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自家製10秒サングリア


プロ目線のかんたん手抜き飯シリーズ。

今回はではありませんがサングリアという人気ドリンクの手抜きレシピをご案内します。手抜きレシピとはいえ、お店で商品として通用するレベルの美味しさですけどね。

そもそもサングリアとはワインにカットした果実を漬け込むことでワイン独自の酸味に果物の甘みが加わり、爽やかでフルーティな味わいを楽しめるという、日本のバルや居酒屋でもすっかり定着したスペイン発祥のお酒です。

見た目が華やかで可愛らしいのでパーティーなどの席でもお洒落に映えますし、ジュースのように甘くて飲みやすいので、ワインは苦手だけどサングリアなら飲めるという方も非常に多くおられるようです。

実はご家庭ではもちろん、飲食店であっても酒類製造免許を持たない人が本格的なサングリアを作ろうとすると酒税法という法律に引っかかってしまうという大人の事情がありまして、お店としては少し扱いにくいメニューだったりもするのですが、この本来のレシピにも引けをとらないくらいに美味しい僕の10秒サングリア(サングリアもどき)でしたら下準備さえしておけばグラス一杯だけから10秒くらいで簡単に作ることができます上、もちろん法律的にも何の問題ございませんので、ぜひお試しください。

サングリアの取り扱いに悩んでいる飲食店さんにもおすすめのレシピです。
想像を超える美味しさに、きっと毎日でも飲みたくなりますよ。

① 基本の材料

【サングリア 赤・白 共通】 ※量は自由
・レモン … 1個
・オレンジ … 1個
・キウイ … 1個
・白桃缶詰 … 1缶
・パイナップル缶詰 … 1缶
冷凍ミックスベリー …1pc
リンゴ100%ジュース … 1本
赤ワイン … 1本(安価なもの)
白ワイン … 1本(安価なもの)
ガムシロップ(シュガーシロップ) … 1pc
・ミントの葉 … お好みで。※無くても構いません。


② 下準備

1. レモンはよく洗ってからヘタと底を落とし、皮は剥かずに3~5mm厚の輪切り(もしくは縦半分にカットして3~5mm厚の半月切り)にする。
調理用バットか平たい皿にクッキングシートを広げ、その上にできるだけ重ならないように広げて乗せる。

2. オレンジもレモン同様に洗ってから皮ごと好きな形状にスライスし、広げてあるレモンの上に新しいクッキングシートを重ねて敷き、その上にできるだけ重ならないように広げて乗せる。

3. キウイは皮を剥き、5mm厚程度の輪切りか半月切りにする。オレンジの上に新しいクッキングシートを重ねて敷き、その上にできるだけ重ならないように広げて乗せる。

4. 白桃缶やパイナップル缶も好きな形の一口サイズにカットし、クッキングシートの上にできるだけ重ならないように広げて乗せる。
※もちろん作業手間や保管スペースが許すのであれば缶詰じゃなくて生のモモやパイナップルをカットしてもOKです。

5. リンゴジュース製氷トレーに流し込む(果汁ブロックアイス)。

6. 上記を全て冷凍庫に入れて一晩、凍らせる。

7. バラ凍結したフルーツは種類ごとに丈夫な厚手のポリ袋に分けて入れ、冷凍庫内で保管しておく。
冷凍ミックスベリーは元からバラ凍結してあるので、そのまま使えます。

8. 赤ワイン白ワインは冷蔵庫で冷やしておく。


③ 自家製10秒サングリアの調理

1. ロックグラスに150ccのワイン(赤 or 白)を注ぐ。

2. リンゴジュースのブロックアイスを2~3個入れる。

3. 好みの冷凍フルーツをワインが溢れない程度まで入れる。

4. ガムシロップを1ポーション(13~15g)入れる。

5. マドラー(or バースプーンなど)で底から軽くステアして完成。

※仕上げにミントの葉を飾ったり、手の平でポンと葉を叩いてからサングリアの中に何枚か混ぜ込んでおく上品でお洒落な芳香を楽しめます。


④ ポイント&ヒント

・使用するフルーツはレシピ以外のものでも何でもOKです。旬のフルーツを色々と試して個性的で美味しい組み合わせを発見しながら楽しみましょう。
もし、スーパーなどで美味しそうな冷凍フルーツを見つけたら下準備も無しでそのまま即利用できますよ!

