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モートン病に対する治療戦略

こんにちは、だいじろうです。

これまでの足部疾患シリーズの記事はこちらから参照ください。


さてさて、今回はモートン病について書いていくわけですが、前回のフライバーグ病と同様、国家試験以来聞いたこともないという方も少なくないかと思います。

ですが、フライバーグ病と同様に、診療にあたる上では頭の片隅にいれておくことは重要ですので、今回はモートン病の病態と理学療法についての概要を解説していきます。



神経障害を呈するモートン病


モートン病はMTP関節部の深横中足靭帯の直下(足底)を通過する神経を床面との間で圧迫して神経障害を生じさせる疾患です。

その圧迫部の付近には仮性神経種が形成されることもあります。


障害部位は第3〜4趾間に最も多いとされていますが、第2〜3趾間、第4〜5趾間にも生じるとされています。

扁平足や開張足のように足部機能が低下した状態で、つま先立ちやランニング、ハイヒールを履いたりといった前足部に荷重ストレスが繰り返し加わるようなことが要因と考えられています。


診断としては、臨床症状と中足骨頭間下部にある仮性神経種の有無、ティネルサインなどがあります。

病態的にX-p上は異常はみられず、MRIやエコー検査などで仮性神経種が確認されれば、確定診断がつくこととなります。

ですが、モートン病で必ずしも仮性神経種が形成されるということではありませんので、MRIやエコー検査で仮性神経種が確認されなかったとしてもモートン病ではないとは判断できないということになります。

この辺りは医師を相談しながら診療を進めていくことが重要かと思います。


そして、モートン病の治療では、患部の神経への圧迫ストレスをいかに減らしていくかが治療のコンセプトとなります。

そのため、保存療法として、理学療法や足底板療法などがまずは選択され、それで軽快しない場合は手術療法が必要となることもあります。


後半部分ではモートン病に対する理学療法として、評価・アプローチについて解説していきます。


ここまでが無料で読める内容となります。
以下では「モートン病に対する治療戦略」について詳しく解説しています。
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