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キャリアブレイクと震災

キャリアブレイクとは、一時的に仕事を離れ、スキルアップや自分と向き合る為の休暇を取ることを言い、欧米では浸透しつつあります。

日本でも、ささやかですが、キャリアブレイクに対する考え方に、ポジティブになってきています。

ここで、震災というワードをタイトルに示しましたが、決して釣りで入れたのではありません。

今年の元旦に、能登半島で震度7の大地震が起こりました。

震災から約半月が経っていても、ライフラインが復興せず、融雪装置の破損や建物被害といった状況に見舞われています。

その一方で人工地震説も唱えられています。

  1. 前日に変電所で3回の爆発音を住民が聞いているが、そのニュースが削除されている

  2. 珠洲はスマートシティ候補であり、災害を起こして焼け野原になったところを安く土地を買収(占領)する

  3. 表向きは復興のための法案であるものの…政治的に疚しいものがある

  4. 初期微動(P波)がなく、いきなりS波(大きな地震、揺れ)の揺れが不自然

  5. 石川県知事は事前に東京に移動していた

このような理由で人工地震説が挙げられていますが、何処まで真実かはなんとも言えません。

しかし、農薬やホルモン剤で汚染された食品の輸入を許可したり、異常な程の増税(光熱費やガソリン代からもむしり取っている、インボイス制度など)を施行しているのを見ると、国民から、隠し事をしているのか?何処そかの国の犬になっているのか?と疑われても、仕方ないのでは?と思います。



働かざるもの食うべからず

働かざるもの食うべからずという諺をご存じでしょう。

日本では、特別な理由がない限り、会社に就職して働かないと収入が得られないという、資本主義ならではのお金の仕組みの中で生かされています。

会社にいって働かない者はぐうたらで怠け者というイメージを植え付けられている人も大勢います。

また、必要最低限の生活費を得るには、会社で働かないと安定した収入が得られないと考えている人も多いです。ただ、給料は上がらないどころか、減額されている上に、引かれているものが増えているので、散々汗水流して働いても、その苦労が水の泡というのが、今の庶民の現状なんですけどね。

中には、会社働きをしないで、フリーランスとして生計を立てている人もいますが、日本では会社に雇われて仕事をする(社会進出)が大人の姿という概念が残っています。

しかし、雇われの身で働くことは、身分の保証と引き換えに、就職先の企業の支配下に置かれ、会社の隷属になるというように、自由を奪われます。

自分の意見が会社に通らなくても、組織の中の上下関係を順守し、目上の人間の言うことを尊重し、上手く長いものに巻かれる在り方が、社会に適応した立派な大人とされています。

また、大企業の管理職という肩書があるだけで、強い権威性があり、崇拝の対象になっている…


…思わず、うーーーむ…と唸ってしまいますがね…


今では有給休暇の取得が義務付けられるようになってきていますが、それでも有給休暇を使うことに罪悪感を感じている人も少なくありません。

BIGLOBEの調査では、約6割の人が有給休暇を使うことに罪悪感を感じているとのデータがあります。

そして、失業して中々勤め先が見つからなくなれば、無職の期間が延長になります。

テレビのニュース等で痛ましい事件が起こると、「犯人は無職の…」と報道されます。

働かないというだけでも罪悪感を感じるのに、テレビの影響力は強く、無職は犯罪者とのイメージを植え付けられます。

例えば、結婚や子育て、定年退職で離職して、専業主婦をしていたり、老後の生活を満喫しているのであれば、酷い罪悪感はないでしょう。(離職することによって退屈さを感じるかもしれませんが)

中には、会社都合により不本意で離職する場合があります。

転勤命令、部署移動、倒産、パワハラ等の理由で離職しなければならない状況に追い込まれることだってあります。

会社都合による退職の失業手当の給付が優遇されるとは言うものの、当事者にとっては気分のいいものではありません。

私も20数年前に、勤務先の病院の厨房を業務委託する関係で、切られたことがありました。

当時は就職氷河期真っ盛りの時期であり、資格を持っていても就職は厳しい状況でした。

家で過ごしている私を見た母からの暴言は酷かったですよ!

