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「車でお遍路」第41番札所 龍光寺(四国霊場の総鎮守「三間のお稲荷さん」)

こんにちは、旅いこかです。

四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、41番目のお寺は、

稲荷山いなりざん 護国院ごこくいん 龍光寺りゅうこうじ


40番札所の観自在寺から約52.5㎞、車で約70分の場所、

ここ41番札所龍光寺までの道のりは、まだまだ、土佐高知「修行の道場」の余韻が残りような約50㎞超の長距離ドライブ。
海沿いを走り、宇和島市に入ると宇和島道路と松山自動車道にのって三間ICを降りて間もなく歴史のありそうな小さな鳥居見て細い道に入ると着く。

神社の参道、そして丘の上に見える神社に向かって進み、車を駐車場に止める。

朱色の鳥居に向かって階段を上ると、山門も石柱門もなく、狛犬が迎えてくれている。ここが札所なのかと不安になるが、本堂と大師堂の矢印を見てほっとする。

本堂には、十一面観世音と稲荷大明神が祀られていると記している(ヘッダー画像)。
これまでにはない神仏習合が残っている札所というのが印象的なお寺。

では、「龍光寺」へ参りましょう。

参道には小さな鳥居
狛犬を前に進めば左に本堂、右に大師堂と矢印がある 正面は稲荷神社の鳥居


ご詠歌

この神は 三国流布の 密教を 守り給わむ ちかいとぞきく


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 大同2年(807年)、この地を巡錫中の弘法大師は、稲束を背負った老人に出会ったところ、その老人は「われこの地に住み 法教を守護し 諸民を利益せん」と告げて姿を消した
    大師は、その老人こそが五穀大明神の化身であり、霊験あらたかな場所だと悟り、稲荷大明神像を彫り堂宇を建立、
    そして御本尊として十一面観世音菩薩、脇侍に不動明王・毘沙門天を彫り安置、四国霊場の総鎮守の寺として開基

  • 承応2年(1653年)、火災により田んぼの中に小堂があるだけになる

  • 元禄元年(1688年)、現在地に移され、稲荷社・観音堂・大師堂を建立、神仏習合の寺「三間の稲荷」として親しまれる

  • 明治時代初期神仏分離令による廃仏毀釈により旧本堂は稲荷神社の社殿となる

  • 昭和39年(1964年)、新たに本堂を建立して御本尊の十一面観世音菩薩、弘法大師御勧請の稲荷明神像を安置して祀る


大師伝説

上述、「歴史」に記した通り


寺号について


ご利益

  • 御本尊の十一面観世音菩薩
    ・・・10種の現世利益(十種勝利)と4種の後世利益(四種果報)
    (様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利等の現世利益と延命、極楽浄土等への後世利益)

  • 心願成就、報恩謝徳、道中安全、悪難消滅

  • 稲荷神社 ・・・五穀豊穣、商売繁盛

  • 恵比寿尊 ・・・商売繁盛、大漁、豊作


御本尊・ご真言

御本尊:十一面観世音菩薩
ご真言:おん まか きゃろにきゃ そわか


見どころ

  • 本堂
    ・・・御本尊に十一面観世音菩薩(秘仏)、稲荷明神像を祀る

  • 大師堂
    ・・・大師像、金色の孔雀明王、を祀る

  • 稲荷神社
    ・・・神仏分離令前の旧本堂


その他

  • 「三間のお稲荷さん」の愛称で地元の人々から親しまれている

  • 南予七福神霊場3番札所、御本尊は「恵比寿尊」でもある


写真

次は、第42番札所仏木寺ぶつもくじへ参ります。

2022年4月25日投稿
2022年9月29日改訂

合掌

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