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長距離バスに置き去りにされたら、旅のトラブルを打開する力 (前編)
こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。
現在デンマークを旅しております。
その旅の中で ”長距離バスに置き去りにされてしまう” という失態をしてしまいまして、それをどう打開したのかここに綴っていこうと思います。
トラブル発生の経緯
まず私はデンマークのコペンハーゲンから、オールボーと言う街へ長距離バスで向かっていました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90562314/picture_pc_63bf7472d48299f82afb2571500c75e2.png?width=800)
使っていたのはFlixBus、これまで色んなヨーロッパの旅先でお世話になっている安くて大変便利なバスです。
ただこのバス、トイレ休憩のタイミングがいつも謎。
かなりの長距離でもトイレ休憩が全くない場合もあれば、トイレ休憩で止まってくれる場合もあって、その辺りがいつも博打的。どんなルールなんですか…?
今回もこのバスを使ってしばらく乗っていると、途中でバスが止まりました。
外を見ると"parking"と書かれており、トイレ施設が見えたので「あぁ、今回はトイレ休憩あるタイプなんだな。」と思った私はとりあえず貴重品の入った小さいカバンだけ持ってトイレへ。
しかし、事件は起こりました。
トイレから帰るとバスがいない…!!
「やってしまった!」
遠くに小さく、私が乗っていたと思われるバスが走り去っているのが見えます。
トイレ以外何もない隔離された土地に置き去りになってしまいました。しかも小さいカバン以外の私の荷物はバスの中!!
まずは心を落ち着ける
「恐怖」「不安」「混乱」あらゆるネガティブな感情が一気に湧き上がります。
心臓がぎゅうっと雑巾絞りされているような気分です。
でもここはあえてポジティブなことに目を向けるのです。
幸い、携帯、充電器、バッテリー、パスポートや財布はカバンの中に入っています。
「ナイス!自分!」
さらにトイレもあるし、待合室のようになっていたのでWiFiはないけどコンセントならありました。
「すごいぞデンマーク!今まで行った国々には絶対になかった設備!」
もし携帯の充電がこの場所で切れてしまうと、本当に危ないところでした。幸運にも恵まれていた装備と環境です。
食料はないけどここで寝泊まり出来そうだし、万が一でも死にはしないな、と一旦自分を落ち着かせ、心の余裕を確保しました。
私は過去この経験があるので、これに比べたらまだマシな方です。
そして、武道をやっていたお陰でこういう場面の精神力は無意識に鍛えられている気はします。
トラブルが起きたら「まずは落ち着いて、問題を整理して、出来ることをやる。」この順番です。
感傷に浸っていても何も解決しない、プライドは捨てて、使える手段を全て使うのです!
問題を整理、優先順位をつける
さて、現時点の問題はふたつです。
①目的地までどうやって行くのか?
②私の荷物はどこへ行くのか??
発生している問題に優先順位を付けて順番に解決していきましょう。
すぐにFlixBusのサイトからチャットでメッセージを送りましたが返事は来ず、電話も繋がらず…。海外って割とこれが普通。
仕方ないので次のバスのチケットを探し購入することに。一日2本しか走っていないらしく、次のバスが来るのは6時間後、目的地への到着は深夜。
3,000円のイタイ出費でしたが、これで目的地まではなんとかたどり着けます。
今日泊まる宿のチェックイン時間には確実に待に合わないので、メッセージを送りましたが返事はありませんでした。
出来ること全てやってみる。
次に心配なのが私の荷物、一体どこへ行ってしまうのか??
調べてみると「FlixBusの本社はドイツで、荷物はドイツへ行き、直接本人じゃないと受け取れない、しかもドイツ語できないと無理。」ということしか書いてありません。
…これはきつい!!
諦めて全て買い直す?ドイツまで行く?いずれにせよ相当な出費になるはずです。
ほとんど誰も来ない寂しい駅でしたが、時々来る運転手らしき人を見つけては、拙い英語で事情を話し聞いてみましたが「わからない、本社に電話してみて。」とのこと、2,3度挑戦しましたがダメでした。
そんなことをしつつ6時間後、バスが来たのでひとまず乗車。
宿からずっと返信が来ないのが不思議だったのですが、ここで自分の過ちに気づきました。
私は旅をスタートしてこの6日間、ほぼぶっ通しで移動に次ぐ移動を重ねていたばかりに、いつの間にか自分の日付感覚が1日ズレていたのです。
つまり本来のチェックインは今日ではなく明日なのです。ブッキングミス!
③目的地に着いたとしても宿がない。
問題をひとつクリアしたと思ったら、また新たな問題が発生しました。深夜チェックインできるところを急遽探さねば!そして私の荷物はどうなるのか…!
後編へ続く!↓
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