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4月から仕事をはじめる人たちへ③(若手の先生向け)

今回も新任や若手の先生向けに特化した記事になっています。

1、4月スタートするにあたって(前々回)

2、伸びる若手、信頼される若手について(前回)


3、子どもが来る前にやっておきたいこと(今回)

では、最後の子どもが来る前にやっておきたいことについて早速書いていきます。
今回はかなり長くなってしまったので、気合を入れて読んでください。最後にみなさんへのメッセージもありますので、ぜひご一読ください。
ちなみに最後にまとめがあるので、サクッと知りたい方はまとめをご覧下さい。

では、準備はいいですか?

はじめます。

子どもが来る前にやっておきたいことは大きく分けて、

・スケジュールを確認して見通しをもつ
・学級経営の準備をする
・授業の準備をする

の3つです。以下に詳しく書いていきます。

スケジュールを確認して見通しをもつためには?

最初の頃、最低限気を付けたいスケジュール管理のポイントは主に、2つです。
①いつ何をするのかを整理する。(会議で)
②最初は1日先のスケジュール管理を必ずやる。

①のいつ何をするのかを整理するでは、ひとまず、内容ではなく日程を確認しましょう。
もう一度書きます。内容ではなく、日程を確認して、メモするのです。
内容は前に紹介した方法等で、スマホの中にでも入れておけばOKです。(スマホのスケジュール帳に写真を添付すればさらに楽)


この方法を使うと「やり忘れ」をかなり防ぐことができますのでお勧めです。
内容はいきなり見てもピンとこないことが多いですので、何度も書きますがまずは、日程を確認してみてください

②についてですが、とりあえず、
翌日のことを把握していれば、何とかなります。何とかやっていけます。
それって、すごく重要なことではないでしょうか。ちなみに、次の日に何をするか考えると①で入れていたことがより現実味を帯びてくるため、質問も明確になります。
質問が明確になると効率も良くなりますし、実際にやるイメージもどんどんついてきます。
まずは、1日先のことを意識して業務に取り組んでみてください

学級経営の準備はとりあえずどうしたらいいの?

ひとまず次の3つのことをやると良いと思います。

①同僚の人と学級経営について話し合う。
②名簿や座席配置、当番表等々の事務的な準備をする。
③学級のルールと学級で最初に話すことを相談して決める。
 ※子どもの名前を覚えると更に◎。
一つずつ簡単に説明していきます。

①については、基本的な学級経営の方針の共通理解を図ること、ひいては、他の先輩たちがどのようなことを大切にしているか知る機会を作ることになります。「どのようなことを大切に学級経営をしてきますか?」や「絶対外せないルールは何ですか?」などと聞くと話が始まっていくと思いますので、ぜひ聞いてみてください。

②の事務作業ですが、これは、子どもがいない期間にできることを全部やっておくと後がとても楽になるので、書きました。スタートするのに必要最低限のことをやっても良いのですが、最初のうちは子どもが来てからは、脳内がてんやわんやのお祭り状態になるはずです。それに合わせて事務作業もやるのは大変です。効率も落ちます。なので、落ち着いて作業できるうちに、全部やってしまおうということです。できる事務的なことを全部終わらしておくことを忘れずに

③学級で最初に話すことと学級のルールを相談して決める。
学級で最初に話すことはやはり重要です。じわじわと味の出てくるタイプの人も少なくないですが、やはり最初の印象は大切です。何を話したらいいか、余分なことを綺麗にそぎ落として、シンプルに話せるように、学年の先生たちに相談をしてみてください。おそらくその際に、学級のルールについても触れることになります。そのため、ルールについても聞いてみましょう。話すこととルールをセットで聞くと一石二鳥ですし、関連性の高い情報ですから、頭でも整理しやすいと思います。

授業の準備はどうしたらいい?

①見栄をはらずに数日分の準備を同僚の先生と一緒にする。(全部まねで全然OK)。
②全員参加と全員に声かけの場面を設定する。
 (声かけは1人5秒。約3分でやることが可能)ここが差に。
③あれこれと欲張りすぎない。

①授業の準備で大切な事は、同僚に対して、見栄を張らないということです。見栄を張ってもあまりいいことはありません。最初は、話すことまですべて聞いてもいいくらいです。
どんどん周りの先生を真似してしまってください。真似して、学ぶと、自分のものにして、アレンジできるスキルが磨かれます。特に小学校では、教科数も多く、自分の専門外のことがたくさんあります。その際に、良い実践を真似するスキルが高いと指導の質も向上します。最初に身に付けておいて損はありません。むしろ、超お得です。ぜひ、やって下さい。

②の声掛けにについてです。
これは、最初にできると子どもたちがとても喜ぶと思い、入れました。誰でも簡単に、しかも短時間でできます。やり方は、簡単。1人あたり、5秒くらいで一言声をかけるだけ。全員にやっても約3分くらいでできてしまいます。これをやると子どもの様子はすごい変わります。やるとやらないでは、全然違います。ぜひ、名前の記入や新学期の目標などの書き物の作業の時にやってみてください。もう、本当にオススメです。

③は、私の体験から思うことです。同僚の先生はかなり沢山の情報をくれると思います。そのため、あれもこれも取り入れようとして、1つの授業にいろいろ詰め込みすぎて、ツギハギ授業になってしまうことがあります。これでは子どもは疲れてしまうし、何を学んだのか印象に残りにくい。そのため、「この授業では何を伝えたいか」をよく吟味して、余計なことをそぎ落としましょう。欲張らないというのは、そのための合言葉みたいなものです。

まとめ

子どもが来る前にやっておきたいことは大きく分けて、3つ
・スケジュールを確認して見通しをもつ
・学級経営の準備をする
・授業の準備をする

・スケジュール確認では、会議で、内容よりも日程をまず確認して、次の日の予定をしっかり把握することを第一にする。
・学級経営の準備では、同僚の先生に学級経営のことについて質問をしっかりとすること。質問は学級のルールや経営で大切にしていること、最初に日に何を話すか。そして、子どもが来る前にできる事務作業を全部やっておくことがポイント
授業の準備では、決して見栄をはらずに、まずは真似からスタートして、真似て実践するスキルを高めること。一つの授業の中で、一人ひとりに、一言でもいいから声をかけること。そして、内容や活動を欲張りすぎないことの3点について気を付けてみる。

以上。

最後に…

これで4月から仕事をはじめる人へ①~③は終わりになります。
これから教壇にたつ皆さんに私からメッセージです。

①~③で沢山のことを書きましたが、とりあえず一つでも実践できそうなことを試してみてください。無策でやり始めるより、いい結果が得られるはずです。頑張ってみてください。
この仕事は大変な面もありますが、それらの多くは工夫と努力で予防できます。先生という仕事は、日々、楽しいことやワクワクすることが大変な事以上にたくさんあると思います。ぜひ、それを体験して味わってください。私は日々、楽しんで仕事をしています。(当然時には凹みます。)
皆さんのことを同僚の先生は助けてくれるはずです。もしも、あまりそうでなくても、フォレスタネットや書籍などには、有用な情報も溢れるくらいあります。ですが、いくら良い情報でも見ただけでは、有益なものになりません。実践して初めて、有益なものに変わると思います。
ですから、大切なのは、
「学んだことを実践すること」
なのではないでしょうか。
ぜひ、仕入れた情報を活用して、ステップアップしていってください。
色々書きましたが、
一番は、子どもへの愛情
だと思います。それを大切に、これから、一緒に頑張っていきましょう。
同じ類の仕事をする人が増えること、とても嬉しく思います。
これからもよろしくお願い致します。

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