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失った乳房取り戻すための入院

外来での術前の血液、肺活量、造影CTの検査を終え、無事に(?)インフォームドコンセントも終え、手術前日に入院しました。

乳房全摘のための入院とは違い、心は軽やかです。

午前10時に入院手続きをし、病棟へ行きました。すぐに、担当の看護師さんが、病室へと案内してくれました。

通された病室は3人部屋。一人のスペースが広く、とても過ごしやすそうです。病室の電気もダウンライトで、雰囲気はちょっとしたホテルのよう。

担当の看護師さんから、入院生活での様々な説明を受け、レンタルした病衣に着替えました。

病衣に着替えると、一気に病人感がでてきます。

そして、病院ではじめての食事。病衣を着て病院食を食べると、ますます入院患者らしくなります。

しばらくすると、「麻酔科へ診察へ行ってください。」と看護師さんから伝えられます。

麻酔科の先生から麻酔についての説明を受け、病棟へ戻ってきます。

ここまでは、けっこう忙しい。

夕方には、担当の先生が明日の手術のために、身体にマジックで印を書くために病棟に来るということです。

その前に、シャワーを浴びます。

基本、身体がだるいとか痛いとかないので、先生を待っている間は、とても暇。しかも、まだ、入院している病院の勝手がわからないので、ソワソワと落ち着きません。

すると、担当の看護師が来ました。

術後はHCU(High Care Unit)と呼ばれる一般病棟よりも看護師さんの人数の多い病室で一晩過ごすことになるので、チェックリストに書かれた荷物にマジックで氏名を書くように伝えられました。

暇つぶしに丁度良い作業ができました。

そうこうしているうちに、先生に呼ばれました。

私のお腹に機械を当てて血流の確認や、造影CTの画像を診たりしながら、お腹をガッシと掴んだり離したりして、色々と確認をしていきます。

マジックでお腹や胸にたくさんの線を描いていきます。

身体にマジックでお絵描きするのは、子どもの頃以来です。

私の身体に設計図が完成。

なんだか面白いなって思いながら診療は終了です。

病院ってマジックをいっぱい使うところだと感じました。次、入院するときは、ボールペンだけじゃなくて、油性マジックも持参した方がいいのかなぁと思いながら病室へ戻りました。

そして、夕食。

夜9時から翌日の朝6時までに500mlの経口補水液を2本を飲めば、いよいよ手術です。

消灯ともに眠りにつきました。


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