スパイをしたら恋しちゃいました
上の人:さくら、1つ頼みたいことがあるんだが
さくら:なんですか?
上の人:君は〇〇株式会社の〇〇社長を知ってるかな?
さくら:あの大手企業ですね
上の人:そうだ。あの会社の??システムというものが我が国としてはすごく欲しいのだ
さくら:つまりスパイとして盗んでこいってことですね
上の人:その通りだ。〇〇社長は君に似たタイプの女性が好みらしい
さくら:ということは接触した方がいいということですね
上の人:あぁそうだ。彼は大阪にあるバーによく行ってるという情報はすでにMS〇に入ってる
さくら:それではまず大阪にいってみようと思います
上の人:頼んだよ
さくら:はい
それからさくらは大阪に行きスパイ活動を開始する
さくら:(今まで百発百中で成功させたんだから今回も成功するでしょ
そう思いながら〇〇がよくいくバーに到着
さくら:(え、バーはバーでもカクテルバーじゃん...きたことないよぉ
バーテンダー:お客様なににしますか?
さくら:え....っとぉ......何があるんですかね?
バーテンダー:そうですね。こちらの??のカクテルはいかがですか?
さくら:じゃ、、じゃあそれで(カクテルなんてわかんないよ
?:ハハ
?:君はカクテルバーに来るのは初めてなの?
さくら:あ...そうです(この人〇〇社長じゃん...ラッキー
〇:カクテルは1回ハマると抜け出せなくなるよ
さくら:へ〜そうなんですね
バーテンダー:〇〇さんは本当によくこられますもんね
〇:キャバクラとかに行くよりこっちの方が性に合うんだよ
バーテンダー:大企業の社長がウチなんかに常連になっていただいてありがとうございます
さくら:社長なんですか?(知ってるけどね
〇:〇〇株式会社の社長をしてるんだよ
さくら:うわぁすごいですね
〇:いやいや何もすごくないよ
さくら:(この人めちゃくちゃ謙虚だ
さくら:そういえばニュースでみましたよ!
さくら:??システムを作ったって
〇:あ〜あれは社員の努力のおかげだよ
さくら:(この人優しすぎる!
〇:君はなんの仕事をしてるの?
さくら:えっと....私はコンビニのアルバイトです
〇:ほお...よくこの店にきたね
〇:アルバイトだとくるにはレベル高いでしょ
さくら:そうですね。でも1回きてみたかったんです
〇:興味本位ということか
さくら:そうです
〇:わかった。じゃあいい思い出だけにしたいから僕が奢るよ
さくら:いいんですか?
〇:うん。
バーテンダー:〇〇さんが奢るの珍しいですね
〇:この子すごく可愛いからね
さくら:あ、ありがとうございます//
〇:受付か秘書になってほしいくらいだね
さくら:いやいや私なんてダメダメなんで...
〇:そうなのか...それは残念だ
こうして1回目の接触が無事終わり......
さくら:奢ってもらってありがとうございます
〇:いやいや、楽しかったよ
〇:それじゃあ
さくら:はい
こうして別れ 点検(公安にバレていないかを確認すること)を終え
消毒(電車のドアが閉まる直前で降りるなどしてまくこと)をし、任務のために用意された家へと帰る
さくら:あの人すっごく優しくてビックリしちゃった
今までスパイとして会ってきた人の殆どは横暴な人ばかりだった
さくら:あの人だいぶ気に入ってくれてたから次会うのは1ヶ月後くらいに道端で会おっと
〇〇の情報は随時入ってくるためバッタリ会ったふうに見せるのは可能なのだ
さくら:(でも......〇〇さんカッコよかったな......あ!こんなこと考えちゃダメだ
こうして少し変な感情になりながらも眠りにつく
ー1ヶ月後ー
さくら:よし、今日は会う日だ!
さくら:もう少し接触した方が良さそうだから〇〇さんの日程的に夜会おう
こうして緻密に時間を合わせ......