「仕事もしないで!あなたは甘やかされたから社会の常識から的外れたことを平気でやるのよ!仕事をしないただのオバサンなんて、どこまでみっともないのかしら!あんたみたいな人間、どこで犯罪起こすか分からないわ!」

(私は当時アラサーでしたが、当時は20代後半というと、結構年齢が行っているイメージがある時代だったのです)

当時は失業給付期間中に就職先が見つかったので、無収入から免れましたけどね。


就職しないことは楽な反面、ちょっと面子がないって感じはありました。


就職しなければ、出勤時間までに会社に到着しなければならないという時間の縛りがありません。

要するに、自由な時間を得られたってことです。


専業主婦は会社に就職しない以上、無収入になります。とは言っても、主婦をしながら副業的なことをやって小遣いを稼いでいる人もいるので、専業主婦=無収入とは限らないけど…

子育てについては産前産後休暇や育休に関する制度を活用できても、これは本人若しくは配偶者が就職しているからこそ保障されるもの。

基本的に子育てと家事は無収入の仕事なんですよね。。。

子育てであれば、離乳食の既製品が販売されているし、掃除を楽にするための便利グッズも売られているから、今の時代に即しているという意見を持っている人もいます。

家事の中でも、食事の準備は年中手抜きってわけにはいかないし、掃除や洗濯だって機械だけでは担えないものもあります。

正社員でフルタイムで子育てと家事…これはムリゲーですよね。。。

しかし、日本の社会の仕組みでは、原則的に会社で働いていないと、働いたことにならず、収入が得られません。

日本の社会に照らし合わせると、会社に就職しないことは「働かざるもの食うべからず」となってしまうんですがね。


本来、働かざるもの食うべからずの意味は、「怠けて働こうとしない人は食べてはならない」であり、徒食を戒めるための言葉なのです。

つまり、働かないなら食べるんじゃねぇっていうこと。


この諺は、聖書が起源となっていますが、日本の社会に通ずるものがあるなぁと自分なりに考察しました。


健康を維持するには運動、食事、休養が3原則となっており、就職しても睡眠時間が確保できていればきちんと休みが取れるじゃないか!って思うかもしれません。

サラリーマンとして働いても、GWや年末年始は長期休暇が得られるから十分な休暇が取れる…ようでも、このような長期休暇はあっという間に終わってしまいます。

医療や福祉の世界だと、自ら1週間の休暇をいただくなんてトンでもない話。

ブラック企業への規制が厳しくなったとは言えども、就職すれば休みの日にもかかわらず、職場の心配をしているという風潮はなくなっていません。

会社の環境がそこそこ良いならまだしも、環境も人間関係も劣悪だと、働くことへのストレスが半端なく、無理して頑張れば、身体を壊してしまいます。

働かざるもの食うべからずどころか、食うか食われるかの闘いになってしまいますが…


いくら収入がないとは言え、家事や子育ては立派な仕事だと思います。

子供は小さければ小さい程、子供にとって母親は一番の味方として見ているし、乳幼児期のスキンシップやコミュニケーションがなされているかどうかで、その後の心身の健康は大きく左右されます。

家事はいくら簡略化を図るといっても、毎日ジャンクフードとカップラーメンでは身体を壊すし、栄養バランスが良いからと言って、栄養を意識してお惣菜を買っても、お惣菜には数多くの食品添加物や砂糖、果糖ブドウ糖が使用されており、毎日のように食べていれば毒物が蓄積されます。

いくらお惣菜や加工食品の味が改良されているとは言え、手作りの出来立ての食事が食卓に並べられていることは嬉しいものです。

献立を考えることも、料理を作ることも一苦労であり、主婦の仕事の中でも、食事関係は一番手間になります。

その割には、外食関係の仕事は冷遇されていますけどね…

インスタで主婦が作った沢山の品数の手作り料理が投稿されているのを見るけど、ここまで料理に手を込めるのは、無職ではないと無理があります。


しかも、正社員で家事を担当しているとなると、結構休みの日を削られたりします。

ある意味、主婦は最悪のブラック仕事だなあとつくづく思います。

憲法25条では「健康で文化的な最低限度の生活」と謳われているんだけどねぇ。。。



キャリアブレイクは悪ではない

日本人は休むことに罪悪感を感じている話とやら、延々と書いてきたのですが、長期休暇は有意義に活用すればポジティブに捉えることが出来ます。

何故、キャリアブレイクが見直されるようになったのか…

これは超高齢化社会による影響もあるのでしょう。

人生100年時代(個人的に本当にそうかなぁ?と思っています)による学び直しや変化が著しい時代に対応するといった形で、リスキング(学び直し)
をして新たなスキルの構築のために時間を活用するという意味で、キャリアブレイクといった離職は、有意義な時間の活用法という考えにシフトチェンジされてきています。

