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会社を辞めたらこうなった〜30日目・最後の日!〜

5月3日、改め5月20日。会社を辞めて30日目、改め47日目。

今日でニート最後の日。
明日からまた新たな一歩を踏み出す。
最後にこの47日間の暮らしのまとめを記しておく。

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『会社を辞めたらこうなった〜Last  day〜』

あっという間に47日が立ってしまった。
今日で有給消化も終わり。大手企業の会社の看板を下ろす日が来た。

辞めてからこの47日間。
どうだったかと聞かれて、一言で答えるなら
「豊か」だった。

最初に立てた目標は何もできなかった。
プログラミングも、英会話も全くできなかった。
けど、とても「豊か」な毎日だった。

ここからは47日間の生活を振り返っていく。

・会社を辞めた日

約6年務めた会社を辞める。
自分で決断したこととはいえど、すっごく怖かった。
「今しかない」
と心の中では思っていたけど、頭は拒否反応を示した。
「辞めたらダメ人間になるかも」
「お金もどうしよう」
「一回辞めた後、また仕事復帰できるのかな」
「そもそも安定してて、そこそこお給料もいい会社なのに辞める必要ある?」

頭の中で色々な考えがぐるぐると回っていた。

気分は崖の上に立つ人。
バンジージャンプのように命綱もない。飛び降りるも飛び降りないも自分次第。
「ここで飛ばなかったら、私は一生このままだ」
翌日には上司に相談して、退職手続きを進め、そして47日前に思いっきり崖から飛んだ。

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・会社を辞めるきっかけ

実は会社を辞めようと思ったことは過去何度かある。
実際に入社3年目で転職活動もしたし、内定もいただいていた。
けど、考えて迷って「まだ私はここでやりたいことがある」と思って転職はしなかった。

実は今日という日が来るのは3年前に決まっていた。
3年前に「ライフシフト」「ワークシフト」と言う本に出会った。
データに基づきながら、世界の生活や働き方の変化の予測が書かれている本なのだが、内容が私にとってとても衝撃的だった。
「人は100歳まで生きるようになる」
「テレワークが当たり前の世の中になり、人は働く場所を選ばなくなる」
「会社の看板ではなく、個人の看板で働く時代が来る」

今だと当たり前のことかもしれないが、当時はそうではなかった。

自分はどんな暮らしがしたいんだろう?
本を読みながら、そんなことを考えたときに会社の様子が浮かんだ。
「ごめんなさい。子供のお迎えあるんで帰ります。」
バタバタと帰っていくお母さん。
「早く帰りたいなー」
とぼやきながら遅くまで仕事をこなすお父さん。

そんな姿を見ながら違和感を覚えていた。
自分が小さな頃、父親が全く帰ってこないのが寂しかったし悲しかった。
「将来、家でも仕事ができるようになりたい。それができたら寂しくさせることもないはず。」
なんてことをぼんやりと考えた。

自分の将来を考えるきっかけになった本と出会った頃、
旅先でとある女性の起業家(個人事業主)さんにも出会った。
「私は個人でやってるから、家で自分の好きな時間に仕事しつつ、ミルクあげたりしてるよ。周りから見たら大変に見えるかもだけど楽しいよ!」
と言う話を聞きつつ、いろんな働き方や生活の仕方があるんだなと思った。

モヤモヤと考えながら、「あと3年後。好きな場所で働けるようになろう。」
そう心に決めた。
それから、重い腰を上げ、人見知りの自分に気合を入れ、終業後は研究所の外に出るようにした。
たくさんの人と話す中で、いろんな人生や働き方があることを学んだ。
結果、人脈が広がり、シェアハウスの立ち上げなど、働きつつも様々なことに挑戦するチャンスが目の前に降ってくるようになった。

あの日から3年間がすぎた。
私は自分との約束を守るため、崖の上から飛んだ。

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・会社を辞めて。

会社を辞めた後、47日間の出来事を、メンタル、フィジカルなど分けて書いていきたい。

・会社を辞めた、私の体。

会社を辞めた後、私は寝れなかった。
明け方寝て、昼に起きる日もあったし、
お昼寝して、夜になっている日もあった。
外にも出れないので、筋肉が落ち、ぷくぷくしていったし、
体も怠くて思うように動かなかった

