本占い
何だか心がもやもやする。
これから先の不安とか、なかなか上手く行かないことへの苛立ちとか。
そういう時は、占いを心の支えにしがちだ。
よくわからない未来に、少しでも安心したいとどうしても思ってしまう。
本占いというのを、よくしていた時期があった。
本屋さんへ行って、目についた本を手に取って「えいっ!」と開く。
そのページに書いてある内容で占うのだ。
これが結構侮れない。
その時自分に必要な事が書かれていることも多々あって、ふむふむと思うのである。
一時期この本占いにはまりすぎて、本屋で片っ端からいろいろな本を開いていたら、
「こうして、目についた本を手に取り、ぱっと開いたところを読んで占う人がいる」
というような内容が書かれていてどきりとした。
「え…?」
ときょろきょろしながら、そっと本を置いた。
どうやらやり過ぎだったのか、心の底からびっくりしたのを今でもよく覚えている。
占いも適度にして、少し背中を押してもらったら、もう少しがんばってねというメッセージだったのかな、と思っている。
何事もほどほどに、ね。
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