【サングリアにおすすめの果物いろいろ】
ライム、グレープフルーツ、ブラッドオレンジ、ゆず、リンゴ、マンゴー、メロン、スイカ、バナナ、ミカン、ナシ、ブドウ etc...

フルーツのカットやバラ凍結は、もしご自宅の冷凍庫スペース的に一気にまとめてできなければ作業を何日かに分け、バラ凍結できたものから順にポリ袋に詰めて片付けていけば、それほど広いスペースを使わずに下準備できます

・この10秒サングリアには、飲食店で提供される場合にも見逃せない大きなメリットが多数あります。

【10秒サングリアがもたらす飲食店への10大メリット】
1. 従来の瓶漬けのような広い冷蔵ストック場所が必要ない。
2. グラス単位でもカラフェ単位でも必要な量だけを作れる。
3. 素人でも10秒ほどの短時間で作れ、かつ自家製を名乗れる。
4. 氷不要で長時間保冷できる上、味が薄まったりもしない。
5. 本物に負けない見た目と味わいで価格も同等で販売可能。
6. 赤・白・ロゼ・泡などのバリエーションにも兼用できる。
7. イチゴのみのサングリアなど個別商品化にも対応。
8. バラ凍結してあるフルーツは他のメニューにも併用OK。
9. ロスが一切出ず、全ての関連食材を無駄なく使い切れる。
10. その場で混ぜるためカクテル扱いとなり酒税法に触れない。

リンゴジュースのブロックアイスは他のジュースでも代用可能です。ただ、白ワインに濃い色のブロックアイスを使うと見栄えが悪くなりますのでご注意ください(例えば巨峰ジュースのブロックアイスなどは要注意)。
果汁ではありませんがカルピスのブロックアイスも美味しいです。

【サングリアに合う果汁ブロックアイスの一例】
フルーツミックスジュース、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、パイナップルジュース、ピーチジュース、マスカットジュース etc...
※いずれも基本的に果汁100%のジュースを選びましょう。

果汁ブロックアイスは溶けるごとに少しづつ味の変化が楽しめ、濃さもほとんど薄まりません。ですが普通の氷だと時間が経つに連れ、どんどん味が淡くなってしまいますので使いたい場合は純度の高い水割用ロックアイスをおすすめします。

10秒サングリアに使用するワインは決して高価なものである必要はありません。ジュースやガムシロップを混ぜることで元の香りや味わいは完全に崩壊しますので正直もったいないです。スーパーの片隅に並んでいる1000円以下で大きめの紙パックやペットボトルなどで売られている安価なワインで充分です。

ただ逆に飲んでみて好みじゃなかったワインをサングリア用にまわすことで最後まで美味しく消費するといった活用は大いにありだと思います。

【僕が10秒サングリアを作るのに推奨するワイン】
サントリー 酸化防止剤無添加のおいしいワイン。 (濃い赤) 1800ml
サントリー 酸化防止剤無添加のおいしいワイン。 (白) 1800ml

赤ワイン白ワインだけでなく、ロゼワインや少し値段は張りますが炭酸の入ったスパークリングワインなどでもサングリアを楽しむことができます。

ガムシロップ(シュガーシロップ)はポーションタイプでもボトルタイプのいずれでも構いませんが、グラス一杯分のレシピである150ccのワインに対して13~15gがベターですので、もし用意されたポーションが8g入りなど容量の小さいものであれば1度に2個を使うなどして甘さのバランスは好みに合うよう適宜調整してください。

ガムシロップハチミツ砂糖でも代用できますが、これらはガムシロップよりも溶けにくいため、先にワインと一緒にグラスに入れて良くかき混ぜ、完全に溶かしきってからブロックアイスやフルーツを加えていく必要があります。つまり少し時間がかかりますので10秒では作れません

・お酒が苦手な方はワインの量を半分に減らし、その分をソーダ水やサイダーなどで満たすことで、より飲みやすくなります。


⑤ 要点まとめ

・好きなフルーツを好きな形状にカットしてバラ凍結する。
・好きなジュースを製氷ケースで果汁ブロックアイスにする。
・グラスにワインと果汁ブロックアイスとフルーツを入れる。
・ガムシロを入れてかき混ぜ、好みでミントを飾って完成。
・その場で混ぜるためカクテル扱いとなり法律上でもセーフ。
・このお酒をサングリアと呼べるかどうかはあなた次第です。

※内容にご意見ご質問等ございましたらお気軽にコメントくださいませ。

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