終身雇用制度が崩壊するこの頃、会社の倒産はざらにあります。

いくら就職氷河期時代が終わったとはいえ、企業としては「未経験者歓迎」と言いつつも、人材は選びたいものです。

キャリアブレイクにて自分のスキルを高めると…

  • 多角的な視点を持つことが出来る

  • 新しい価値観を導入することが出来、異なった尺度から物事を取り組める

  • 時代のニーズに応えた働き方の導入に繋がる

このようなメリットを得られます。

会社に雇われれば、新風を巻き込むことになるでしょう。

とは言っても、会社には独自の方針があり、管理職(というかお局?)が自分の価値観に沿わなければ排他されることがあり得ます。


でも、仕事を離れることはキャリアアップのためばかりではありません。

就職することは宗教団体に入信するようなもの

↑こんな言葉をあるインフルエンサーが話していましたが、この言葉は一理あります。

また、若者がサラリーマンのこと社畜と呼んでいますが、これも一理あると思っています。

会社に限らず、学校や家庭、部活動等、周りを取り巻く環境は、何等かの形でその人その人に影響を与えます。

一番大きく影響を受けるのが、生まれ育った環境ですが、会社に就職すれば、気づいた時にはその企業の価値観が自分の価値観と錯覚するようになります。

これが宗教団体だと、マインドコントロールといった形で強烈に価値観をすり替えます。

ブラック企業で働いていたり、人間関係が劣悪な職場にいれば、気が付いたら、自分の感情を押し殺して生活していたなんてことも無きにしも非ずです。


震災が起こったあの頃

東日本大震災が起こってから、今年で13年経ちますが、その当時、私は離職していました。

退職する前の職場がとにかく酷かったのですが、この状況に適応することが大人の対応だとばかりに、「ツライことを嚙み締めないとお金は稼げない」と否応なしの状態でした。

(このような心境を悪用して金稼ぎのカモにする輩もいるのでご注意を!)

この時、厚生年金は15年間払っておこうと考え、明らかに15年間払った年の冬のボーナス後に退職を申し出ようと動いていました。

このタイミングで、近くに新しい事業所が出来たとの情報があったり、突然体調を崩す等、きっかけとなる出来事があったのです。

新しい事業所は面接でOKは出たものの、最終的には却下したのですが、体調を崩した時は、これは休んだ方が良いかもしれないと思い、1週間の休暇をいただいたのです。

あの時、何故、この職場を選んだのか…と考え事をしていました。

収入がありながらの休暇だったので、気持ち的には余裕がありました。

そのお陰で、自分の心を解放することが出来たのです。

その時に得られた気付きが「自分を許せよ」でした。

また、管理栄養士として15~6年働き、ケアマネの資格を取得しているので、ケアマネとしてスタートラインに立つことも一つの選択肢だし、ネットを活用して(当時はアフィリエイトのことをよく分からなかった)お金を稼いで、もっとオープンに生活しようかとも考えていました。

潔く仕事を辞めて、次の動きに出ようとしたのですが、やはり働かないと生活できないと思い、必死に就職活動し、赤字生活から免れました。

ただ、その間は精神的に逼迫していました。

経済力への不安とともに、震災後のガソリン不足や日常生活への不安があり、収入がなければ生活できないし、車を使うことを控えることで行動範囲が狭められるし、これが翌月にも続いたら、残高がなくなってしまう…

やはり、働かざるものは食うべからずなのか…


この当時の就職先が、今までと打って変わって、人間関係が良好でホワイトな職場だったのです。

病院なので収入はたかが知れているかもしれないが、贅沢をしなければ一定水準の生活を保障できるし、病院の経営が安定していたので、ボーナスもしっかり貰えました。

そして、働いているスタッフがいい人ばかりだったのです。

入職したばかりの時は、先輩スタッフの方から笑顔で「よろしくお願いします」と声をかけてくれました。

そして、私を毛嫌いすることなく、気さくに話しかけてくれました。

就職しているのに、リラックスした状態で仕事が出来るし、休みの日のことは出勤者にお任せするやり方なので、休みは休みと割り切れます。

何故、このような現実を引き寄せたのか?

これも、ちょっとしたキャリアブレイクがきっかけだったのではないのでしょうか?

これと同時に、ブラック企業のマインドが植え付けられていたことに気付かされます。

洗脳を解くことって、そう簡単ではないかと。



サバティカル制度

サバティカル制度とは、会社に籍を置きながら長期休暇を取得するものです。

勤務期間が10年以上で通常2~3ヶ月間の休暇となり、ヤフー株式会社で導入されています。

期間中は一般的に無収入になりますが、その時間を活用して、新たなキャリア形成に繋げていくものです。


仕事を離れると…

仕事を離れると、社会に洗脳されていることに気付かされることがあります。

某感染症の間も、仕事を離れていた時期もあったのですが、SNSが普及しているこの頃、テレビとは全く違った視点で情報が流れています。

公の機関では、ネットの情報はデマだと言っていますが、情報は様々な視点からキャッチして、それをどう捉えて判断するかが、自分の身を守ることに繋がるのでないかと思います。

このような時に社会の檻から離れると、いかに考え方が偏って、会社の方針に縛られてきたのか、自分を客観視することが出来ます。








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