見出し画像

カナダの確定申告で問題発生<タックスリターン>

冬の終わりには、
毎年恒例の確定申告(カナダではタックスリターン)を
しなければいけません。

私は2018年に初めてカナダに来てから、
毎回同じ税理士さんにお世話になっていました。

が、
昨年のタックスリターンの後、
ちょっと問題があって相談しても、
あまり親身になってくれなかったので、
今年から別の税理士さんにお願いすることにしました。
すると、
すんなり(?)解決したので、
今回の件をまとめておきたいと思います。

カナダのタックスリターンとは

カナダでは、
タックスリターンと呼ばれる確定申告や年末調整のような作業を
全員行います。

基本的に毎年2月から4月に行うのですが、
2年分まとめて行うこともできます。

<タックスリターンに必要なもの>
-SINナンバー(ソーシャルインシュランスナンバー)
-T4(源泉徴収票)
-家賃や授業料の領収証
-50ドル前後の費用(税理士にお願いする場合)

現在、
私も夫も通常の雇われ人で、
雇用主からT4をもらえる立場なので、
上記の書類だけ持参するだけで、
タックスアカウンタント(税理士)がすべてやってくれます。

タックスアカウンタントにお願いせずに、
自分でタックスリターンを行うこともできますが、
やはりプロにお願いした方が間違いがなく、
返金(リファウンド)も大きいらしいです。

事業主やフリーランスの場合は、また違うのでしょう。
この辺は今後のために、要勉強です。

結婚後のタックスリターン

結婚後は、その年のタックスリターンから
配偶者の情報を入力するようになります。

2020年に結婚した私たち。
結婚前から同じタックスアカウンタントのもと、
一緒にタックスリターンをしていたので、
私たちは例年と同じようにT4(源泉徴収票)を持参して、
タックスリターンを済ませました。

この時になにも問題がなければ、
結婚後のベネフィトがもっとあったのでしょうか?
ただ、
すでに例年より結婚後の方がリファンド額(返金額)が
大きかったような気もします。
この辺のお金の仕組みは、要勉強です。

日本での収入を含めたタックスリターン

2020年にコロナに慌てて、
数ヵ月日本に帰国していた私は、
日本でとりあえずアルバイトをしていました。

日本での確定申告は金額が小さいので必要ないかなと思っていましたが、
日本の収入分もカナダのタックスリターンに、
ワールドインカムとして申告してもらいました。

この日本での収入額については、
何の書類も持たずに、
口答で金額をタックスアカウンタントに伝えただけです。

もし、
日本でバリバリ働いていてカナダに途中から住み始めた場合や、
カナダに居ながら日本からの収入がそれなりにある場合等は、
このタックスリターンのやり方では不十分なのでしょうか?
この辺もやはり要勉強です。

タックスリターン後に起きた問題

2020年分のタックスリターンを2021年に行った後、
カナダの歳入庁から複数のお手紙が届きました。
「情報が不足していて正しく計算できない」とか、
「数万円支払いが必要」とか。
最初はさっぱり意味が分かりませんでした。

中には支払い金額と期限が書いてあるような手紙もあり、
私と夫の2人分で合計2000ドル程度、
わけもわからないまま支払わなければいけないのかと焦りました。

タックスリターンはきちんと済ませたし、
何の情報が不足しているんだか説明がないし、
歳入庁に電話しても手紙を送っても、
なかなか目的にたどり着けず解決しないし、
しばらく放置することにしちゃいました。
※放置するのは本当は良くないのでしょうが・・・。

最終的に、
新しいタックスアカウンタントに依頼して分かったのは、
2020年に私が日本に帰ったり、またカナダに戻ってきたり、
日本にいる間に収入があったりした情報が不足しているとのこと。
出発や到着の日付や、日本での収入額が必要だったようです。

