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教科担任制について考える

以前からそうした話題はありましたが、近頃、再びしばしば話題にあがる教科担任制について考えてみたいと思います。

私は、教科担任制については、賛成の立場です。

教科

個人的には、全部の教科を教えたいですし、そうできるように努力はしてきたつもりですが、やはり、教材研究に伴う労働時間や教科の専門的な指導のことを考えると教科担任制を導入した方が効果的だと思います。

しかし、低学年(特に一年生)に関しては、全教科を担当した方が、子どものこともよく見られるというメリットの方が上回ることと、丸付けなどの負担がそこまで大きくないことから担任がどの教科も教えるほうが経験上良いと思っています。

要するに、私は、3年生以上に関しては、教科担任制を導入するのが良いのではないかと思っています。

実際に教科担任制を導入する場合は、学年内で、分担をして、それぞれの教科を決めて、一学期や一年間というサイクルで担当をしていくイメージです。

例えば、3クラスあったら、教科を時間数が均等になるように三等分して、担当していきます。

学級の母体の運営上、学級活動や道徳は、担任が行う方が望ましいと思いますので、それ以外を可能な限り分担するのが良いと思います。

分担をすることで、先にも述べました、教材研究の効率化にともなう授業の準備の負担の軽減を図ることができます。

また、子どもたちもたくさんの先生にみてもらえるようになります。

これは、大きなメリットで、特に子どもたちをたくさんの先生で見ていくことはとても効果的だと思います。学級毎の指導に終始しがちな小学校ですが、学年全員でみることで、学年単位での経営による効果を享受しやすくなります。

また、担任の先生とどうも相性が良くないという場合も、たくさんの先生と関わることで、気持ち的にも随分気楽に過ごすことができるのではないかと思います。

学級崩壊というのはあまり想像したくはありませんが、そうした芽も複数の教員でアンテナを高く見ていくこと、協力して子どもたちをみていくことで、経験不足や子どもに合わないような指導による原因を取り除きやすくなるのではないでしょうか。

小学校で、教科担任制を導入することは、あまり大きなデメリットはないように思います。

強いて言えば、教員が不得意な教科を何度も授業しなければならないということくらいな気がします。どちらにせよ、通常通り担任しても一度は、通る道なので、よりよく改善していくという意味でも、価値はないわけではないと思います。

子ども側からするとさして大きなデメリットは見当たらないように思います。
こちらも強いて言えば、相性の良くない先生にあたる可能性がやや高くなることやたくさん見てもらえない分、担任の先生に自分の事を詳しく知ってもらえない側面がややでてくることくらいでしょうか。

いずれにせよ、享受できるメリットからするとあまり大きなデメリットにはならなそうです。

大人も子どもも享受できるメリットが多いので、実施可能な学校は、試しに教科担任制に思い切って、シフトしてみても良いのではないかと思います。

あまり大々的には行われていないですが、実際にやってみて、やってみる中で、また試行錯誤をして、よりよくブラッシュアップしていくのがいいと個人的には思います。

ベテランの先生が減り、勤務時間の使い方について厳しくなってきた今だからこそ、こうした取り組みに光をあてていくのが良いのではないでしょうか。

以上、教科担任制についての個人的な意見でした。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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