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日々は動き今が生まれる

会社員でなくなって1ヶ月足らず。毎年恒例の夏のパーティーがあったので会社に顔を出してきた。その前に、大学の2こ下のかわいい後輩とわいわい下北でごはん食べて、時間を忘れるほど盛り上がり時計を見たら22時前。受付を閉める前ぎりぎりに滑り込んだ。おなかはいっぱいだったから特に食べ物飲み物にも手をつけず、ほんとに、会社のみなさんに久しぶりに顔を見せに行ったようなもので。緊張したけど、やっぱりすてきな人たちで、元気?とか声をかけてくださって、いい関係でいられてほっとした。辞める前に会えずじまいだった会長さんにもやっと直接お話しできた。ずっと実は心残りだったから。アルコールは入っていたけれど、やっぱり言葉に重みがあって、つよい目をされていて、ああこの人のもとを卒業させてもらったからには中途半端じゃだめだ、ちゃんと胸を張って報告できるようになりたい、と思った。そんな風にきちんと思ったのは初めてかもしれない。先のことになると考えすぎて悩むクセを自覚してたから、あえて最近は、なんとかなるさ、まずは目先のことを片付けなきゃ、とばかり思ってた。誕生日が一緒な会長さん。きっと自分が年をとる度に、あの笑顔を思い出すんだろうな。
奇しくも下北で後輩に退職理由を話した時も思ったけど、無理に思い込もうとしてるわけではなく、やっぱり、前向きな気持ちでできた決断だったな、と、今日会社に足を運んで自分の気持ちを再認識できた。人と話すことで初めて整理される思考ってあると思う。誰かに伝えるときにやっと、自分でも自分の気持ちに気付かされるというか。「吹っ切れた」。自然に口から出てきたのはそんな言葉。そう、不満はまぁいろいろあったけど、悔いは、ないんだ。もともとそういう性格だからかもしれない。自分が選んで進んだ道を善にしていく考え方、というか。そういう面も含めて、うん、悔いはないです。

会社の最寄り駅に9時半過ぎに着いて、いやだんだん出勤も遅くなって10時過ぎてる日のほうが多かったけど、会社までの5分10分の通勤路、横断歩道を使わずに車道をショートカットしながら再生してたのは、星野源の「日常」「フィルム」。いろんな音楽を聴いてきたけど、意識して、通勤テーマソングのように、よしっ、と再生ボタンを押してたのはこの2曲だったな。今日も駅から会社へ向かうとき、源さんの歌声を聴きながら緊張をほぐしました。ちゃんと横断歩道を渡って。今のこの気持ちをしたためておかなければと思い、あとなんとなく寄り道しながら帰りたくて、2駅分、30分弱の道のりをとぼとぼ歩きながらこのノートを書いてる。アルバムStranger、久しぶりに通しで聴いたな。下駄の音がイヤホンの外で時々聞こえる。決してもう二度と戻らぬ日々がいつまでも輝けばいいな。

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