税理士さん(タックスアカウンタント)探し

<前タックスアカウンタント>
2018年から2020年分までの3年分のタックスリターンを
してもらったタックスアカウンタントは、
夫の家族が昔からお世話になっている年配の男性でした。
彼は、通常一人分のタックスリターンを50ドルで行ってくれるので、
トロントでは一般的なタックスアカウンタントなのだと思います。
ビジネスを持っていると金額は変わるかもしれません。

ただ、
私の英語力やコミュニケーション力が足りなかったのかもしれませんが、
相談しても親身に対応してもらえず、
かなり残念でした。

<現タックスアカウンタント>
前年の経緯があったので、
今年のタックスリターン(2021年分)については、
私も夫も、
「新しいタックスアカウンタントを探そう」という意見で一致。
家の近く(徒歩圏内)の税理士事務所を探したところ、
一軒だけいい返事がきました。

ちなみに、
5,6軒の税理士事務所に連絡をしたのですが、
今シーズンはこれ以上新しい顧客を受け付けできないと言われたり、
全く返事がなかったり、
やりとりの途中で連絡が途絶えたり、
いろんな事務所がありました。

家から徒歩5分の事務所に行ってみると、
雑居ビルの小さな一室で、
セントラルアメリカ系(おそらく)の中年女性が
一人でやっているような事務所でした。
愛想よく迎えてくれて、
和やかに雑談をしながら作業を進めてくれました。
私たちの問題にも親切に説明と対応をしてくれたので、
なかなかいいタックスアカウンタントを見つけられたと思います。

金額は、
夫は通常料金の60ドル、
私はT4(源泉徴収)がなかったので25ドルでした。
前タックスアカウンタントと比較して、
通常料金で1人当たり10ドルプラスですが、
信頼できて相談しやすく、家からも近いので
来年のタックスリターンはもちろん、
今後夫がビジネスを始めることがあれば、
またこのタックスアカウンタントにお世話になろうと
話をしながら帰路につきました。

カナダの役所や銀行の対応のひどさ

カナダでは、
普段から「お客様第一!」みたいな考えをしている人は見かけません。
スーパーに行ってもコーヒーショップに行っても、
とにかくフレンドリーな印象です。
店員同士で雑談しながらお客さんを待たせても気にしない感じ。

ただ、
役所や銀行までもそんな感じなので、本当に腹が立ちます。
もちろん担当してくれる人にもよりますが。

今回のタックスリターンの件で、
私たちは何度か歳入庁に電話をしました。
一回で終わらなかったのは、
なんと、
途中で電話をガチャ切りされるからです!!

彼らは、
何か変なことを言ったり、
質問にすぐに回答できなかったり、
隣に他の誰かがいて指示を受けている様子があったりすると、
何も言わずに電話を切るそうです。

そんなのありえなさ過ぎて、最初は怒りが収まりませんでした。
役所がそんな対応をするとわかってから
次に電話に出た担当者に、
「なんであんたらはいつも勝手に電話切るのよ?!」
と思わず言ってしまいました。
その強気の態度が功を奏して(?)、
この電話でひとまず解決案までたどり着きました。

しかも、
その解決策は、不足している情報を書面で送るということ。
そんなら最初から送ってきていた手紙にその旨を記載しておくなり、
歳入庁の個人アカウントにそのメッセージを残しておくなり、
お互いに時間を無駄にしない方法があるでしょうに。
彼らには、能力も良心もないのでしょうか。

役所の電話番している人は、
そんなお粗末な仕事ぶりでお給料をもらっているんだから、
税金が高いわけですよね。

まとめ

昨年までは、
さらっと済ませていたタックスリターン。

今回はちょっとした問題で、時間がとられ、
自分で理解しておくべきことがたくさんあることを再認識できました。

これからもしばらくはカナダで暮らしいくので、
上手にカナダのやり方を熟知してやっていきたいと思います。

特に、
今後の働き方(フリーランス)や出産、子育て、
夫が始めたいというビジネス(飲食)等に、
切っても切れないカナダの役所やお金関係について、
勉強してnoteにまとめていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?