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カナダ永住権<ファミリークラス申請>

コロナ渦に国際結婚を成立させた後、
ひとまず夫婦で一緒に暮らすために、
夫の住んでいるカナダのトロントへ移住することにしました。

現在、市民権を持つ夫のスポンサーシップで、永住権を国内申請中です。
 →2022年2月、永住権を取得しました!

<これまでの流れ>
2020年末:カナダ入国、申請書類の準備を開始
2021年3月中:永住権(PR)と労働許可(OWP)の申請書類を提出
2021年5月末:仮のファイルナンバーを取得
2021年11月末:本ナンバーを取得、健康診断の案内を受領
2021年12月初:健康診断を受診
2021年12月中:バイオメトリクスの案内を受領、登録
2022年1月中:1st stage approval、スポンサー合格、
       CoPR portal用情報連絡の通知
2022年2月初:永住権を取得(レターのみ)
2022年3月初:PRカードを取得

この記事では、
大まかなカナダ永住権申請の流れを残しておきます。

それぞれの出来事については、
また別の記事でまとめたいと思います。

カナダ入国

2020年末、
私の家族と会うために日本に来ていた夫とともに、
福岡(私の地元)→東京→バンクーバー→トロント(目的地)と乗り継ぐルートで
カナダに向かいました。

トロントと東京間の直行便はコロナの影響で運休中だったため、
経由することになったバンクーバーで、
カナダ入国の審査がありました。

実際、
カナダ市民の夫がいるだけでビザを持っていない私。
コロナ渦にすんなり入国させてもらえるのかとても不安でしたが、
戸籍謄本やその翻訳等の書類を準備して挑んだところ、
無事に(しぶしぶ?)、通してもらえました。

この日から、
通常のビジターとして少なくとも6ヵ月間は
カナダ国内に滞在できることとなり一安心です。

入国審査は、
マスクをしているからか冷たい印象の担当者と
アクリル板やスピーカー越しのやりとりは機械的で、
夫も私も緊張に緊張を重ねてしまい、
あまりスムーズには行きませんでした。

それでも、
夫の来日も私の渡加もできたので達成感はありました。

そして、
トロントピアソン空港から夫のアパートまで
送ってくれることになっていた夫の両親が、
白とピンクの大きなバラの花束を持ってきてくれたので、
幸せな気分で新たな生活を始めることができました。

申請書類の準備と提出

永住権の申請は、
書類の不備なく進められる自信がなかったので、
エージェントにまるっとお任せできる代理申請にしました。

代理申請は、
準備するように指示をもらった書類を集めて送り、
作成してもらった書類にサインしてまた送るだけだったので、
いわゆる『永住権申請書類作成の苦労』は特別ありませんでした。

ちょっとだけ手こずったのは、
夫と私が共同名義となる銀行口座の作成です。
最初に問い合わせたCIBCでは、
私のビザがビジターなので作れないと言われてガッカリ。
エージェントの方にTDならビジターのステータスでも
口座を作れると教えてもらい足を運ぶとあっさり作成できました。

おそらく調べればすぐにわかったのでしょうが、
最初のころはエージェントの方になんでも聞いてばかりでした。
親切で情報力も抜群のエージェントの存在はありがたいです。

そんな代理申請のエージェント費用は、税別で合計3,500ドル。

エージェント費用には、
永住権申請や健康診断やバイオメトリクス、
日本語書類の英訳等に関する費用は、すべて含まれていません。
すべて合計するとそれなりの金額になりますが、
私たちが作成した書類も細かく確認してくれて、
政府からの問い合わせも受けてくれるプロのトータルサポートに
おんぶにだっこで助かっています。

今のところ、
時間や労力を買って、正解だったと思います。

2021年3月中旬、
エージェントの力を借りて申請書類一式を提出しました。

書類準備を始めてから約3ヵ月弱、
エージェントと私の間で書類の行き来や確認で多少時間がかかったり、
日本人の私よりゆったりしているカナダ気質の夫や夫の上司に
準備してもらう書類があったり、
どうしようもなかったかもしれませんが、
もっと早く書類を揃えられればよかったなと今では思います。

仮ナンバーの取得

2021年5月末、
ミシサガの移民オフィスが申請書類を受け付けたということで、
仮のファイルナンバーが発行されました。

仮ナンバーは、
スポンサー宛に届くレターに記載されていて、
本ナンバーの先頭にXが付いている11桁の番号です。

提出してから2ヵ月以上が経過していたので、
ちゃんと届いているだろうかという疑問を抱くこともなく、
まだ受け取ってすらいなかったのかと拍子抜けしました。

そして、
特にここから進展はなく、
次の連絡をただ待つばかりというもどかしい期間に突入します。

ちなみに、
この仮ナンバーでオンタリオ州の健康保険証、
通称OHIP(オヒップ)を作れないかと、
ダメもとでサービスカナダを数件回りましたが、
「まだ次のステージまで待ってね」と曖昧に言われるだけでした。

