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美容師/美容室にとって貴重な存在とは。

私のお客様が脱毛症になってしまった時。
「ずっとリーカ に通っていてよかった」と言われました。

もし美容室を転々としていたら、どこに相談したらいいかわからなかったと思うからと…
美容師とお客様の関係性を超え「人と人」で繋がれる事は、互いにとって貴重な関係です。
美容師という職業柄、一定期間内に再会する関係は、ある意味では友人よりも深い関係であると感じます。

そんなお客様からご来店予約が入った、そしてご来店される当日。

・前回お話しした内容
・おススメしたいメニューやトリートメント
・こうしたら喜んでくれそう!というアイデア

が瞬時に沢山浮かんできて、何よりも自分自身の幸福を実感します。
そして、その幸福感をそのままお客様へ美容という形で提供・還元する。

そんな価値ある時間を共有できるお客様を、私は【生涯顧客】と定義しています。


では【生涯顧客】が美容室にとってどれだけ貴重な存在なのか考えていきましょう。

1.美容師として成長させていただける
頼ってくれるからこそ、それに応えたいという気持ちが芽生え、常に学ぶ姿勢が定着する。学びを深めるという事は「上には上がいる」事を知ることであり、謙虚な気持ちになれます。

2.品質・技術の向上
同じお客様であっても、髪の毛は再来時に同じ状態のまま伸びているということはありません。
その為、何度か施術して改めてより見合う提案ができることも多いと思います。
何度も頼って頂けることでお客様に合った提案ができる為、高品質なサービスを提供できます。

3.共に年齢を重ねる事ができる
何にも代え難い価値はまさにここにあります。
お客様の人生の一部に加えて頂ける体験は、美容師ならではなのではないでしょうか。
安心できる場としてお客様のご家族・ご友人などのご紹介を頂くことができます。


【生涯顧客】がもたらす影響というのは、美容師の労務環境にも大きく関わってきます。
お互いが幸福感を得ることによって、職場は活気に溢れ、スタッフ同士の向上心に相乗効果が生まれます。
そういった美容室やスタッフの雰囲気とお客様との信頼関係があって初めてアドバイスを聞き入れて下さり、美容師自身も自己肯定感が向上し、自信に繋がるのではないでしょうか。
我々は髪の毛のプロではありますが、何度も何度も簡単に会える(会えてしまう)プロです。
滅多に会えないプロのアドバイスであれば聞き入れることもあるでしょう、しかし私達は違います。
信頼関係を構築して初めて聞き入れていただける、私達の技術の効果はそこで初めて生み出されるものなのです。

お客様の美しい髪を守りたい、
より良い提案をしたい。
そういう思いを叶えてくれる、
形にさせていただける。
それが美容室にとっての【生涯顧客】であり、貴重な存在なのではないでしょうか。

これから3回に渡り【生涯顧客に会えるためには】というテーマで執筆していきます。

全ての美容室に、そして何より全てのお客様に幸福が訪れますように。




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