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人はなぜ魔女狩りをするのか

冬が近づきコロナウィルスの感染者がまた増えはじめ、漠然とした不安が蔓延する世の中で人はまた魔女狩りをはじめようとしています。最初の春の自粛要請では多くのところで魔女狩りととれる出来事が起こり、また行動が制限されれば同じようなことが多く起こるでしょう。

人はなぜ魔女狩りをするのか?

魔女狩りをする人のパターンは大きく分けて3つある


①ストレスの発散を他人への攻撃で憂さ晴らしする人

②狭い社会で生きている人

③自分の悪を隠すために他人に悪をきせる人

魔女狩りと聞くとかなりレアな世界で生きる特別な人の行動なのではないかと思う人も多いかも知れません。しかし16-17世紀のヨーロッパで魔女狩りは爆発的に起きていました。実際に魔女裁判なるものが行われ魔女とされた一般人が処刑されてきた歴史が存在するのです。

その頃の時代背景をみると長く続く戦争、悪政、飢饉が起こり大混乱に陥っている時代でした。漠然とした不安が漂う世の中で多くの人の命が失われ希望はなく絶望だけが漂う世界。2020年いまの世界とどこか似た状況を感じます。世界がそんな不安な世の中になった時魔女狩りは起きるんです。

現代の不安の元はウィルス。

ウィルスという見えない敵を直接攻撃することはできません。そこで誰か大衆の敵になるような人を作り上げて攻撃をするんです。生贄ですね。人は自分に悪い事が起きるとそれを誰かや何かのせいにしたい生き物なのです。

自粛警察は魔女狩りだ


現代で起きる魔女狩りは自粛警察という名で匿名で行われます。

顔を出さず、名を出さずにできてしまう魔女狩りはもっとタチが悪いです。

言葉という刃物で人の心をエグリ傷つけ、時に死に追い込んでいきます。

魔女狩りをする人の特徴

魔女狩りをする人の特徴として多いのが狭い世界で生きている人。

実際、ヨーロッパで魔女狩りが起きていた頃、魔女狩りは田舎の小さな村の小さなコミュニティーの中で起きていました。

そのような行動を起こす人は自分の立場からしか物事を考えられず、相手の立場に立って考える力が乏しいのかもしれません。自分の視点だけを尊重し他の立場を尊重しない。そして偏った考えで人を悪に仕立てあげ追い込んでいきます。魔女でもないただの人を魔女と呼びそれを大衆に信じこませる。やがて嘘で作り上げた魔女も真実のように語られはじめます。それが魔女狩りです。

魔女狩りをする人は自分を正当化する

ヨーロッパで魔女狩りが行われた過去の歴史の実話を例にお話しします。

ある村で一人の女性Aが隣人のパンを盗む事件が起きました。そのことを知った他の村人はAを責めはじめます。やがてAは集落の人から避けられ孤立しはじめます。このままではここで暮らせなくなると思った女性Aは全く関係ない他の女性Bを魔女だと言い始めます。パンを盗んだ話題をそらすために魔女を作り出したんです。

自分の悪を隠すために新しい悪を作りあげる

小さな村ではパンを盗むことより魔女がいることのほうがあっという間に話題になります。Aは自分の悪を大衆の敵をつくることで隠すことに成功したんです。そして人々は抱えていた不安、貧困、政悪、疫病など様々な悪い出来事が魔女のせいだと言いはじめます。

そんな嘘を何故信じるの?って思うでしょう。

しかし狭い世界、小さなコミュニティーであればある程そんな嘘も本当のように聞こえてしまうものなのです。これは過去だから起きた出来事ではなく現代社会でも起こりうることなんです。たった一人が言いはじめた根拠のない嘘も、人間がかかえる不安を利用すればあっという間に信じ込ませることができてしまうんです。

現代の魔女狩り

2020年コロナ禍でこのような魔女狩りが世界中で起こっています。

日本では自粛警察をはじめ、依然なくならないいじめや仲間外れがそうです。

不安が漂う世の中で悪に利用されないために

魔女狩りを行った人の多くは真の悪人ではないでしょう。自分が抱える不安と恐怖からその噂を信じてしまい気づかぬうちに魔女狩りに参加していただけかもしれません。しかし嘘を信じてしまった、騙されたのだとしても誰かを傷つけた事実は変わることはありません。

私達は悪に利用されないためにどうすればいいだろう

誰かの言葉をそのまま信じてしまうのではなく、自分の目で真贋を見極める力が重要です。

匿名性が高いSNSが蔓延る現代社会。気づかないうちに偏った世界に溺れている人も多いです。偏った世界にいると偏った考えになってしまいます。私達はそうならないためにいくつもの違う社会に繋がるパイプを持つことが重要です。普段から自分とは正反対の考えの人と繋がる機会を作ったり、自分とは全く違う世界で生きる人と繋がる時間が必要です。その人達と繋がることで気づくことがたくさんあります。嘘と誠を見極める力がつきます。自分の目線からだけでなく物事を多面的に考え方る力がつき、色々な人の考え方を知る事で世界は違って見えるんです。

物事を多面的に考えること

多面的に考える力をつけるためには自分と考えが違う人の意見を聞いたり、違う文化、違う職業で生きる人達とたくさん出会い会話を重ねていくことが重要です。様々な考え方に触れることで相手の立場にたって物事を考えられるようになります。そして多面的に物事を考えられる人間になっていくのです。

多面的に物事を考えられるようになった時、もう一つ大切なのが人の言葉に傾ける耳を持ち続けること。それが最も重要なのです。

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