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目的設定と人選だけではない。PMの難しさ。

社内で何人か集まって一つの仕事をする機会が増えてきた。
そこで最近感じているプロジェクト運営の難しさを
まとめました。

大前提:ゴール設定と人員選定が大事。
というのは、痛いくらい理解しているので、
それ以外の点について
触れています。


開始タイミングで難しいこと。

決める(形成期)

戦略=目的+手段
プロジェクトで難しいのは、手段を決めること。
目的の設定が重要なのは当然のことで、
目的の設定には時間をかけ、
数字や根拠を検証し、
目的設定をするのである程度時間を使った上で設定している。

一方で、
手段については、
いくつか選択肢を持って開始するものの、
途中でかなり変わるし、
何が有効なのかがわからないケースも多く、
手段は途中でコロコロ変わる。
目的に沿った手段が取れているのか?
期間内に成果は出そうなのか?
などに注意しながら
進捗中の数字や効果を見ながら
最善の手を考えながら動くことが求められている。

そのため、
素早く意思決定して、
継続するのか、辞めるのか、
違う手段をとるのかを決める必要がある。

任せる(混乱期)

プロジェクトがスタートしたら、
メンバーにいくつかのタスク(手段)を割り振り、
タスクがスタートする。
ここでも判断を迫られる。
いくつかのタスクをどの人数と期間で
実行するのかを決めなくてはいけない。

このタスクに必要な能力を見極めつつ、
個々のやる気も判断しながら
そのタスク実行に向けてタスクをメンバーに割り振る。

能力とやる気の把握がほんとうに難しい。
過去一緒にプロジェクトを進めたことがあったりすれば
どのようなアプローチをして
アウトプットが出てくるかは想像ができる。
そうでない場合は
タスク実行段階でもメンバーの入れ替えも
PMが即座に判断しないといけない。

プロジェクト運営中

ある程度手段が決まり、タスク実行段階になると、
定例でモニタリングする内容と
一時的にやる業務とが入り混じってくる。
ここで難しくなってくるのが、
継続と定着だと思う。

継続(規範確立)

新しく何かを作るのは楽しく、
皆で議論して方向性を決めて実行する。
実行しはじめると、
徐々に慣れと飽きが出てくる。
以前はやっていたのにも関わらず、
同じ熱量を継続することが難しくなってくる。
他のタスクや業務に時間を使ってしまいがちになる。

つい、やってしまう体験のつくりかた
から引用すると。
直感のフェーズ(仮説→試行→歓喜)が新しく作るタイミングだとすると、
驚きのフェーズ(誤解→試行→驚愕)や
物語のフェーズ(翻弄→成長→意思)の体験が作れていないと
直感期に味わった歓喜がすでにわかっている状態なので、
結果がわかっていると継続するモチベーションを失い、
結局実行しなくなってしまうのかと思う。

定着(活動期)

先程の、驚きのフェーズを早めに体験させることができるかどうか?
驚きのフェーズ(誤解→試行→驚愕)
直感フェーズで確立した、仮説→試行が誤解に繋がり、
驚愕に当たる体験を作れるかどうか。

ここは、情報収集と共有によって
自分以外の人が体験した内容もシェアすることで
問題意識を共有して
物語のフェーズ(奔走→成長→意思)につなげることができると思う。

まとめ

プロジェクト運営の難しさは、プロジェクト進捗に合わせた4つのフェーズで発生する。(決める→任せる→継続→定着)
PMとして求められるのは、素早い意思決定とプロジェクトメンバーのやる気維持のための驚きの演出をできるかどうかでプロジェクトの成否が決まる。

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