会社員の時は平均睡眠時間が4時間半。
辞めた後は3〜12時間。
今までの反動なのだろうか。私の体はぐちゃぐちゃに乱れていた

辞めてから2週目に入ると、少しずつ寝れるようになってきた。
ただお昼まで寝たり、昼寝したりという生活は変わらなかったし、体も重かった。

転機となったのはシェアハウスで一緒に住んでいる子が
朝8時の筋トレに誘ってくれたことだった。
朝起きられなかったが、何度も電話をかけてくれて起こしてくれた。
朝の筋トレ習慣ができると、体が動くようになってきた。
体も心も整えるために今までの知識を駆使して「腸」を整えた。
そしたら自然と夜12時には眠くなり、日中も昼寝もせず、元気に動けるよになった!
会社を辞めたことで時間ができて、今まで向き合う時間もなかった自分の体と向き合うことになった。
会社を辞めたら「毎日エネルギーが湧く元気な体」になった。

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コロナの影響で体内年齢が上がっていましたが、無事に20歳まで戻った。(社会人になってからずっと20歳のまま)。このままいくつになっても体内年齢は20歳でキープしていきたい!

・会社をやめた、私の心

会社を辞めるとき、今までの安定した生活を失うのは怖かったし、お世話になった人もいるのに中途半端だなと複雑な気持ちもあった。
辞めた翌日は全く実感が湧かなかった。
これからどうなるんだろう・・・なんて考えつつ、しばらくは全くやる気も沸かなくて、ボーッとしていた。
長い長い春休みだなと思った。

1週間すると周りが見えるようになってきた。
「コロナで大変な人がこんなにもたくさんいるんだ。私ができることを何かしないと。」
そう思えるようになって、少しずつ困っている人たちのプラスになることを考えては動いていった。
会社にいた時は自分のことで必死だった。
周りを見る余裕もなかったし、気持ちが常に焦っていた
会社を辞めてから、自分の好きな人達のそばにいることができて
そしてシェアハウスで大好きなファミリーと食べる手作りご飯は美味しかった。
久々にゆっくりと食卓みながら、とっても幸せな気分になった。
今まで忘れていた人間にとって大切な時間と心を取り戻せた気がする。
会社を辞めたら「心に余裕ができて、豊かな気持ち」になった。

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大好きな人たちと一緒に食べるご飯は美味しい。
美味しものを作って待ってくれている食卓は最高に幸せだ♪

・仕事を辞めた、私の行動①〜誰かの役に立ちたい〜

辞めた直後はやる気もなくて家でひたすら眠っていたが、
2週目からは動けるようになってきた。
「コロナで行くことはできないけど、お世話になった人に御報告しておきたい。」と思い、会社は違うが、学生の頃から目をかけていただいている
すでに定年退職をされている方々にご連絡をした。

「この時期に退職なんて!」と愛のあるお叱りも受けたし
「大きな看板があるということは最強の鎧を着せてもらっていることなんだよ。
退職するということはその鎧を脱ぐことになるんだよ。大丈夫?」
と心配もされた。
確かに、大きな企業に所属することで立派な鎧を着させてもらっていた。
いろんな会社がうごめく戦場に出ても、会社の家紋の入った立派な鎧のあるお陰で、変な目で見られることもなかったし、どこの人に話しかけても門前払いされることもなかった。この家紋に頼ることができるのも、過去の先輩方のおかげである。
大きな看板の家紋が入った鎧を着る生活は安全で快適だった。けど心のどこかで「鎧が重い・・・」と感じていた。
「〇〇会社の人として見られるのではなく、なつきという個人として関係を作っていきたい。」なんてことをよく考えていた。
大企業の看板の家紋が入った鎧を脱いだら、とっても身軽になって走り出すことができた。戦国時代で例えるなら、鎧を着た偉い人から足軽になった気分。
鎧がなくなって、攻撃されたらすぐにやられるけど、身軽に好きなところに自由にいけるようになった。
自分には鎧より、身軽で好きなところに走っていける方が向いている気がした。
「お世話になった先輩方に、心配かけないように、鎧がなくても元気でやってる姿を見せつつ、近いうちに手柄の報告ができるようにしよう。」
と思いつつ、コロナがあけたら直接ご挨拶にお伺いすることを伝えた。