本ナンバーの取得

2021年11月末、
本ナンバーが発行されました。

仮ナンバーと本ナンバーの違いがよくわかりませんでしたが、
どうやら『正式にこれから審査を始めるよ』という連絡のようです。

仮ナンバーから本ナンバーまで6ヵ月、
書類の提出からは8ヵ月半、
ようやく動き始めました。

エージェントの方によると、
審査が始まるタイミングについては、
先に書類を提出している人から順番に処理されるという訳ではなく、
前後することも多いようなので、運次第です。

ちなみに、
この本ナンバーでも健康保険証を作れないかと、
ダメもとでサービスカナダに伺いましたが、
「まだ待ってなさい」とあしらわれるだけでした。

国内申請をしたので、
オープンワークパーミットも同時に申請しているのですが、
この段階では来ていません。


健康診断の案内

2021年11月末、
本ナンバーの連絡の翌日、
健康診断の案内が届きました。

エージェントの方から
「最近は本ナンバーが出た後の工程が早くなってきている」と
言われていた通り、
すぐに次のメールが来て、ワクワクしてきました。

早速、
指定のクリニックリストの中から選んだクリニックに連絡をすると、
3日後に予約が取れました。

健康診断の受診

2021年12月初め、
ビザドクターと呼ばれるビザ申請専門のクリニックで、
健康診断を受けてきました。

健診内容は、
問診票を記入して、
医師に「健康そうだね?」と聞かれながら血圧を測定してもらった後、
胸部レントゲンと採血と検尿です。

身長や体重も自分で記入するだけで測定されなかったので、
ちょっとくらいサバを読んでおけばよかったと後悔しました。

これまでに大きな病気をしたことも持病もないので、
さらっと済んだのでしょうか。

健診結果は、
1週間以内に直接移民局に送られるようで、
特に問題がなければ私に連絡が来ることはないとのこと。

バイオメトリクスの案内

2021年12月中旬、
バイオメトリクスのリクエストレターがメールで届きました。

30日以内に自分で都合のいいサービスセンターに予約をして、
受けるようにとの内容でした。

早速、
行きやすいサービスセンターの空き時間を調べてみると、
2日後に予約が取れました。

ちなみに、
このタイミングで健康診断の結果を
エージェントの方に確認していただいたところ、
無事パスしていました。

費用の85ドルは申請時に払っていたので、
今回は支払いなしでした。

バイオメトリクスの登録

2021年12月中旬、
サービスセンターで、バイオメトリクスの登録をしてきました。

コロナ前はバイオメトリクスの登録内容は、
指紋10本と顔写真撮影のはずですが、
現在は指紋10本のみでした。
せっかくそれなりの化粧をしていったのに・・・。

予約時間からそんなに待つこともなく、
(予約していてもめちゃくちゃ待たされることがよくある)
すんなり終わりました。

1st stage approval、スポンサー合格、CoPR portal用情報連絡の通知

2022年1月中旬、
1st stage approval、スポンサー合格、CoPR portal用情報連絡の通知が
連日メールで届きました。

1st stage approvalは、
申請者本人が要件を満たしていることの通知で、
この通知書があればオンタリオ州の健康保険証が作成できます。
なので、すぐに健康保険証を申請しました。

スポンサー合格は、
その名の通りスポンサー側の合格通知です。

CoPR portal用情報連絡の通知は、
最終の連絡で、
ポータルサイトにログインして、
住所と顔写真を登録するようにとの指示です。

ポータルサイトを移民局がチェックして問題なければ、
晴れて永住権が認められます。

私は顔写真が笑顔になっているとのことで、
一回再提出を食らってしまいました。

撮り直しの写真は口角を思いっきり下げた不機嫌な真顔にしました。

永住権取得の通知

2022年2月初め、
Congratulations!の言葉とともに、
永住権取得の通知がメールで届きました!

旅行には使えないけれど、
その他の手続きはすべて可能になりました。

なので、すぐにSINナンバーを申請しました。
※SINナンバー;Social Insurance Number
SINナンバーがあれば、
カナダで合法的に働くことができます。

これであとはPRカードを待つだけです。

PRカードの受領

2022年3月初め、
PRカードが郵送で自宅に届きました。

大切なカードなのに、
書留とかではなく普通に郵便受けに入っていました。
これがカナダの恐ろしいところです。

結果、
申請からちょうど一年程度で、
永住権関連の全工程が終了しました!

発行されなかったオープンワークパーミット

国内申請の場合、
通常申請から3,4ヵ月で
オープンワークパーミットがもらえるはずですが、
コロナの影響で私には発行されませんでした。

これは、かなりストレスでした。
健康でやる気もあるのに現地で働けないなんて。
国外申請にしておけばよかった。

一応、
永住権取得の通知の前後で、
200ドル程度の返金がありました。
でも、ガンガン働けてたら200ドルなんて。


まとめ

私の場合、申請から永住権取得まで11ヵ月でした。
公表されている12ヵ月より少し短く済みました。

途中の何の連絡も来ない期間が長かったり、
肝心のオープンワークパーミットが発行されなかったり、
スムーズだったとは思えませんが、
公表期間内に永住権を取得できたので、
良かったのでしょう。

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