さくら:よし、17時半にはここを通るはずだからカメラ置いとこ
路肩に超小型カメラを設置し「バッタリ会った」のリアルさをだす
さくら:(きた!
5歩ほど歩くと
ガタッ
さくら:あ、すいません肩当たっちゃって(わざとだけどね
〇:いえいえそちらこそ大丈夫ですか......って君はあの時の!
さくら:もしかして〇〇さんですか!?
〇:そうだよ。バーの時の子だよね?
さくら:そうです
〇:すごい偶然だね
さくら:バッタリですね笑
〇:これからどこか行く予定なの?
さくら:いや、散歩してただけです
〇:そうか。それじゃあ今からまたあのバーに行かないか?
さくら:いきたいです!
〇:それじゃあ行こうか
さくら:はい
それから〇〇は車を出してくれバーに入る
バーテンダー:〇〇さん今日もありがとうございます
バーテンダー:あ!この前の子も一緒なんですね
さくら:こんばんは
〇:さっき道でバッタリあってね
バーテンダー:そんな偶然あるんですね
〇:僕もビックリだよ笑
バーテンダー:今日は何にします?
〇:じゃあ??にしようかな
〇:君は?
さくら:それじゃあ...ギムレットで
〇:お、調べてきたの?
さくら:はい...笑
〇:バイトは調子よさそう?
さくら:だいぶ慣れてきたのでいい方ですね
〇:留学生のわりに日本語も上手くてすごいね
さくら:いやいや笑
〇:謙虚だしかわいいしすごいね!
さくら:〇〇さんこそ謙虚ですごくいい人ですよ
〇:僕は謙虚...なのかな?
バーテンダー:謙虚ですよ
さくら:それに私なんかに優しくしてくれるってすごくいい人ですよ
〇:君は性格がいいから優しくしてるんだよ
さくら:そうなんですね
さくら:(この人ホントにいい人なんだなぁカッコイイし
バーテンダー:お先に??です
〇:ありがとう
こうして2度目の接触も無事終わり、点検と消毒をし家に帰る
さくら・あれ、連絡が入ってる
その内容とは......
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上の人:??システムについてはあとどのくらいかかりそうかな?
上の人:できるならあと2ヶ月でかたをつけて欲しいところだ
上の人:そしてとったシステム情報は「デッド・ドロップ・コンタクト」をこっちに渡してくれ
※デッド・ドロップ・コンタクトとは空き缶の中に情報を入れ人目に付きにくい公園などにおき(上の人)が回収することだ
上の人:××公園の光の入らない4番目のベンチの下においてくれ
とのことだった
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さくら:2ヶ月か...急接近しないと間に合わなさそうだなぁ
さくら:あと2ヶ月でお別れかぁ.....
少しさみしさも芽生えたさくら
さくら:でも任務だから!
ー1ヶ月後ー
さくら:(今日はスケジュール的にウチのコンビニにくるはず.....店長に無理言ってシフト変えてもらったんだからしっかりしないと
そしてレジ打ちをしていると
カラン カラン
さくら:(やっぱり来た
◯:22番を1カートン貰えるかな
さくら:はい。わかりました
◯:あれ?君この前の子じゃないか!
さくら:(よし!上手くいった!
さくら:そうです!
◯:ウチのすぐそばじゃないか!
さくら:はい。なので社員さんもよく来ますよ!
◯:そうだったのか。
さくら:もう偶然というより運命みたいですね
◯:たしかにそのレベルだな
◯:ちなみになんだけど…
さくら:はい?
◯:バイトが終わってからで構わないんだけどウチの会社にきてくれないか?
◯:もちろん社長室に
さくら:いいすか?!
◯:もちろんいいよ。顔馴染みだしね
さくら:わかりました
◯:じゃあ待ってるよ
さくら:はい。(やった!これはもう一気にシステムデータ盗っちゃお!
そして夕方になりバイトが終わり会社に行くと
さくら:すいません。◯◯社長から招かれた者なんですが
受付:はい。お待ちしておりました。
受付:社長室はあちらになりますのでエレベータで上がってください
さくら:わかりました
そして社長室につき
コンコン
さくら:失礼します。
◯:さくらちゃんよく来たね
さくら:はい!でも何で私の名前知ってるんですか?!
