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台所の冒険 ハイビスカスを食べる

友達のヴィヴィアンから、珍しいものをもらった。
雑誌で記事を読んだことはあるけれど、実物を見るのはこれが初めて。
これはいったい何なのだ?

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調べてみると、これはローゼルといって、ハイビスカスの仲間の花の「がく」らしい。
ハイビスカスって食べる種類があるんだ……。

初心者は解体に手間取った

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30分くらい煮出して使うというので、わたしも試してみることにした。
その前に。
たしか彼女は、「中に種がある」と言った。
種はどこにあるんだろう?

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おお、これか。
大きな種のまわりをはがすようにして使うらしい。

早速煮出してみる

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切り始めてみると、意外と分量がある。
千切りのはずが、だんだん刻みが大きくなってきたけれど、まあこれでよしとしよう。

分量がまったくわからないので、とりあえず実が浸るくらいの水で煮出してみた。

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弱火で30分ほど煮出すと、こんな鮮やかな色になる。

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うっかり服につけたら、赤く染まってしまいそうだ。
今日は黒いTシャツを着ていて、よかった。

まずは炭酸で割ってみた

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といっても、うちにはスプライトしかないから、甘くなってしまうけれど。
煮出したローゼル液は少し酸味があるが、さわやかな感じ。
何より、この赤が美しい。
しかし、酸味に敏感な夫は、これでも酸っぱいらしい。

次は寒天で寄せてみた

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うちではふだん、おやつ用にレモングラスでゼリーを作っている。

寒天は酸味に弱いので、混ぜるタイミングを考えなければならないが、レモングラスをそのままローゼルに置き換えたら、酸っぱすぎるかもしれない。
ふだんとは比率を変えて、なおかつ寒天に砂糖を加えて作ってみた。

残りは煮詰めてジャムに

炭酸割りに使ったのでローゼルの煮出し液は少し減ったが、残ったものを砂糖を入れながらさらに煮詰めてみた。

これもまた、レシピがないので分量は適当。
砂糖は3回に分けて、味をみながら足した。
できあがり。

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外で食べたことがないものだから、これでいいのかどうかもよくわからないのだけれど、ゼリーやジャムは夫も食べられるようだし、初めてにしては上出来だろう。

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しかし、ローゼルってどこで売っているんだろう?
花屋ということはなさそうなので、八百屋か果物屋だろうけれど、今まで見かけた覚えがない。
あとでお礼を伝えるときに、ヴィヴィアンに聞いてみることにしよう。

新しい冒険の機会をくれて、ありがとう。

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