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【連載】ニイマリコ/男には簡単な仕事#7「もう平和なんじゃけえ、マリちゃんは好きなことをやりんさいね」(仕事文脈vol.24)
私は広島県広島市内の出身だ。父方、母方どちらの祖父母も被爆しているので、被爆三世に当たる。ほんの小さな頃、その呼び名を聞いたとき「ルパン三世みたいでかっこいい!」と思ったのを覚えている。「原爆」「被曝」が恐ろしいものだという認識はあったのだが、ダークヒーローへの憧れを持っていた私は「恐ろしさ」こそが魅力だったし、その原爆によって闇のパワーを授けられし者って感じがする! このパワーは、普通の人間が忌避するものを透視する能力を目覚めさせるのだ……みたいなことを考え、ウットリして
¥100推しと私が生まれ、育ち、暮らす国の歴史について/azami (仕事文脈vol.24 特集1「反戦」と仕事 より)
2018年にポーランドのアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館へ行き、感じたことは「二度と同じ過ちを繰り返さないためには加害の歴史に向き合い、反省し、語り継ぐことが必要だ」ということ。加えて、「日本は自国の加害の歴史の話をしなさすぎる」という事だった。日本は原爆を落とされた国で、敗戦国。それは繰り返し語られている。しかし、戦争には被害もあれば加害もある。それらと向きあい、反省することで実感としての「二度と同じ過ちを繰り返さない」という気持ちになるのではないか、と考えていた。 数
¥100(part3)東アジアの文脈で脱植民地化を考える——Decolonize Futuresインタビュー (仕事文脈vol.24)
(part 1, 2につづいて、最後のご紹介です) どんな言葉を使うかによって、現状の捉え方やナラティブは大きく変わってしまいます。——被害者性/加害者性というお話を聞くと、現在イスラエルが行っているジェノサイドのことを考えます。ユダヤ人のホロコーストという歴史的な被害者性と、「10月7日にハマスが先に攻撃を仕掛けた」という、歴史性を無視した上での被害者的な語りが絡み合うことで、ガザでの行為を正当化してしまっているように見えます。ZINEにも、パレスチナの虐殺についてのステ
¥100(part2)東アジアの文脈で脱植民地化を考える——Decolonize Futuresインタビュー(仕事文脈vol.24)
(part1に引き続き、part2をご紹介します) 脱植民地化は現実の、人々のフィジカルな痛みを伴う経験の言葉。——ZINEでは「『脱植民地化』とは終わらないプロセス。」「透明で第三者的な語り手は存在しない。」など、7つのモットーを掲げています。これはどう練り上げたのでしょう? Isao インタビューの中でお話しいただいた言葉や、自分たちが脱植民地化というテーマにたどり着くまでに出会った人々との対話の中で出てきた言葉がもとになっています。最初に挙げている「『脱植民地化』と
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