◯:コンビニで名札が付いてたからね
さくら:そうだった!(まぁ偽名だからいいけど
◯:フフ
◯:さくらちゃんウチで働かないか?
さくら:私なんかじゃ務まらないですよ
◯:受付業務は基本的に慣れれば誰でも出来るから大丈夫だよ
さくら:それなら出来るかもです(まぁ今日盗っちゃえば会うことすらないけど
◯:それじゃあちょっと入社のための資料を持ってくるから資料室に行ってくるよ
さくら:はい
ガチャッ
さくら:(チャンス!
さくら:(たしか資料室はここから歩いて3分。資料を探すのに最低2分として…8分あったらいける!
そして◯◯のPCを立ち上げカタカタと打ち進め
ー3分後ー
さくら:これだ!
ようやく??システムの内部情報にたどり着いた
さくら:(あとはこれをコピーして……
しかし……
ガチャッ
さくら:(え?
◯:さくらさん何してんの?
さくら:い、いや……
◯:まさか本当にさくらちゃんがスパイだったとは
さくら:な、何で知ってるの……
◯:実はCIAのとある人物とプライベートで仲が良くてね
◯:ソイツから「最近スパイが近づいてるみたいだから気をつけろ」って言われてね
さくら:(なんでCIAにバレてんの……
◯:それで色々考えてたら「あ、これさくらちゃんだろうな」ってなったんだよ
さくら:はい…
◯:でもね……俺さくらちゃんのこと好きだわ
さくら:え?(どういうこと?
さくら:私◯◯さんの会社潰そうとしたんですよ?
◯:わかってるよ。それでもやっぱりさくらちゃんのことが気になって仕方ないんだよ
さくら:でも私バレたからには失敗したということで本部に戻らないとなんです
◯:スパイなんて辞めればいいんだよ
さくら:そんなわけにはいかないんです
◯:どうして?
さくら:辞めると母国にいる私の兄とか親の給料とか年金の額が下がっちゃうんです
◯:要するに家族のために戻らないといけないってわけか
さくら:はい。
◯:じゃあご家族も日本に連れてきなよ
さくら:え?
◯:そしたら僕が今もらってる額以上のお金をご家族に渡せる
◯:そしたらさくらちゃんもスパイをする理由がなくなるでしょ
さくら:本当にいいんですか?私スパイですよ?
〇:スパイとはいえ僕はこの出会いを運命だと思ってる
〇:それにさくらちゃんもまだこっちにいたかったんじゃない?
さくら:なんでそれを......
〇:僕のPCをいじる姿を防犯カメラで見てたんだけどさ、本当なら成功するから喜ぶはずなのにさくらちゃんは少し切ない顔をしてたからね
さくら:本当は私...〇〇さんのこと好きだったんです
さくら:でも私はスパイだから...その気持ちをずっと押し殺してたんです
〇:スパイを堕としちゃったか笑
さくら:..///
〇:そういえばさくらちゃんってこれ(??システム)が欲しくてこの国に来たんだよね?
さくら:はい
〇:てことは他国からこのシステムって欲しがられてるの?
さくら:これさえあれば色んな問題が解決するんです
〇:へぇ...誇らしいな。そんなシステムがウチにあるなんて
笑みを浮かべる〇〇
〇:ってまぁそんなことはどうでもいっか笑
〇:今すぐご両親にこっちに来るように言いな?
さくら:ありがとうございます!
〇:うん
ー2日後ー
ピンポーン
〇:お、さくらちゃんよく来たね
さくら:これからよろしくお願いします
〇:おう!
それからさくらちゃんの家族も無事日本に来てくれた
しかしスパイを辞めたことから脅迫状の様な物が届くようになったがその度に〇〇が慰め、癒してくれた。
絵に書いたような「幸せな暮らし」は出来ていないかもしれないけど、幸福を感じる暮らしを2人は送った
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