創業間もないスタートアップで「哲学」が役立つ3つの理由
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創業間もないスタートアップで「哲学」が役立つ3つの理由

こんにちは。conoteの梅澤です。ここ数年、ビジネス業界で「哲学(philosophy)」に対する注目が高まっているように感じます。
ビジネス書でもタイトルに「哲学」がつくものが数多く出版されてますね。
個人的には、哲学関係の本は好きでよく読んでいます。組織の中での自身の役割や、会社のあり方について悩んでいるときに僕には哲学が役に立ちました。しかし、「哲学」と聞くと次のような印象を持つ人が多いのではないでしょうか?

なんだか難しそう
古臭くて、実用的じゃないよね
ビジネスマンの教養として身につけておく必要があるのかな
処世術のようなもので、大企業のサラリーマンが学ぶもの

そんなイメージのある「哲学」ですが、今回のnoteでは昨年8月に創業したconoteの中にいる僕が感じる「哲学がスタートアップにおいて役立つ3つの理由」を書いていきたいと思います。

スタートアップは、意思決定の連続

創業間もないスタートアップでは、リソースが限られています。また、市場の変化もはやいため適切な意思決定をしなければすぐに経営に影響がでてきます。スタートアップにとって意思決定の質とスピードは競争力に直結するといっても言い過ぎではないでしょう。
僕は、そんな日々の意思決定を強力にサポートしてくれるのが哲学だと考えています。では、なぜ意思決定において哲学が役立つのか考えていきましょう。

意思決定において哲学が役立つ3つの理由

①先人たちが課題を深掘りしているので、根本的な課題を見つけやすい
変化がはやく、一つ一つの意思決定が与える影響が大きいスタートアップにおいては、根本的な課題を見つけ出し、手を打ち続けることが必要です。表出する課題に対して、一つ一つ意思決定をしていても時間が足りなかったり、解決策を実行してもまた違った課題が出てくることもあります。
「哲学」では、これまで多くの課題に対して先人たちが思考し続け、課題に対して数えきれない「Why」を繰り返してきました。意思決定の場面でこれまで哲学で扱われてきた課題を参考にすることで、根本的な課題を見つけやすくなり効率的に意思決定することができます。

②これまで数多くの検証を受けているので課題に適用させやすい
哲学の歴史というととても長く複雑でここで書ききれるものではありませんが、基本的には誰かが「問い」をたて、その問いに対する「解」を公にし、また誰かがその「解」に対する問いをたてる・・・という流れをずっと繰り返しています。そうした流れの中で、時には対立したり、時には融合したりしながら新しい「問い」と「解」が生まれ続けています。

そして、現在まで残っている解はこれまで膨大な検証を踏まえて残ってきたものなので現代の課題に対しても適用させやすいといえます。

③世の中を観察し、理解する方法はビジネスにも応用できる
哲学では、世の中を観察し、そこから「問い」を立てて「解」を導き出しています。このような力は、事業や組織を作っていくうえでとても重要です。

過去の哲学者の思考をたどることで、どのような視点で問いを立てているか、問いに対してどんなロジックで解を導いているかが見えてきます。また、それらの思考経路は多くの人によって検証されているので、とても洗練されています。そうした思考を参考にすることで、事業や組織の課題の質、策の質を上げることができるのではないでしょうか。

最後におすすめの本

哲学者の思想をしっかりと理解するためには解説本を読むよりもその人の著作を読むのが一番だと思っていますが、膨大な領域に膨大な書物があるのでここでは「哲学」を取り入れるにあたっておすすめの本をご紹介します。

山口周 
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』

この本では、50の哲学・思想のキーコンセプトを扱っていますが、それぞれの問いが生まれた経緯や解を導くプロセスをたどることができます。扱っているコンセプトはどれも事業や組織を考えるうえで参考になるものばかりなので、チームメンバーがこのコンセプトを共通理解としてもっておくと、かなり深い議論ができると思います。

もう一冊ご紹介します。
丸山俊一
『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』

この本はドイツの哲学者 マルクス・ガブリエルが来日した際の対話記録です。この中で参考になるのは、これまでの哲学者がどのように世の中をとらえていたのかを分かりやすく解説している部分です。インターネット・SNSが浸透し、AIやブロックチェーンが当たり前になる世界が、これからどうなっていくのかを考えるうえでとても刺激的な視点を与えてくれます。個人的には実存主義→構造主義→ポスト構造主義→ポストモダン→新実存主義の変遷に関する考察がとても興味深いものでした。

この変遷に関しては、おそらく次の本に詳しく書いてあると思いますが、まだ読めてません・・・。

今回は、哲学が意思決定に役立つ理由を書いてきました。僕らconoteも新たな問いと解を提示し続けていく会社でありたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました

#観察日記 #conote #スタートアップ #哲学 #ビジネス  

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うめざわ@関西の企業

ノートを読んでいただきありがとうございます。

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1989年生まれ。コンサル→地方ベンチャー→conote立上げ→IT業界でデータ×○○。MaaSとか。ランニングが趣味。