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10年以上続けられる1%の美容室になるために続けてきたこと。タナカエミ

実働5年で廃業率が9割を超える美容室。

美容室はすぐ建つけれども、いつのまにか潰れてるよね…なんて言われがちな業界です。

当店リーカの歴史といえば。
おかげさまで今現在独立12年目。先代から引き継ぎ、創業50周年を迎えます。
大阪松原市の人口約12万人。
そこそこ都会の天王寺から沿線にのって約20分の町にリーカ はあります。
そんなところで50年。
『続けられている秘訣…何をしてきたの??』
よく聞かれるご質問です。

でも、実は会社存続のピンチもあったんです…

これを読むと、これから出店する方の不安を少しでも抑えられるお手伝いが出来るのでなないか。
そして、今ピンチを迎えているアナタへのヒントになれるのではないかと思っております。

ピンチはチャンスというが、本当にピンチだった…



『辞めたいんです』
リーカを引き継いで一ヵ月ほど経ったある日。
突然言われたその言葉。
経営者なら一度は聞いた事がある言葉ではないだろうか。
『お時間ありませんか?』そんな風に言われることなく言われた『辞めたいんです』
『お時間ありませんか?』すら言われなかった理由、それは3人まとめて言われたからである。
当時スタッフは4人。
1人を抜いて、残り3人が辞めたいと言い出したのである。スタイリスト、アシスタント(エステ、スパ専門)、2年目アシスタントの3人。
『1ヵ月後には辞めます』
どう考えてもその3人が辞められたら困るのは目に見えている。
けど、ワタシは言った。
『わかりました』
引き止めても無駄だとわかっていたからだ。
先代から引き継ぐ事が決まり、それからなんとなく不穏に感じていた空気。
もう、見抜いていたのだ。なんとなく実感していたのだ。その時はもうすぐ来ると。

残ってくれたスタッフは結婚を控えている。
遠くに引っ越す為、残り時間は3ヵ月。

ワタシは腹を括った。
【存続する為に、まず何をするべきか】

人ありき。そして自分ありき。

人に頼っていてはいけない。
人を信頼しすぎてはいけない。
人=他人 自分と人は同じではない。
自分の考えを通すのならば、自分が唯一無二でなければいけない。
率先して何でもする。
感謝する。
謝る。
何事も伝える、そして話し合う。
耳を傾ける。
質問をする。
対等ではないが、対等でいられるような考え方を持つ。
アンテナを張り巡らす。
気遣いは忘れない。
大きな声、そして笑顔でいる。
正直でいる。

次のスタッフを。
もし雇う事が出来たのなら必ず守る。
自分との約束。

そしてまず何をやったかというと。

求人。
しかしすぐには来ないのが求人。
求人に対して色々な媒体を皆様お使いだと思いますが、美容師という特別な資格を持つ求人はなかなか来ないのが現実です。
それを知っているからこそ、長年通ってくださっているお客様全員に正直にお伝えしました。

『美容に興味ある人、どなたかいませんか?』
『美容師になりたい方。』
『美容師をやっていたけれど、今はお休みしている方、おりませんか?』

無我夢中だった。

50年=半世紀存続できる美容室として営業していく為に。

今のスタッフがいてくれるのは、お客様のおかげなのである。
皆様が方々に声をかけてくれたからこそ繋がったご縁で来てくれた子達なのだ。

お客様皆様が働きかけてくださったおかげで、リーカは今も松原市で根を張らせていただいている。

お客様がリーカ を愛してくださっているからこそ、助けていただいたのだと強く感じている。
それはずっと私達もお客様を愛しているから。
互いに想い、それを紡いでいく。
だからこそ長く歩み続けていられるのだと実感している。
ここで終わりではない。
今までやってきたこと。
そしてこれからも長く紡いでいくためには、まだまだやり続けることがある。
そして新たに始めること。

これからこの先も全美容室の繁栄、そしてお客様のためにも。たくさん記して行きたいと思っております。

【生涯顧客】がいたからこそ、ピンチをチャンスに変えられたこと。私はずっと忘れません。

ご縁、ご恩に感謝し、これからも贈り続けたいと思っております。

続けていくことは、ただそれだけ。

目の前の景色を永遠に美しく見る為に。

ワタシの【生涯顧客】の定義とは↓

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