// 旅のスタイルブック //＋Scene 「これまで訪れたヨーロッパの街でどこがおすすめですか？」
旅行業界で商品の企画をしていて、これまで多くの国を訪問してきたとお客さまに話すと、必ず聞かれる質問が、
「今まで訪れた街で、どこが一番おすすめですか？」
とよく聞かれます。その場合「そうですね。それぞれに良さがありますから、何処もいいところですよ」と、当たり障りのない答えが、業界人ではよくする解答かもしれませんね。正直、いつ訪問するか、誰と行くか、自然を楽しみたいのか、文化に触れたいのか、、、などなどやはりその人個人個人の旅のスタイル、趣向でおすすめできる場所も違ってきます、
ただその答えですと、今日の話が続きませんので、今のところの私の答えをお話ししましょう。
さてその答えの一つの場所が、私のクリエイターページのトップ画像に載せている場所がその答えです。
イタリアは東リビエラに位置する、「ポルトフィーノ」 が私の答えです。お聞きになったことありますか？
ここは、ヨーロッパの有名な街のような歴史的建造物や美術館があるわけでもない、小さな入江に囲まれたイタリアの小さな漁村です。
では何がおすすめなんですか？ とツッコミがきそうですが、下の写真がその魅了の一つだと思っています。
この村を初めて訪れたのは、5月の下旬、ヨーロッパでは一番良い季節になる頃だったと思います。この時期海からの心地よい風を感じながら海辺のカフェで過ごす時間は、まるで時がゆっくり流れるようでした。
カフェから見えるのは、腕を組んで散歩するカップルや子供の手を引く家族、彼らの姿から日常が垣間見られるようです。
この村を訪れると、他の街に比べてより非日常の時間が流れることを感じます。観光というよりは、旅の新しいスタイルを見つけた気がして、心が解放されるようでした。物見遊山の忙しさを離れ、日本から遠く離れたこの場所にいる喜びを感じることができるのです。
パステルカラーの街並み、道ゆく人々、海からの心地よい風、この村の持つ独特な雰囲気がたまらなく良いのです。
一方この村は、田舎の寒村というわけでもなく、世界的なセレブ達のお忍びのリゾート地としても有名です。日本の有名サッカー選手や、女優、ハリウッドのスターなど世界のセレブも来たと言われています。又東京ディズニー・シーの街並みのモデルになった、とも言われています。この中心の小さな広場の一本路地を入ると有名ブランドショップが店を構えたりしています。
この広場からなだらかな坂を登っていくと丘の上の要塞跡につきます。ここからの眺めが素晴らしいのです。まるで絵葉書のようで、この景色に息を呑みます。セレブが集うと言いましたが、日本ではあまり見かけない大型クルーズが停泊しています。どこかの国のお金持ちが滞在されているのでしょう。パステルカラーの家々、大型クルーザー、地中海の青い海、これらのコントラストが素晴らしい。
また遠くイタリアのリビエラ海岸の素晴らしい景色をここから望むこともできます。リビエラ海岸にはポルトフィーノ以外にも小さな魅力的な村々が点在します。そのお話はまた改めて。
港の周りには、カフェやレストランが立ち並びます。港に面したレストランで、とれたてのシーフードが食べられます。味ばかりでなくこの雰囲気もご馳走の一つです。
海に面したレストランばかりでなく、路地を一本中に入ると、ご覧のような道にテーブルを広げたレストランが突然現れます。こんな場所にレストラン、、まさにイタリアらし風景です。このレストラン私は残念がら入れませんでしたが、評判の人気レストランです。
さて、夜になると雰囲気も昼とガラッと変わって、なんとなくエレガントです。レストランに入る人もちょっぴりオシャレをしてきているようです。港に面したレストランのディナータイム、レストランの賑わいが聞こえてきそうです。
このポルトフィーノは後述するミラノから日帰りでくることが出来ますが、出来れば1泊すると、昼とは違った表情がご覧になれます。私が訪問した日は、イタリアの宗教上のお祭りの日だったこともあって、ご覧のような特別なイルミショーションが施されていました。まるでおとぎの国のようではありませんか。
今日は私が「これまで行ったヨーロッパの街の中で、お勧めする街」の一つをご紹介しましたが、この村に滞在するならおすすめのホテルやここを拠点に周辺の観光ポイント（世界遺産）を巡る旅もあるのですが、それはまた次回に。
写真では紹介しきれないこの村の良さを紹介しているYoutube動画です。このチャンネルは、ヨーロッパ各地を美しい映像で紹介しています。ポルトフィーノは実際に歩いている風景（約２時間）を撮ったものですのでより詳しくこの村の魅了が伝わります。
ポルトフィーノへはどうやって行けば良いの！
◾️まずはポルトフィーノってどこにあるの。下記のGoogleマップ拡大すれば大体の位置関係がわかります。
◾️日本から行く場合の最寄りの大都市は、ミラノになります。日本から直行便は現在（2024年3月）はありませんので、ITAエアウェイズ（旧アリタリア航空）のローマ乗り継ぎで入るか、日系、ヨーロッパ系航空会社でヨーロッパ各地から、又は中東系航空会社で乗り継いでミラノに入ることが出来ます。欧州各地からミラノへの便は多数飛んでます。
◾️ミラノからは日帰りでも楽しめますので、ミラノで2泊して、中1日ポルトフィーノ観光に当てれば良いでしょう。またポルトフィーノ又は近郊で1泊して、周辺の世界遺産観光、その後、フィレンツへ行く日程も考えられます。
◾️ミラノから列車で最寄り駅まで。
ポルトフィーノは個人旅行の場合列車で行くことになります。最寄り駅はサンタマルゲリータリグレ（Santa Margherita Ligure)駅になります。ミラノ中央駅から時間帯によって、直行またはジェノヴァ経由で、片道２時間から３時間です。イタリアの列車予約サイトは下記のようなものがあります。
Omio欧州内鉄道、バス予約サイト https://www.omio.jp/companies/trains/trenitalia
◾️サンタマルゲリータリグレからポルトフィーノへはフェリーがお勧め。
バスでも行くことが出来ますが、フェリーに乗ってポルトフィーノの村に入っていく景色が素晴らしいので、フェリーをお勧めします。サンタマルゲリータリグレ駅から徒歩１０分くらいの公園にあるフェリー乗り場でチケットを買って乗り込みます。乗船時間は約１５分です。
・運行スケジュール https://www.rome2rio.com/ja/Ferry/サンタ-マルゲリータ-リーグレ/ポルトフィーノ
それでは皆さん良い旅を！
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