中学校教諭になることを諦めた男の話

こーぞーと申します。現在31歳,会社員をしております。
以前は中学校で講師をしておりました。つまり,教員となることを目指して,教員採用選考検査(教採)を受けながら講師として暫く中学校で勤めていました。
まあ,諦めたと言っていいでしょう。教採には8回落ちましたから。
世の中には,夢を叶えた人の記事というのはいっぱいある気がしますが,夢を諦めた人の記事というのはあまりない気がします。私がnoteで書くのはそんな感じの話が多くなると思います。この記事の読者の想定としては,今学校で働いてますとか,教採落ちてへこんでますとか,今教育学部にいますとか先生やりたいですとか,君を面接で落としましたとか,そんな方です。お時間あれば読んでいってみてください。
とりあえずこの記事では,教員を志してから辞めるまでの私の経歴などについて書きます。

大学等では心理学などを学びました。

高校は普通科に在学していましたが,その頃は心理カウンセラーになりたいと考えていました。ということで大学に進学し,福祉学や臨床心理学を学びました。大学にいる頃は,教員になりたかったり,心理カウンセラーになりたかったりしていました。心理カウンセラーになるには大学院に行き,臨床心理士の資格を取ることが必須だということで,大学院にも進学するつもりでいました。まあ,最終的には教員を目指すことに決めたわけなんですが。
しかし,大学で取得した教員免許は高校の公民科(採用枠が少ない)と福祉科(採用枠がほぼない)で,大学4年生の時にうけた教採も落ちました。このままじゃ戦えない!と思い,大学院に進学しました。大学院では教育心理学専攻で,大学生の進路選択について論文を書きました。一方で,学部の講義にも出て,中学校の社会科(高校の公民科よりも枠は多い)の免許を取得しました。
学習履歴としては,心理学や教育,社会科に関わるものであって,ほぼ学校で働くことしか考えていませんでした。

講師をしながら教採を受検

大学院を出た年の9月に,講師の話が来ました。そこから任期が途切れながらも転々として,4校で講師をしました。ちなみに社会科を教えたのが一番多いですが,結構数学も教えました。
講師をしながら教採も受けていました。学生時代から全部で8回受けました。教採は1次と2次がありますが,4回は2次まで行きました。それで落ちるのだからもう何と言うか言葉もありませんねえ…

何で辞めたの?と聞かれたら

どこへ行っても「何で辞めたの?」と尋ねられます。理由はいっぱいありますが,だいたい以下の5点にまとめられると思います。

1. 講師は非正規雇用で,もう30で非正規という点に家族の風当たりを感じたから
2. 正規雇用になって,当時の彼女と結婚したかったから(なおその後別れてしまった)
3. 時間外労働を月100時間くらいやっていたのがなかなか大変だった。そこへ,学校のことをやっているのにその時間外を減らなきゃいけない動きが出てきて,なおのこと面倒になったから
4. 定年までこんな働き方が自分にできると思わなかった。下手したら過労死とか自殺とかするかもしれないと思ったから
5. 教育や教員に対する手当をしない教育行政が不満だったから

3から5はだいたい似たようなものでしょうか。
多分,本音で言うと2が最大かもしれんですね…1の30歳という年齢を意識してるのも2に関わりますし。今流行りのアドラー心理学では,全ての悩みは対人関係であるとか言うようですが,今の自分には身に染みてわかります。
※ちなみに,生徒には暴力的にも性的にも手を出していません。どうやら真っ先にそれを思い浮かべる人が結構いるみたいです。

諦めたというよりは冷めて辞めた?

こう書いていくと,タイトルにある「諦めた」というのはあまり適切ではない気もしてきます。もちろん正規採用になりたかったわけですけど,今無条件で教員になっていいよとか言われたとしても,もう学校に戻る気がありません。イソップ寓話の酸っぱい葡萄みたいな,合理化をする心理が私の中にあるのかもしれませんがね。しかし,学校で働いている時から,これはおかしいと思うこともありましたよ。

これから教員になろうとしている人に向けて言っておきますが,これは個人の感想であってどうたらこうたら笑
いや教員というのは素晴らしい職業であることは間違いないです。人の成長に携わる職業というのはいいものです。ただ,目指すことを辞めないでほしいとか言うのは無責任だと思うんで,言いませんけど。

掘り下げて書きたいことがいっぱいありますね。そのうちちょっとずつ書いていきます。お楽しみに。

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