見出し画像

万能! にんにくオイル♡

料理上手への近道

「どうしたら、料理上手になれますか?」という、超ど真ん中の質問を、ときどき(いや、度々?)いただくことがあり。
それは、「料理上手」をなんと定義し、その目標をどのレベルへ置くかにもよるわけだけれども、もし、あなたが、凝った献立でなくとも毎日の食事を、おいしいな。と感じられて、家族もそれを喜んでくれるような料理をつくりたい。そして、家族に好評だった料理のいくつかを、もう少し練習して、上達したら、友人を招いて、ささやかなホームパーティを楽しんだりしたい。
という望みを持っているとしたら、高級ブランドの鍋セットを購入するより、ネットで様々なレシピを検索して、片端から挑戦するより、時間もコストもそれほど掛からない、ずっと簡単な方法がある。

よい調味料は料理の味方

それは、よい調味料を手に入れること。
塩、醤油、味噌、オイル、酢、みりん。こういった家庭料理の基本となる、調味料こそ、シンプル、かつ本物(伝統的な製法で造られたもの/ 工場で合成された大量生産品ではなく)を使うこと。
調味料を正統品へと変えただけで、その日から「あれ?なんだか料理が上手くなったみたい」と、思えるほどの劇的な変化をあなたにもたらすでしょう。
では、具体的にどんな調味料へ変えればいいの?という、声が聞こえてきそうだけど、それは次回に譲ります(えっ!)。必ず書くから、お楽しみに。

いますぐに料理の腕を上げたい(野望)

調味料をホンモノへ変えよと言われても、いまキッチンにある醤油やみりんを使い切るまでには、あと1ヶ月くらい掛かるし。いますぐに「料理の腕が上がった!」と思えるような、そんな夢のような調味料はないのだろうか...。あるよ♡
それは、にんにくオイル。

にんにく(アホエン)オイルって?

「アホエン」は、スペイン語の「ajo」が名前の由来。にんにくをオイルに漬けることによって、その辛み成分「アリシン」が「アホエン」へと変化したもの。
おいしくなるだけじゃなく、「アホエン」へ変わることで「アリシン」のときのネガティブ要素(栄養成分が変わりやすく安定しない、臭いが強烈、刺激が強く胃腸が弱めの人は下痢しやすい)が、全てクリアされるそう。確かにオイルにすると、とってもよい香りへ変わってるのがすぐわかる。
これ、ほんとうに便利。大袈裟ではなく、どの料理にも使える。そして必ずおいしくしてくれる。

画像1

自家製にんにくオイルが手放せなくなって、とうとう今年は畑でにんにくを育ててみた。11月に種付けして先週やっと収穫。
掘りたてフレッシュ無農薬の新にんにくっ!(やや興奮気味)

にんにくオイルにも様々なつくり方がある

ところで、にんにくオイルにもつくり方が色々あって、にんにくをチップスみたいに揚げたり、オイルを低温(80℃)にキープしつつ、丸ごとにんにくを20分煮たり。
過去25年間(主婦歴)に、何回か繰り返す流行に乗って、わたしも様々なにんにくオイルをつくってきたけれど、このスペイン家庭流レシピとアホエン変化の理屈を知った今は、歴代にんにくオイルの中で、一番簡単につくれてかつ、おいしい「アホエンオイル」に落ち着いたところ。
これ切らすとほんとうに困るー。小瓶の残り1/3になった時点で、次の一瓶をつくるペースが続いている。
では、さっそくつくってみましょう。

にんにくオイルのつくり方

画像2

[材料]
にんにく  1/2個
オリーブオイル 100〜120cc
※オリーブオイルはコールドプレス(低温圧搾法)がお勧め

[道具]
保存瓶(200ml程度)
※瓶は煮沸消毒しておくとベター。

[つくり方]
1.にんにくは薄皮をむき、スライスして、瓶へ入れる
2.オリーブオイルを注ぐ(7〜8分目まで)
3.緩めに蓋をして、直射日光の当たらない常温へ

数時間後から食べられる。
ぶくぶく発酵するので、瓶の上部までオイルを入れずにスペースをとって、初日〜5日までは、蓋をきっちり閉めない。日に1度、蓋を開けガス抜き。ガスが出なくなれば普通に蓋を閉めて保存。期間は常温で1ヶ月程度。
アホエンは加熱に弱いので、食卓へ置き、出来上がった料理にふりかけるようにしてみてね。

料理への使い方とアイデア

にんにく(アホエン)オイルは、ほんとうに様々な料理に使える。
サラダ、焼肉、炒め物、パスタやカレーなどに。
朝食の目玉焼き、白身魚のカルパッチョ、マグロやカツオの刺身、冷奴、焼いたメザシ、一夜干しの烏賊などにも合う。
瓶からスプーンですくって、ちょいちょい(もちろん、たっぷりでも)ふりかけるだけ。
加熱に弱いからこそ、このイージーな使い方が一番適している。なんて合理的!
いつもの、なんということのない料理が、たちまち風味豊かな極上品へとレベルアップ。

プラスのアイデアとしては、小さな副菜をつくるとき、このオイルがとっても活躍する。
ハンバーグに添える、じゃがいもソテーとか。にんにくみじん切りを先に炒めて香りをつければおいしいのは解ってるけど、ひと手間掛かってちょっと面倒だなーというとき。絶大なる威力を発揮。

画像3

どうぞ、つくってみてね!

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

ありがとうございます! 家のごはんがワクワク楽しみになるような、そんなアイデアを みなさんとシェアしたいです。 料理を試作し、記事を書くための、研究費に使わせていただきます。