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おみくじは神様からのRFP回答、つまり「提案書」である
神社仏閣にお参りした時におみくじをひきますか?
私はこれまで、自ら積極的におみくじを引くことはありませんでした。友人などと参拝した時にお付き合いで引く程度でした。さらに、ひいてもすぐに神木に結んでしまい持って帰らずじまい。お付き合いのようなおみくじでした。
そんな私が、おみくじを引くようになったのは、タイトルの言葉がきっかけでした。
おみくじは神様からの「提案書」
RFP(Request for Proporsal 提案依頼書)を提示して
神様から回答として「提案」をもらう
謎の名言のような心に刺さった言葉をくれたのはかつての同僚、佐藤さん(仮名)でした。
神社巡りが好きな佐藤さんは、年間に20以上の神社を参拝します。多くの神社にお参りしても、おみくじを引くのは、新年など「ここぞ」という節目や勝負シーンだけと決めているそうです。
おみくじ(御神籤、御御籤)とは
そもそもおみくじとはなにか。漢字で書くと「御御籤」「御神籤」
尊敬を表す接頭語「御」をつけた「神」の「籤」
さらに「籤」は goo辞書 によると
紙片や竹片などに文句や記号を記し、その一つを抜き取って、事の成否や吉凶を判断したり、当落・順番などを決めたりする方法。また、その紙片・竹片など。古くは神意をうかがうのに用いた。「―に当たる」「あみだ―」「宝―」
ことの成否や吉兆を判断するために、神の意図(神意)が入ったもの がおみくじです。
悩むことがあるときに「神様に意見を聞く」道具として、神様に近い神社で配布されるようなりました。
よりよい神意をもらうおみくじのひき方 ~ 行く前の準備
東京大神宮は「恋愛の神様」、神田明神は「商売の神様」など、まつられている神様によって、得意分野があります。
例えば、東京大神宮であればまつられている神様から「縁結び」そして「恋愛」の神様として信仰を集めています。
三重県・伊勢市にある伊勢神宮の東京分社として、伊勢神宮と同じ天照皇大神(あまてらすめおおみかみ)・豊受大神(とようけのおおかみ)・倭比賣命(やまとひめのみこと) をご祭神とします。
さらに、〝むすび〟を司る「造化の三神(ぞうかのさんしん)」と呼ばれる三柱の神様もまつられています。
「造化の三神」とは、『古事記』に「最初の神様」として登場する天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすびのかみ)・神産巣日神(かみむすびのかみ)の3柱の神。
”むすび”の神様がまつられていることで、東京大神宮は「縁結びの神様」となり恋愛以外にも家族、ビジネス関係構築 にご利益があるといわれています。
あなたが神様から意見をもらいたいのは、どんな分野でしょうか。
神社仏閣は興味がある、パワースポットが好き な人が多く、多くの神社・ご利益情報がインターネットに公開されています。インターネットでは、ご利益から神社を探すことができます。
単に検索するだけではなく、検索して参拝したい神社が決まったら、ぜひ神社のホームページも見てみましょう。神社の雰囲気や、ご神体・由来などを確認して、自分に合っているか(変な印象はないか)確認します。
いくらご利益がよさそうでも、自分の感覚がNGってさけぶ・心がざわつくのであれば、愛称が合わない神社なのかもしれません。
よりよい神意をもらうおみくじのひき方 ~ いざ参拝
おみくじをいただく神社が決まったら、神社に向かいます。
(1)参拝でご挨拶をする
まずは、神様にご挨拶(参拝)をします。参道の通り方など「正しい参拝」のしきたりが気になる方は、参拝する神社のサイトや神社本庁から情報が出ているので参考にしてください。
(2)自分の要求を質問にする
参拝でのポイントは「自分の要求を明確にすること」「神様に回答してほしい質問を明らかにすること」。
前述の佐藤さんは、参拝を
「RFP(request for Proporsal、提案依頼書) を神様に提出する」
と言います。
自分の要求を明らかにして、それに対して何をしたらいいかを提案してもらうように、質問として言葉にします。
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脳の働きの中に「人は疑問があると解消したい⇒答えを探すように働く」があるそうです。例えば、スマホの調子が悪くなると急にスマホのCMが気になる、気になることがあると食事中でもアイデアが浮かぶ、などが質問を解消したい脳の働きだと言われています。
質問を明確にすることで、自分の中で回答が得られやすい。つまり神様からの提案を自分の回答にするための準備です。
(3)おみくじを選んでひく
心を落ち着けるために、何度かできるだけゆっくり深呼吸をします。自分の質問にあった神意の入ったおみくじひくことができると信じましょう。
さらに、神社によっては、「恋愛みくじ」や「勝ちみくじ」など、おみくじを複数の種類を用意しているところがあります。その場合は、自分の質問に一番近いおみくじ、また自分がピンとくるおみくじをえらびましょう。
おみくじを選んだら、再度質問を思い浮かべて、ひきましょう。
(写真は東京大神宮の縁結びのおみくじです持ち運びすぎて寄れていますが、いただいた時はもっときれいでした)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34946062/picture_pc_154ce104e00fac3c1101bd5d5e8596ee.jpg?width=800)
(4)おみくじを読みます
おみくじを開きます。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34946030/picture_pc_8c9c77fb703014e84d5261583fc8b08c.jpg?width=800)
わかりやすい吉兆(大吉、吉、凶、大凶など)が気になるところですが、大事化のはその後。神社によって和歌や漢詩などがあります。「神意」を表している歌です。
私の東京大神宮の縁結びのおみくじの場合は
名にし負はば いざ言とはむ 宮こどり
わが思う人は 有やなしやと
(都鳥よ、お前は宮古のことをよく知っているだろう
私の恋しい都の人はいまどうしているのだろうか)
離れた場所から、大切な人を思う和歌です。
さらに、その後に「神意」を解釈した解説があります。写真のおみくじは「交際」「出会い」ですが、おみくじによっては、「仕事」「失物」など様々です。
提案をどう採用するかは自分次第
「神意」であるおみくじをどう使うのか?は、自分がおみくじを読んでどう思ったのか、です。
質問を思い出して、再度読んでみると、自分の中で思い当たることがふと思い出されるでしょう。それが本当の「あなた専用の答え」です。
書いてある解説がしっくりこない、質問の回答にも全くたどり着けない場合は、採用せずにいったん忘れてしまう、というのもありです。「この回答ではない」と回答の選択肢が1つ消えただけでも前進です。
あなたらしい御神籤(おみくじ)との付き会い方を
おみくじの使い方は、120%信じて頼り切ってしまうのではなく、自分のメッセージを受け取ること。受け取ったおみくじの言葉から「自分の答え」を見つけることです。
自分だけの答えに近づく御神籤との素敵な付き合い方をしましょう。
最初に登場した佐藤さんは、いつも「結婚できる出会い」が質問でした。
佐藤さんは「提案書」であるおみくじを持ち歩いて、何度も読み返して、そのたびに自分なりの答えを探索していました。
そろそろ結婚できたかなぁ
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