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Photo by
inagakijunya
不器用な生き方
社会人になって3ヶ月目を迎えた。
昨日見た猫の話。
同期と2人で近所のカフェに行った。
住宅街の細い道にあって、扉を開けるとお客さんはいなくて眼鏡をかけたやさしそうなおばさんが出てきた。
「よくこんなところ見つけてくれましたね。うちは宣伝とかあまりしないから近所のおばさんのたまり場になってて。だから来てくれた方にはお昼寝していってくださいねって言ってるんですよ。ゆっくりしていってくださいね。」
暖かかった。
おばあちゃんちに遊びに来たような感覚。
話しながら庭を見た。黒っぽいまだらの猫がいた。
猫って軽々とひょいひょいと高いところから飛び降りたり、すり抜けたり、細いところ歩いたりするものだと思ってたけど、
でもその猫はものすごく不器用だった
細い塀の上を歩くとき片足ずり落ちてバランス崩しながら、しょっちゅう止まりながら、たまにすり抜けようとしてやっぱり無理でまた考えて歩き出して。
こんな不器用な猫見たことない。でもものすごくいとおしかった。同期と一緒に大笑いしながら、でもじっと見ていた。
私もその同期もたぶん不器用で、人と比べて、なかなか前に進んでる感覚がなくて焦っていた。
器用だと思い込んでいた猫でも不器用な猫はいる。
不器用は不器用なりに時々止まって、考えて、また歩き出せばいい。
きっとその猫を見ていた私たちみたいに、そんな私たちを見てくれていて応援してくれている人がいる。
あの猫は私たちにそれを伝えようとわざわざ来てくれたのかなーって勝手に思った。
「お仕事頑張って。またいつでも来てくださいね。」
また、頑張ろう。元気出た。
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