20年11/2　小説📚パロディ「痔滅の刃」No.12　第一章⑫　🔴恩返し

⬜⬜ 裁判が始まる5️⃣

⬜ 第2回法廷②

突然、無惨の姪の鬼舞好痔 侮多子が立ち上がったのです。
そして、泣きながら「ごめんね炭痔瘻（じろう）」と歌い始めました。

＜侮多子＞

🎵🎵🎵　ごめんねジロー
いままできずかず　愛してたの
ごめんね　ジロー
ごめんね　ジロー
やっぱりあなたを　愛してたの
夢に見てた　あこがれてた
その人こそ　あなたなの
ごめんね　ジロー
ごめんね　ジロー
許してちょうだい　私のジロー

奥村チヨ
多木比佐夫：作詞
津野陽二：作曲

予想外の展開に法廷内は、静まり返ったのです。

＜森の 市松＞
女・子供を泣かせちゃあ、渡世人とはいえねえなあ。

「あんた、江戸っ子だってねえ。食いねえ、寿司を食いねえ」
「あんた、江戸っ子～」浪曲師・広沢虎造の清水次郎長伝での石松のセリフ

＜裁判官＞
おいこら、
寿司屋の出前は

厳禁だぞ！

＜森の 市松＞
分かってるってことよ！
こちとら江戸っ子だぜ、
宵越しの金は持たねえ主義よ。

もちろん、現金で払うぜ！

＜裁判官＞
？？？？？

＜森の 市松＞
しかし侮多子はん！

そこに、本当の愛はあるんか？
【そこに愛はあるんか】アイフルのCM。大地真央のセリフ。

＜炭痔郎＞
そんなことはどうでもいい！

憎い敵とはいえ、幼い頃の愛称（ジロー）で呼んでくれて、
しかも「愛してる」

と言われては悪い気はしない。

感謝するよ！

「大事なのは感謝と恩返しだ。この2つを忘れた未来は、ただの独りよがりの絵空事だ」
（by 半沢直樹）

恩返しとして、訴訟は取り下げてもらうよ。

＜森の 市松＞
さすが炭治郎さんは「海道一の大親分でぇ！」
【海道一の大親分】清水次郎長を指す。

＜渋沢 栄痔＞
炭治郎さん、ちょっと待ってください ‼

＜裁判官＞
閉廷～
お、し、ま、い、DEATH！

痔（次）号に続く