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ババ抜きのババに同情しました その2

若手の方々は基本的にこのような態度で接してくる事が多く、同行をお願いしても断られる事もありました。

「緊急の作業だからすいません」

「簡単すぎる作業なのですいません」

「これはもう何度もやっている作業なので別の人の方がいいんじゃないですか?」

 徐々に、同行させて頂くのも、ベテランの先輩方が多くなっていきました。

3カ月が経とうとしていたある日、若手の一人が私のテストをすると言い始めました。私は、この社員の方とは1度も同行させて頂いたことも無く、疑問に思いましたが、結局テストを受けました。結果は散々たるものでした。

テストは、客先でお客様がいる前で行われ、口頭で質問され、それに私が回答する形式でした。少し言い訳がましいですが、今まで同行させて頂いた作業の手順以外の質問が多く、「わかりません」を連発し、お客様の前で大恥をかいてしましました。

私は、お客様の信頼も失い、信頼回復したい気持ちと、反省する気持ちもあり、同行して習う以外の個所も勉強したく、サービスリーダーにテスト問題で出た個所を勉強したいので、資料下さいとお願いしました。

すると、「どんな問題か分からない」との事。どうやら、テストをしてきた社員がその場で勝手に思いつた事を質問するテストだったとの事です。

これは、私にお客様の前で「わかりません」と言わせる為に行ったものではないか?

その後、私が出来なかった事をネタに若手がベテランの先輩方の「指導が悪い」と非難し始めました。今まで気になっていませんでしたが、若手達が毎日のように繰り広げている、ベテラン社員への影口、悪口。この時、これが「溝」だと確信しました。

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転職失敗人間の物語。 「拝啓、転職失敗しました」のリメイク版です。 全12話予定です。 実際に経験した話を編集した内容です。これから転職を考えている方は、参考になれば幸いです。

転職失敗した人の話。

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