメクイバク!
こいつも呑気にぐーすかぴー
記憶が薄れてゆく
あれは学校 通いたて
随分と 思えば
贅沢に 成長 成長
頼んだユメクイバク!
選り好みも一周回って
アンタに惚れました
俄然都合がいいだけに
跪いても 願っても
昇ってくはずが斜陽に
希望を抱いた青春に
一度触れただけの胸の感触を
今も引きずっている
時計を止めたんは誰だ
寝起きの俺は用心深く
数字を何度数えても
小気味よく正午 正午
笑うなユメクイバク!
まだ遅くはないんじゃないかと
僅かな期待 期限は一瞬
「もう遅いぞ、残念だったな」と
最大の悔い 絶え間なく
あんただけが欲しい
1つだけ嘘をつくよ
何年も前から
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