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汚部屋だった頃

今の家に住んで、もうすぐ12年になる。

ここに越してきた時、長女はまだ1歳前で3人暮らしだった。

前に住んでいた家より間取りや収納が増え、引越しの荷物は余裕を持って入れられたことをよく覚えている。

それから子供が1人増え2人増え、5人家族となった。

当然物は増える。

服は増え、おもちゃは増え、思い出の品は増え、学校関係の物も増える。

その上その頃の私は物を捨てたり収納したり部屋を整えることが苦手だった。

今でいう汚部屋だった。

新聞やチラシは溜める一方。

ダンボールは直ぐに畳まず箱のまま積み上げられていく。

もう使わないだろうと思っているものも見て見ぬふり。

部屋の中はいつも物が出ている状態だったし、キッチンもお風呂もトイレも今思えばキレイに掃除できていなかった。

こんな状態なので、急な来客がとても嫌いだった。

そんな時は見られたくないもの全て物置部屋にぶち込んでいた。

だから、来てくれた人にはいつも部屋をキレイにしていると思われていたけど、必死に隠していただけだった。

そんな私が変わったきっかけはコロナ自粛の時だった。

学校や幼稚園が休校休園になり、子供達は毎日家にいる。そして外にも出られない毎日。子供達とずっと家で過ごしていると、ただでさえ5人家族で住むには小さな家が、いつも以上に狭く感じていた。

庭もなければ遊べるようなベランダもない。だから少しでも家の中に広いスペースを作ってあげたい!そんな思いから、汚部屋からの脱却が始まった。

まずはとにかく要らないものを捨てる事から始めた。よくもまぁこんなに溜め込んでいたなと自分でも呆れる程処分する物が出てきた。特に紙類。新聞、チラシ、DM、通販雑誌、プリント、説明書etc.....どんどん仕分けてどんどん捨てる。見て見ぬふりをしていたもの達もバンバン捨てる。洋服もおもちゃもどんどん仕分けてバンバン捨てる。

1度やる気スイッチが入ると物凄い勢いで断捨離が進んだ。段々と物が無くなってくるとめちゃくちゃ気持ちよくなり、楽しくて、最終的に物置部屋を1部屋空っぽにすることができた。

そうなるともう止まらなくなり、部屋の模様替えまで始めた。

ガラッと変わった家に子供達はとても喜んでくれた。家の中でも走り回って遊べるようになり、自粛生活も少し楽しくなれた。

あれから1年半経ったが、汚部屋には戻っていない。あの時の大変な断捨離があったから、今ではなんでも溜めないように心掛けている。

「必要ないものは処分すること、使ったものは片付けること、見て見ぬふりをしないこと」

今思えばたったこれだけのことをすればよかったのに、その時の私はできなかった。

嫌な事でも21日間続けると習慣化するらしい。

もう汚部屋には戻りたくない。なんなら今はミニマリストになりたいと思う自分がいる。


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