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デンマークでコーヒーといえばここ!Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)のデザイン

こんにちは、デザイナーの堀野美雪(ホリー)です。
現在デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。

今回はサードウェーブコーヒーとしてコペンハーゲン市内で人気のコーヒショップ、「Coffee Collective(コーヒーコレクティブ)」のデザインに注目してみたいと思います。

コーヒーコレクティブとは

2007年にデンマークで創業したコーヒーコレクティブ。

コーヒーコレクティブのポリシーは、世界中のコーヒー農家がより良い生活ができるよう支援しながら世界で最高のコーヒー体験を生み出すことです。
コーヒーは毎日自家焙煎し、全ての工程の持続可能性に重点を置いています。


https://coffeecollective.dk


デザインの分解

ロゴデザイン

引用:https://coffeecollective.dk/locate/

コーヒーコレクティブのロゴはリニューアルしており、現在のロゴは背が高くスリムで流行に左右されないシンプルなフォント、「E」の字に小さな三角形のエレメントが収まっています。

デザイナーはこの三角形をベースにして独自のフォントを作りました。

このフォントは個性が強いので、公式サイトの見出しや強調したいテキスト部分にのみ効果的に使われています。

引用:https://coffeecollective.dk/locate/


パッケージデザイン

パッケージにも三角形のエレメントやオリジナルフォントが踏襲されています。
三角形が単純ではない幾何学的なグラデーション模様となっていて美しいです。

ラベルには名前、品種、特徴、農家や栽培場所、消費期限などが記され、農家の匿名性を排除することで農家にとっての誇り、消費者にとっての安心感が生まれています。
ポリシーがラベル表示に現れているんですね。デザインを展開する中ではブランドのポリシーが大切なのです。

中身の豆は光に当たらないようにするため、透明になっている底の部分から見ることが出来ます。
コーヒー豆は光に当たると風味を損なうというのを初めて知りました。

店舗に行ってみた

それでは、いざ店舗へ!

コペンハーゲン市内にいくつも店舗がありますが、今回は一番最初にできた店舗である「Coffee Collective Jægersborggade」に。

現地でも人気のようでお客さんがいっぱい、店内は意外と広くテラスもあり席数は多いのですがほとんど埋まっていました。

店員さんの雰囲気も良く、コーヒーが本当に美味しくて感動…。テイクアウト用のカップも可愛い。

さいごに

私はできる限り実際にその場所を訪れてみることを大切にしています。

三角形のエレメントを看板や紙コップにも見つけることができて全体の統一感が感じられました。
内装やサービスは店舗により個性があるということで、他の店舗にも行ってみたくなる仕掛けですね。

デンマークの根底にある人生の幸福や環境への意識の高さはこういった素晴らしい商品やサービスを生むのだなと、デンマークのデザインを見ていて感じている日々です。


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