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「安定していないのが普通」であると気づいたことについて

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ここ最近でもいろいろと書いているように、この冬も絶賛メンタルダウン期間に入っているわけだけれど、こういう自分にとってキツい時というのは大きな気づきや学びもある時である。

僕にとっては新たな気づきというのか大きな発見だったのが「安定していないのが普通」ということである。

まあもしかしたら「そりゃあ、そうだろう」と思う人もいるかもしれないけれど、僕にとっては「ええー!そうだったのか!」みたいな、ここ最近でも特に大きな気づきとなった。

適応障害を数年前に経験してからというもの、自分の心は大きく浮き沈みするようになって、特に冬の季節はたいてい、がくーんと下がるし、それもいきなり下がるものだから、毎年のように冬の季節というのはなんとも過ごすのがしんどかった。

だから僕が普段から望んでいたことは「心が安定していること」であり、いつも心が穏やかでいられたらどんなに幸せだろうと思っていたし、あーだこーだと試行錯誤して、心を安定させようとしてきた。

それでもやっぱりふいに自分のコントロールできないところで、ちょっとしたきっかけで心がぐらぐらっと揺れることがあるし、いったん沈み込むと、沈む前に戻るまでになかなかの時間がかかったりする。

そしてそういう心の浮き沈みに疲れていたし、毎年どうしてもそういうふうになるし、心の不安定さ、気持ちの浮き沈みとは、おさらばしたかったというのが、正直な気持ちであった。

そんな気持ちでいた時にSNSでなんとなく見た動画で「不安定が普通なんだよ」みたいな言葉を聞いて「ええーそうなんだ!」とショックというのかこういうのを目から鱗というのか、そんな経験をした。

言われてみれば、まわりの自然を見ても天気も変わるし、季節だって変わっていくわけで、いつも同じで一定で安定しているということはない。

じゃあ僕という人間だっていつだって同じではないし、心も体もいつも何かしら揺れ動いているというのか、変化しているというのか、安定しているわけではないし、不安定が普通といえるよなあと気づいたら、なんだか心が軽くなった。

これまでは、自分でも無意識に沈んだ心をなんとかいつもの状態に戻そう、安定させようと思っていたし、そうするためにあーでもないこーでもないと今思えば無理をしてきた。

多分それは、その心が沈んでいるという、キツくてしんどい状態から早く出たいとい気持ちがあったのだろうし、心の浮き沈みがあるとキツいのでそういう心の浮き沈みをなくして安定させたいという気持ちもあった。

とはいえ季節に春夏秋冬があって、冬はなんだかただ雪が多くてひたすら寒い季節だけれど、春に向けての大事な季節であることに変わりないし、全ての季節が必要だからそれぞれあるのだと思う。

だから1年を通して季節が変化していくし、そうすることで自然がうまくまわっていくわけだから、それがどこかひとつの季節がずうっと続くとなったら、それこそバランスが崩れておかしなことになる。

僕の心と体も、季節がめぐっていくように、いつも全く同じということはないわけで、そう思えれば「ああ、この時期はゆっくりと休めということなのかな」と素直に受け取れるというのか「いつも安定していなくていいんだ」と、ちょっとなんだかほっとした気持ちになることができた。

冬がどんなに雪が多くて寒くても、それがずっと続くことはなくて、暖かい春が自然とやってくるように、今の自分の心と体の調子も、また上がってくると信じるというか、のんびり構えて無理をせず日々を過ごしていきたい。



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