沖縄の短歌一首評⑤比嘉美智子
月桃の白き花びら口にふくみ感傷ありて君に逆らふ
比嘉美智子『月桃のしろき花びら』1974.7沖縄歌人叢書4
著者略歴によると、比嘉美智子は1935年(昭和10年)那覇市に生る。1955年「アララギ」(土屋文明選)入会、のち「地中海」「コスモス」「くぐい」を経て、1988年「未来」入会。1991年より沖縄タイムス「タイムス歌壇」選者。2018年選者を退任。花ゆうな短歌会主宰。
とあります。
第一歌集となる『月桃のしろき花びら』は、ほぼ編年体の体裁となります。高校時代から