キムラくんメンマ
キムチとラー油（食べるラー油）を組み合わせた通称『キムラくん』が大阪のうどん屋さんを発端にして一昔前に大流行しましたが最近はあまり聞かなくなりましたね。
ですが、このキムチと食べるラー油の組み合わせは実はプロの目線で解析してみても、なかなかどうして優秀なレシピだったりします。
もしかすると多くの人が存在すら忘れかけた数十年後くらいに何らかのきっかけで再び脚光を浴びたりなんてことも、あり得るのではないでしょうか。
今回もスーパーで材料さえ買い揃えれば、たったの30秒ほどで簡単に今夜の食卓に新しい副菜を一品追加できますので是非お試しください。
① 基本の材料
【キムラくんメンマ】 ※２～３人前
・ キムチ … 100g（※酸味の少ないものを推奨）
・ 味付メンマ … 100g
・ ごま油 … 適量
・ 食べるラー油 … 20～30g（※量はお好みで）
・ 刻みネギ … 適量
・ 白すりごま … 適量
・ 糸唐辛子 … 適量（※飾り用なので無くてもOK）
② キムラくんメンマの調理
1. 味付メンマは汁気を含んだ商品であれば手で強く握って水気を絞っておく。ほとんど水気のない商品なら、そのままで使えます。
2. ボウルに分量のキムチと味付メンマ、適量のごま油を加え、手で全体を揉み込むように優しくあえて味を馴染ませる。
3. 人数分の小鉢にそれぞれ真ん中が山高になるように盛り分ける。
4. 食べるラー油をお好きなだけ上にのせ、刻みネギを散らす。
5. 白すりごまを心もち多めに振りかける。
6. あれば最後の仕上げに糸唐辛子をふんわり飾って完成。
③ ポイント＆ヒント
・とても簡単な即席料理ですが、ゆえに最も重要になるのが原料となるキムチ自体の味です。キムチはピンからキリまで多くの商品が出回っている上、味の個性も様々です。
高額なものが必ずしも美味しいというわけではありませんし、人によって好みもありますのでご自身で食べ比べてお気に入りを見つけるしかありません。
一応、以下に僕が個人的に好んでいる市販品を紹介しておきますので、ご近所のスーパーで見かけましたら一度、参考程度にお試しください。
【僕が個人的に好んでいる市販キムチ】
暫定１位 … 天政松下『ちょっと辛いが、ほんまに旨いキムチ。』
暫定２位 … 美山『イチオシキムチ』
暫定３位 … フードレーベル『牛角キムチ』
※ちなみに僕の美味しいと思うキムチの基準は…
・酸味が少なく、食べた瞬間には自然な甘味を感じる
・舌触りがニュルニュルしておらず、水っぽくない
・深い旨味とコクがあり、適度な辛味も感じられる
・メンマはたまに下味のついていない水煮されただけの商品も売られていますが、このレシピで使うのは味付の商品ですのでパッケージやラベルに必ず『味付』と書いてあるものを選んで購入してください。
瓶詰めや真空パックなど様々な商品がありますが、どのタイプでも構いません。
・食べるラー油も多種多様な商品が出回っていますが、やはりクオリティと価格の総合バランスで突出していると思うのは桃屋の『辛そうで辛くない少し辛いラー油』です。
一切の手を加えずシンプルに白ご飯にのせるだけでも充分に美味しいですし、食べるラー油を使ったレシピはネット検索すれば大量に見つかります。
台所に常備しておけばヘタにマニアックなハーブ＆スパイス類なんぞを買って並べておくより、よほど日々の献立に役立ちますよ。
開封するまでは戸棚などで長期常温保存ができ、開封後も冷蔵庫内で軽く１ヶ月程度は日もちしますので使い勝手も良好です。
・このメニューはさらに軽い一手間を加えることによって以下のようなバリエーション豊かな新しい料理への応用が比較的かんたんにできますので是非ご活用ください。
【応用レシピの一例】
1. キムラくんメンマやっこ
水気を切った冷やっこにキムラくんメンマを山盛りに盛るだけ。
2. キムラくんメンマ温玉丼
皿に盛るかわりに白ご飯の上にキムラくんメンマを盛り、中央を少し窪ませて買ってきた温玉をのせる。さらにマヨネーズを格子状に掛けてから、ネギやゴマなどで仕上げる。刻み海苔もかけると美味しさ倍増です。
3. ぶたキムラくんメンマ
豚バラ肉の薄切りを塩コショウで焼き炒め、キムチとメンマを加えてさらに炒める。適量の濃縮めんつゆと溶き玉子を加えてもうひと炒めしたら皿に盛り、食べるラー油以降の盛り付けをする。好みでマヨネーズをかける。
・糸唐辛子とは細く糸状に加工された唐辛子です。お店などで赤い毛のようなスパイスが料理の上に載っているのをご覧になられたこともあるのではないでしょうか。
老舗スパイスメーカーであるギャバンの『業務用 糸切り唐辛子』は見た目ほど辛くはなく、柔らかで口あたりも悪くないので僕の経営しているバルを含め、多くの飲食店が料理の飾り付けに活用しています。
完成した料理にふんわりとのせるだけで、ほのかな唐辛子特有の芳ばしい香りと鮮やかな赤色が主役をグンと引き立ててくれます。
チャーハン、麻婆豆腐、エビチリ、ピザ、パスタ、きんぴら、揚げ出しetc…中華系を筆頭に唐辛子が似合う料理にはジャンル問わず大活躍です。
白髪ネギと組み合わせて紅白のコントラストを描くのも定番ですね。
料理は見た目でも味が変わると言われており、食べる前の美しさや期待感は想像以上に重要です。こういった料理に立体感や高級感を演出するプロ現場の工夫をご自宅のお料理にも積極的に取り入れてみられてはいかがでしょうか？
④ 要点まとめ
・ キムチと味付メンマとごま油をボウルに合わせて揉み込む。
・ 器に山高に盛り付け、食べるラー油をのせてネギを散らす。
・ 白すりごまをたっぷりかけ、あれば糸唐辛子を飾って完成。
※内容にご意見ご質問等ございましたらお気軽にコメントくださいませ。
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