足軽になった私は本当に自由だった。
少しだけ視野が開けて周りが見えるようになっていた私は、誰かのお困りごとを解決することで少しでも役に立ちたいという思いで周りの人達のお手伝いをさせてもらった。
オンライン整体院も作ったし、ECサイトの立ち上げもしたし、リクエストに答えて健康セミナーも行った。
もともと研究者でPCも苦手だったけど、「挑戦する良い機会!」と思って調べながら作って行った。パンフレットも作ったことなかったけど、色々調べながら作ったらそれなりのものができた。
会社を辞めたことで、幅が広がって色々チャレンジできるのは楽しかった

そんなことをしていると古くからの友人が退職を聞きつけて連絡をくれるようになった。
「元気?この時期に仕事辞めたらしいけど大丈夫?」
ある友人は仕事をくれようとしたし、ある友人は一緒に仕事をやらないかと誘ってくれた。
ある友人は電話でたわいもない話をしてくれたし、ある友人はじっと私の話を聞いてアドバイスをくれた。

会社を辞めたことで、自分を守ってくれる会社の看板という鎧は失った。
けれど鎧を脱いだことで、たくさんの友人に守られて、支えられているのだと改めて感じることができた。
足軽になったことで、今後刺されることもあるかもしれないけど、
これだけ素敵な友達がいればきっと大丈夫だと思う。

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いつも大変な時に救ってくれるのは周りの友人達。
早く自分も誰かの力になれるよな実力をつけたい。

・仕事を辞めた、私の行動②〜自分でやってみたい〜

誰かのお手伝いをしていると、いろんなお困りごとが見えてくる。
「こんなのあったらいいのに!」「こうしたらもっと力になれるかも!」なんて考えが浮かんでくる。
思い立ったら止められない。
「これやりたい!」「こんなのあったら面白そう!!」
と信頼している友達に連絡をする。

私のことをよく知っている友達は「また始まった。次何やりたいの?(笑)」と聞いてくれる。
そんなこんなで旅行業界や観光産業の力になりたいという思いでオンラインで各地を旅して魅力を伝える「空想トラベル」が始まった。
自分でやってみると、思い通りにいかないことも反省もたくさん。
思いだけで風船のように飛んでいく私を
「飛べるのは魅力の一つだから。危ないと思ったら止めるから、安心して飛んで!」
と言いながら一緒に企画・運営をしてくれる友人には本当に感謝だ。
次回はこちら!🔽
https://facebook.com/events/s/%E7%A9%BA%E6%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%98%E3%83%AB%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%8D%97%E5%B1%B1%E5%9F%8E%E6%9D%91%E7%B7%A8/242924113438541/?ti=icl

私1人でできることは少ないし、弱い。
だからといって、誰かに頼ることは迷惑だと思っていたし、嫌われるんじゃないかと怖かった。
会社を辞めて誰かに頼らないとどうにもできない状態になって、
弱さも強さも、変なところも全部ひっくるめて私だってことを見せるようになって。
それでも一緒にいてくれる人がいて。
表面上ではなく、会社の名前でもなく、「個人同士の本当付き合い」って自分をさらけ出してもお互いを受け入れて、補完しあって、よりよくしていけることなのかなと思った。

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1人ではできないことも、みんなの力を借りることでできてしまう♪
仲間がいることは本当に素敵なことだ!!

