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乳房全摘の入院生活で役立ったモノ

入院の3日前に、海を楽しむ旅を終えて自宅に帰ってきました。インフォームド・コンセントが終わってからは、皮肉にもとても充実した毎日を過ごしていました。その余韻が残っていたせいか、入院のために必要な荷物を準備するのは、旅行に行く前みたいに少しワクワク。軽く旅行前日の気分で準備をしました。

入院の予定は12日間。入院中に必要なものは、病院から渡されていたパンフレットに記載されていたのでそれを参考に準備をしました。その他に、入院生活を快適にするための物は、乳がん経験者さん方のブログやSNS,動画サイトを参考に準備をしました。乳腺全摘術と乳房再建術のための入院で役立ったものを記載しておこうと思います。


□前あきのパジャマ


私が入院した病院では、病衣をレンタルすることができました。しかし、私は、レンタルはしませんでした。病衣は、病人になった感じがして気が滅入ってしまいそうだったからです。病人なのですが、どっぷり病人にはなりたくなかったのです。パジャマでいつもとかわらない生活を少しでも感じていたかったのです。

病衣ではなかったので、もしかしたら私のケアをしてくださった看護師さんたちには煩雑な作業をさせてしまったかもしれません。今となっては、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

でも、どうしても病衣だけは着たくなかったのです。パジャマは、2日に1回着替えられるように枚数を準備。パジャマの色は、なるべく明るい色のものを持っていきました。

□吸い飲み


手術後、起き上がるのが難しいことがあるかと思い、「吸い飲み」を持っていきました。身体を起こす時が大変な時、寝たまま水分を飲むのにとても便利な用具です。

私は、幼い頃、よく高熱を出し寝込むことが多くありました。その時、両親に「吸い飲み」で飲み物を飲ませてもらいました。ストローのように、強く吸引しなくても、すーっと水分が入ってくるので、頭を動かすことなく寝ながら飲んでもむせることがありません。

手術の日、HCU(High Care Unit)と呼ばれる一般病棟よりも看護師さんの人数の多いお部屋にいた時、看護師さんから「吸い飲み」でお水を飲ませてもらいました。久しぶりに「吸い飲み」で水分補給をしましたが、やはり飲みやすくて私は便利だと改めて思いました。

□クッション


乳腺を摘出した方々のブログやSNSなどに、術後、クッションを持っていくと身体が楽になると記載されていたので、持っていきました。持参してほんとうに助かりました。

私は左胸を手術しました。左胸には、胸の皮膚を伸ばすための器具が入っています。その器具のせいなのか、術後の傷のせいなのかわかりませんが、仰向けで寝るのがとても辛い。圧迫感や皮膚のつっぱり感、傷の痛みやらで違和感だらけです。

それを多少和らげてくれるのがクッションでした。横なるるときには、左の背中に入れて過ごしました。夜、眠る時も左側の背中に入れて眠ったので、無意識のうち寝返りを打って、左胸が長時間下になってしまうことを防ぐこともできたと思います。

クッションを持っていかなければ、入院生活を快適に過ごすことは難しかったでしょう。乳がん患者さんの情報に助けれらたもののひとつです。

□ペットボトルタンブラー


ペットボトル飲料をそのまま収納して保冷・保温できるタンブラー。大きさは、500mlのペットボトルはもちろん650mlのペットボトルも収納できるサイズのものを持っていきました。

私が入院した病院の床頭台(しょうとうだい)には、小さな冷蔵庫がついていました。そのため、飲み物は全て冷蔵庫に保管していました。ただ、夜は、ペットボトルタンブラーに冷たい飲み物を入れておきました。

私は、術後、痛みが継続していたため、夜中に数回、痛み止めを服用していました。その時、非常に役立ってくれました。静まり返った病室で、冷蔵庫の開け閉めをしなくてよいからです。そして、何より、ベッドに上で、冷たい飲み物が飲めてしまうのは助かりました。

□保温保冷機能付きのマグボトル


冷たい飲み物ばかりだと、身体が冷えてしまうので、温かいものを飲めるように保温機能が付いたマグボトルも持っていきました。病棟内に給湯器があるので、そこで入れて病室で温かいものを飲みたい時に飲んでいました。

温かい物を飲むとホッとできるので、束の間のリラックスタイムを持つことができたので良かったです。お気に入りのハーブティーや紅茶を持っていたので、より気持ちを落ち着かせることができました。

□リラックスナイトバーム


今回の入院は、私にとって人生の中で、とても気が滅入る入院生活になるだろうと感じていました。そして、実際、そうでした。ざわつく心を鎮めるための、何かを持っていこう考えていました。
ドラッグストアで見かけた『リラックスナイトバーム』が、私の求めていたものとして当てはまりました。シトロネラとパチュリの香りがほんのりと香るマルチバームです。顔、身体、唇にも使えるものらしく、私は、寝る前に、ネイルオイル代わりに使い、ハーブの香りに癒してもらいました。

特に、術前日の夜は、手の平にバームを塗り、口と鼻を手で包み込むようにして、ゆっくりとハーブの匂いを吸い込みました。『リラックスナイトバーム』によって、多少、心のざわつきが治まった気がしました。思い込みも重要なので、私は持っていって正解でした。

□スマホ・タブレット

私が入院した病院は、スマホとタブレットの持込みがOKだったので持っていきました。音楽を聞いたり動画をみたりできるので、暇な入院生活をしのぐことができました。タブレットを持っていったことで、軽い仕事もすることもできたので気を紛らわすのに一役買ってくれました。

□延長コード

スマホなどを充電する際、延長コードがあるとベッド上での取り回しがしやすくとても便利でした。

□文庫本

入院中は、かなり暇だと主治医の先生から聞いてたので、本を数冊もっていきました。文庫本、単行本、ハードブックと色々もっていきました。その中で、読みやすかったのが、文庫本です。

胸を手術しているので、寝ながら本を読むときは、単行本やハードブックは持つのが大変でした。文庫本は、軽くてサイズも小さいので片手読むことができるので、寝ながら読むのに丁度良かったです。座って読むときも、ページがめくりやすいのも文庫本でした。

朝や夜、本を読んでいると、心がとても穏やかになります。特に、病院は、邪魔されるものがほぼないので、集中して本を読むことができます。本を読んでいるとあっという間に時間が過ぎてしまうのが良かったです。


日常で全く違う入院生活。少しでも自分の入院生活が不便にならないように、そして、楽しさを感じられるように入院準備をしました。




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