・会社を辞めた、私の今後

会社を辞めてから自由に動く中で、友人の紹介や偶然が重なって本当に色々な方々にお会いさせていただいた。
職人さんや、年間数億を稼ぐ投資家の人、文豪に、YouTuber、
これか会社を立ち上げるやる気に溢れている若者や、迷える学生さん。
それぞれいろんな人生や価値観があってとっても面白かった。

「人生は旅である。」
一人一人、違ったスタイルがあるし、どこに行くのかは自分が決める。
思い通りにいかないこともあるし、失敗することもあるし、けど楽しいことも素敵な出会いもたくさんある!

私は王道ルートと呼ばれる旅からはそれた
いや、自分でそれる決断をした。

これから先が不安じゃないと言ったら嘘になるけど、昔から好奇心旺盛でみんなと違う景色を見たい願望があった私には、この決断は間違ってなかったと思う。
思えるように旅を作っていく。

大企業と呼ばれる会社を辞めたことで安定は失った。
けれど、決裁を取る必要がなくなり、会社の看板にも迷惑がかからないと思った瞬間から自由に動けた。
ずっとやりたい思っていた、昨年の経産省主催のビジコンで勝ち抜いたアイデアを実現すべく、周りの人脈を借りたり、OEMの会社に連絡を取ったりした。
アイデアを話すと、自分会社の利益にならないのに応援してくたりアドバイスをくれる人がたくさんいた。
「なつき」としての活動の第一歩。
何も渡すものもないのに応援してくれる人がいるのはとっても不思議な感じだったけど、本当に嬉しかった

海外に自分の会社も作った。
誰かが何かにチャレンジしたいという時に、応援できるように。
日本だけでなく、世界でチャレンジするみんなを応援できるように。
ビザも発行できるようになったし、これで自分も含めみんなの可能性を広げることができる
まだ生まれたてのピヨピヨのひよこなので、暖かく見守りつつ、みんさんにも育てていただけたら嬉しい。

実は私は今日でニートを卒業する。
明日からはオンライン診療を行なっているベンチャー企業に就職する。
産婦人科をメインとしたオンライン診療。
「健康」という軸はぶらすことなく、これからは「女性の健康」に特化して
自分の夢を実現させていく。
新しい会社のことはまた別途書くが、3年前に自分とたてた
「好きな場所で働けるようになろう。」
という約束を叶えるフルリモートの会社だ。
「女性」「オンライン診療」と相性が良いところがあれば
一緒に面白いことができたら嬉しい!
「会社就職したら、上に書いてある、自分のやってることやらないってこと?」というわけではなく、副業もOKなので、自分の個人としての活動もしていく。
(もちろん会社の仕事が優先にはなるが)
個人としての活動の第1歩として5月28日に「腸内フローラの整え方」という、
セミナーをさせていただくことになっている。🔽
https://obp-ac.osaka/event/5016.html

会社を辞める時、崖から飛び降りるようで「自分がダメになるんじゃないか」
と本当に怖かった。
飛び降りてみると、いろんな景色が見えてきて、暖かい人たちに囲まれていることに気がついてふわふわと浮いている感じがすごく心地よかった。

まるでスカイダイビングみたい。
飛び降りる時は泣きじゃくって、「怖い怖い」と言っていたけど、
ぴょんっとジャンプして空に出てみると、今まで感じたことがないふわふわという無重力がとっても心地よくなる。
少し余裕が出てくると地上や自分の周りの綺麗な景色が見渡せるようになり、慣れてくると自分で手足を動かせるようになる。

会社を辞めたことで失ったものも手に入れたものも、気づけたこともたくさんあった。これは会社を辞めなかったら手に入れられなかったものだと思う。
これからどうなるのか、私にも想像がつかない。
会社を辞めて素敵な人に囲まれている自分は「豊か」だなと感じたのは事実。
これから先の人生という旅できっと色々なことが待っているだろうけど
「日々が幸せだ」と心から言えるように。
後悔のない旅を皆さんと一緒にしていきたいと思う。

30日、改め47日間見守っていただきありがとうございました。
こんな私ですが、またこれからも一緒に楽しく旅をしていただけたら嬉しいです♪

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